鬼とワルツ

1

「先生、今日の依頼は厳しいんですか」
 そう言われたのは、吹石だった。
 吹石は、普段は探偵業をしている。しかし、裏の職業で不思議な出来事や霊、妖怪などの浄霊なども行っていた。
 今日の仕事は裏の方の仕事で、知り合いの陰陽師から依頼を回されたものだった。
 先ほどから隣で、吹石に話しかけているのは、助手の平宮だ。探偵業の助手であるが、裏家業でも同じことをして貰っている。
「そうだな。憑き物だからな。ちょっと大変だ」
 陰陽師から回された難解な憑き物落とし。霊や妖怪に取り憑かれた人間からおそれらを取り除くのが今回の依頼内容だった。
 専門の陰陽師から回ってくるからには、相当凶悪な憑き物である。それでもそこらの陰陽師よりは吹石の憑き物落としは評判だった。しかし吹石はそれを表家業にしなかった。そう簡単に憑き物落としなどあるわけではないかったから、探偵業をして稼ぐしか生活ができなかったからだ。
「何が憑いているんですか?」
「鬼かもしれないと言われた」
「鬼……ですか?」
 憑き物の中でも鬼は珍しい部類だ。通常は狐(きつね)、狗(いぬ)辺りが多い。力の大きさも鬼の方が圧倒的に強い。種類にもよるが、鬼の中でも小鬼だったならまだ浄霊まではやれるが、名のある鬼だった場合、話が別になる。
 陰陽師から回ってきた時点で、その名のある鬼である可能性が高かった。

 
 依頼主の森家は地方の大きな屋敷で、昔は庄屋として地方を治めていたらしい。そのまま、手に入れた財で起業し、成功した。不動産やビルの所有など、様々なもので財を得たのだが、その分、無謀なことや人に言えないこともしてきたせいで、かなり恨まれてもいた。
 その森家には、親族はほぼおらず、祖父と孫しか残っていなかった。先の大火災のあった時に、親族一同が集まっているところで屋敷があっという間に燃え、死に絶えたのだ。
 その時に生き残ったのが、入院していた祖父と、たまたま隣の屋敷に一人で風邪を引いて寝ていた孫だけだった。
 しかし、その大火災は自然な火災とはいえなかった。まず、台所や暖炉は燃えておわず、火元が怪しかった。放火の可能性があったのだが、一番燃えた場所が親族一同が集まっていた部屋の中央だった。
 当然、燃え始めれば誰もが気付いて逃げることができる場所で、全員が焼け死んだのだが、それもおかしかった。
 部屋には鍵がかかっていたが、中から開けられるはずで、全員が煙を吸ってもいなかったというのだ。
 火災は一気に爆発的に燃え、煙を吸う暇もなく燃え広がり、高温であっという間に人を焼いたことになってしまうのである。クスリで眠らされていたとなれば、それもできたかもしれないが、煙は吸うだろう。しかし解剖して肺を見ても綺麗なままだったという。
 その悲劇にはさすがに同情が寄せられたのだが、話はそこで終わらなかった。
 孫の様子がおかしくなったのだと、祖父から依頼が来たのだ。
 明らかに怯えた様子で、鬼に憑かれていると言った。
 もちろん、最初に話を貰った陰陽師が憑き物落としをしたのだが、取り払ってもすぐにまた憑いてしまうのだという。その繰り返しを一年続け、とうとう陰陽師は自分では力不足だと感じて、他の陰陽師に話を回した。しかし、どの陰陽師が行っても、結果は同じで、鬼はすぐに孫に憑いてしまうのだという。
 孫は部屋の中から出ることもなく、憑いた鬼のせいで、大食漢になった。鬼は何か目的があるわけではなく、ただ孫に取り憑いているだけである。
 目的が分からず、誰かに使役されているのかもしれないという予想までが、これまで手伝った陰陽師たちの意見だ。
 つまり、呪いの一部であり、祖父は病気で長くは生きないことが分かっているので、あとは孫をこのまま鬼に憑かれた状態にしておけば、病院の中で一生暮らすことになるだろう。この時点で、呪った相手の溜飲は下げている状態らしい。
 これ以上の要求がないなら、陰陽師としては放置する他なかった。
 だが、祖父が依頼を続け、吹石まで話が回ってきたのだ。


