novel

Distance 5round 松本くんと吉田くん おまけのおまけパート

「おい、あいつら面白くね?」
 ちょうど目の前で繰り広げられている会話に、隣のやつに言っていた。
 隣のやつは、ちょっと無口なやつではあるのだが、一応は話を聞いてくれる。

 目の前では、松本と吉田を観察しているやつが面白い会話をしていたから思わず出た言葉だった。

「……」
「お前、何か言えよ」
「……めんどくさい」

「お前……ほんと、その無口と「めんどうくさい」をどうにかしないと……」
「……めんどうだ」

  面倒だというこいつがいちいち自分の言葉を聞いてくれるのだが、面倒だから何も言わないだけなのか。
  それともと少しでも特別な存在なのかと迷うことがある。

「……まあ、お前があれを面白いと思うのは自由だ。それに対して俺が何か思うことはない。それだけだ」
  ちょっと自分が変な顔をしたのだろうか、そうフォローしてくるこいつは、実は優しいやつだと思う。

「で、あれを面白いと思っている俺といて、お前は何が面白いんだ?」
 思わずそう言い返してしまう。それにこいつは眉一つ動かさずに言うのだ。

「……お前が面白いと思って面白そうに話しているのを見るのが面白い」

「いつになく喋ると思ったら、そんな理由かよ……はいはい、俺はおもちゃですよーだ」
 そういって言葉を切った。なんのことはない、俺が変だといいたいのだろう。

 けれど。
「……まったく、これだけ言っても理解出来ないとは」
 そう言ってこいつは黙った。

 なんだってんだ。まったく。

 オチのオチ。
 どこにでも恋は落ちてるよ。


PS:このパートは押しすぎ注意の拍手に後日、 置いてみたものです。