 吹石達が屋敷に着くと、入院している祖父の秘書が門の前で鍵をあけてくれた。
「私はここまでです。坊ちゃんの部屋は二階の一番奥の突き当たりの部屋でございます。あとはよろしくお願いいたします」
 秘書は屋敷に入るのが恐ろしいと言って、鍵を渡すとそそくさと逃げるように去っていった。
「鍵……どこに返すんですかね?」
 平宮がそう言ったが、吹石はそれを無視した。
 屋敷に着いてからずっと、屋敷の中から強大な力を感じるのだ。
 思ったよりも厄介な鬼であることは明白だった。
 玄関を中へ入る。大きな屋敷は、大正時代に建て替えたもので、新しく建て替えた屋敷の方は先の大火災で燃え尽きていた。なので内部は、無駄に古く、敷かれたカーペットも当時より変えたのだろうが、それでも古かった。
 二階への階段を上がると、異様な雰囲気がありありと分かり、秘書の説明がなくてもそこにいるのが分かる。
 食事などは玄関先に置いておくと、鬼が運ぶらしく、孫はずっと部屋でぼーっとしているだけだという。どうやら宿主である孫の生命が鬼の生命になっているようで、孫が死ねば鬼も死ぬという単純な話であるが、だからと言って鬼が孫を殺されるのを黙ってみているか、といえばそうではないのだという。
 孫を殺すには鬼を祓ってからになるわけだ。だが、それを祖父が許すわけもなく、飽くまで孫を助けることが依頼内容である。
 孫の部屋のドアを開けた。
 一気に異臭が広がる。
 食べ物のカスやゴミの匂いの異臭がする中に、孫が床に寝転がっている。
 どうやら、前の陰陽師が次に帰ってくる鬼を孫に着く前に孫を隔離に成功していたようだった。しかし、その外には鬼がおり、孫がそこから一歩でもでてくれば、取り憑ける体勢で待っていた。
「お、鬼……」
 鬼は、見た目は三メートルあるかないか。大きな体は赤い色をしており、よく人間が造る銅像や石像などで見る、阿吽(あうん)像のような見た目をしていた。
 鬼はこちらには感心がないようで、ずっと孫を見ていた。
「よし、浄霊するぞ」
 吹石はそう言うと、すっと数珠を構え、印を結ぶ。
 呪文を唱え、鬼に向かって浄霊をする。
 吹石が呪文を唱えると、部屋の中に一気に風が巻き起こる。窓ガラスが割れ、落ちていた食べ物のカスなどが窓から飛んでいく。それくらいに大きな竜巻のような力を鬼に向かって放った。
 鬼はそれを受け、一瞬で吹き飛ぶ。
 嵐が治まり、風が止むと、鬼の姿は消えていた。
「やった! 先生、鬼を祓いましたよ!」
「……あっさり退くんだな」
 感心していたところ、鬼はすぐに戻ってきた。
「うわっ!」
「……くそ、やっぱり祓えないのか!? うわっ!」
 遠くから大きな物体が戻ってくる衝撃で、二人は吹き飛んだ。
 吹石は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「ぐっ……」
 気を失う前に、戻ってきた鬼が転がっていた平宮の前に立っているのに気付いた。
「平……宮……逃げろ……」
 戻ってきた鬼は明らかにこちらに感心があるような素振りだった。さっきまでの感心のなさは何だったのか。そこで吹石はハッとする。
 孫を救っている結界が活性化して、孫と鬼を繋いでいた呪いが消えていた。そしてその行き先を失った呪いが、吹石が行った浄霊で、呪い返しになったようだったが、その呪い先がなかったのだ。
 孫という呪いの行き先と、戻る呪いの行き先がなく、呪いはさっきまでいた場所に戻ってきたのだ。
 前の陰陽師は、吹石の浄霊を利用して、孫から鬼を離すのに必要な術を施していたらしい。
「は、はめられた……のか……おれは」
 体が叩きつけられたせいで、全く動かない。体中が痛くて、身動きも取れない吹石の前で、助手の平宮が鬼に襲われていた。
「……!」
「先生……! た、すけて……ひぃいっ!」
 平宮は、鬼に腕を捕まれ、引き寄せられる。食われるのだと平宮が怯えきっていると、鬼は何かの力を使って平宮の服をビリビリに切り裂いた。
「うあああぁあっ!」
 裸にされた平宮を鬼は俯せで床に押しつけた。
 その平宮の裸の体に、鬼の口から漏れている涎がボタボタと大量に垂れた。
「ひぃい……」
 いよいよ食われると平宮が覚悟した。
 だが、吹石は気付いた。鬼の背中から無数の触手がたくさんでてきたのだ。それが押さえつけられている平宮を襲う。
「うぅうああ!」
 触手は平宮の体を這い回り、腕や足を広げて絡みつき、平宮の体は触手によって宙に浮いた。
 ちょうど、鬼の顔の前にお尻を突き出す形で、中に浮いた状態だ。その平宮の尻に、鬼が口を寄せ、先が細い舌で平宮の尻を舐め、その細い先がアナルへと入り込んできた。
「ひ、あっ……そ、そんな……うそだ……んっんっ」
 鬼は平宮のアナルを舌で犯す。
「んっ……あっ……そん……なっん……あっん……だめ……ああっちくびまで……んっうふっ」
 先に垂らした涎が何かの作用をしているのか、明らかに平宮の様子がおかしくなった。
 触手は先端が割れ、そこから小さな触手が更に無数にでてきており、それが平宮の乳首にギュッと絡みついたり、乳頭を撫でたりしている。触手はペニスにまで絡みつき、それがリズム良くペニスを扱き、亀頭の尿道にまで触手が入り込んでいた。
「んふぅ……っあっ……ああんっ……ゃっも……あっ……あぁっ」
 さっきまで恐怖に引きつっていた平宮だったが、乳首やペニスやアナルまで舐め回され、脳天まで突き抜けるような快楽へと突き落とされた。
「んぅ!んぅっんむっんっんんっ!」
 なんとか我慢をしようとはしたが、それでも快楽は襲いかかってくる。やがて触手が口にまで入り込み、平宮の自由になるところはどこもなくなった。
「んふっ……んんっんっんっ……んふっんんんっんっ」
 ペニスが擦り上げられるので射精をしたいが、尿道に入り込んだ触手がそれをさせない。何度か射精をせずに達しているのか、ビクンビクンと平宮の体が跳ね上がり、常時体が痙攣をしている。
「あぁっあぁんっ……やあっだめっ……おっぱいっ……もぉっやっあぁんっ」
 とうとう撫でられている乳首から、白い液体が出てきた。吹き出るようにピューッと勢いよく出たものが床に散らばる。
 それでも触手は乳首をいじるのを辞めず、もっと絞り出すように乳首を刺激してくる。
「ひゃあぁっ、あ゛うぅっ、あぁんっあっ……っ!!」
 アナルを鬼の舌で舐められ続け、細い舌の先はどんどん内壁を広げて奥まで入り込み、鬼の五十センチはあろうかという舌が、どんどんアナルの奥まで入り込んでは、内壁を舐めてきた。
「はぁっあ、あぁぅっごりごり、おくっおくっあ、だめっあぁんっきもちいぃっ」
 壮絶なる快楽に、平宮の顔は蕩(とろ)けてしまい、口からは涎を垂らし、嬌声が漏れ聞こえてくるだけになった。もはや吹石がいることなど忘れ、助けを求めていたことも綺麗に忘れたようだった。
「んっんっ、んっうっあんっ、あぅっは、はあぁっ」
 鬼から与えられる快楽は、人間がハマると二度と普通には戻れなくなると聞いたことがあるのだが、まさにその通りだった。


2

「は、あんっ!あ、あ、あひ、やぁっ!」
 平宮は腰を振り、やっと尿道から触手が抜けたとたん、漏らすようにして射精をした。
「あっ、あんっ!あはぁ、ああぁっ!」
 一気に射精をして気持ち良くなったところで、アナルからも鬼の舌が抜けた。そのアナルの孔はヒクヒクと開いたり閉じたりを繰り返し、もっと大きなモノが欲しいと、ひくついている。
 すると鬼のペニスがすっかり起ち上がっているのが見えた。
 勃起した鬼のペニスであったが、人との交わりを前提としているのか、巨大というほどではない。それでも反り返ったものは人の中でも大きい方のペニスの形で、凶悪だった。
「は……、はぁ……っ、あ、はぁ……っ」
 しかし鬼の舌で広げられた平宮のアナルはそれをすんなりと受け入れた。さっきまでの柔らかいものではなく、ほどよく固く、そして熱いモノが内壁を押し上げて入り込んできた。
「あぅっ、あ、あ、あンっ、ひぁ!や、あっ!すご……い、そこ、そこぉっ!あ、あ、あ、やっ、深っ―――ああっ!」
 鬼はゆったりと動き始め、平宮はそれを奥まで受け入れた。
「う゛おおおぉぉぉ」
 鬼が気持ちがいいのか唸り声を上げる。
 触手の先が避け、今度はそれが乳首に吸い付く。スポンジのような柔らかい瘤が乳首を刺激しながら吸い上げてくる。
「ひぁ、あああ!あっあっあっん!あん、あはぁ、いく、いくっ、いくっ!」
 鬼に腰を抱えられ、足を広げて、鬼のペニスに跨がっているようにされ、平宮は自分のペニスを自分で擦っていた。乱暴にした擦りで、一気に絶頂を迎えた。
「あああ、ああっ!あっ、あっ、あっん、あぁっ!あっ!あっ!んぁ―――っ!」
 精液が勢いよく放出され、床に散らばる。その精液が出たあと、平宮は鬼に犯されながら、尿を漏らした。
「ひぁ、あん、あん、あぁん、っ、っ、ひぁ、あぁ……」
 体を揺らされながら尿を漏らし、それが散らばっているのに、まだ鬼に犯されている。尿が出きってしまうと、また平宮は達して、射精をした。
 今度は突かれるたびにペニスから精液が飛び、止まらない。

くねりくねりと体を揺らめかせ、平宮は快楽を貪った。
 吹石はそれを見ていることしかできず、止めることもまたできなかった。
「あんっぁんっあんっかんじちゃだめなのに……っ、鬼ちんぽきもちいよぉ…っ、きもちっいいっ…んぁあっ!」
なまめかしく撓る体を見せつけ、鬼相手に腰を振る平宮は、吹石に見せつけるように、蠢いていた。
 触手に体中を撫でられ、乳首に吸い付いた触手に舐め上げられ、ペニスに巻き付いた触手が追い上げ、鬼にアナルを犯されているのを、平宮が満足げに受け入れている。
「ふぁあっ!んあ、あっひっ、ひぃっ!そんなゴリゴリしちゃ…っあっ、あっ!」
 口から出るのは嬌声だけで、嫌がっている様子は一切ない。
 鬼が一層大きく吠え、平宮の中で達した。
「ひぃ……ッ!……はぁ、あああ……ッ!……め、だめぇ、だめ、壊れ、こわえぅ……っ」
 吐き出された鬼の精液が、アナルから溢れ出て、四方に飛び散る。
 それで終わるかと思った痴態は、まだ終わってはいなかった。
 鬼は一旦は精液を吐きだしはしたが、また腰を使って平宮のアナルを犯し続ける。
「あ、はぁ、あんっ……、は、あぁっ、あっ、あっ、あっ、あぁあっ!」
 鬼の精液を受けて、平宮も達したが、体を痙攣させるように震わせたあと、また腰を振る鬼に体を預けた。
「や、んっ、やっあぁっ、もうだめっきもちいっ、あっんっあぁっあぁっあぁっ」 
 ビシャビシャとアナルに注がれた鬼の精液が、鬼のペニスのカリによって吐き出され、床にボタボタと落ちて溜まる。
 平宮は内壁を擦られる感覚を、快楽を覚えた。それも凶悪なペニスでされることが気持ちがいいことだと知った。こんなこと、忘れろなんて言われても忘れられるわけがない。
「あぁっあぅ……あっ、あんっあぁんっ!」
 体中に鬼の触手に液体をかけられ、それを平宮は自分の体に塗り込むように自分で体中を触った。そして、触手が一旦引いた自分の乳首を自分の指で捏ねた。
「あぁあっ! あぁあっああっ……っ!」
 自分で乳首をコリコリと捏ね上げ、腰を振って快楽を得る。短期間で平宮はそれを覚え、更に快楽を得るために自ら体をくねらせ、鬼のペニスをアナルで締め上げる。
「うぉぉぉぉぉおおっ」
 鬼がそれに反応して、呻き声を上げ、更に強く深く平宮を犯してくる。ヌチャヌチャと激しい音が周りに響き、汗とも涎とも精液とも区別の付かなくなった液体が、平宮の体から床へと滴り落ちている。それは粘り気のある液体で、糸を引くようにして、平宮の体と繋がっている。
「あっ! あっひっ、ひんっ! ゃ、やぁっあっあっ、あっ、あっあぁっ」
 ビシャビシャに床が濡れてしまっても、二人の行為は止まることはなく、黙々とセックスが続いている。
 鬼がまた達した。精液を吐きだしながらも腰を使い続けている。
「んっあ!ぁああ゛あ゛っ!」
 受け取った精液がまた鬼のペニスによって掻き出される。それがまた平宮の尻を伝って、床に落ちて溜まっていく。
「あっはぁああっぁ、あん…ぁ、あっ、あぁんっ……」
 異臭という匂いが立ちこめていたが、今度は精液の匂いが充満し、窓ガラスが開いているのに匂いがなかなか抜けなかったほどだ。
「……ん、んあ、は、あっあっあっあっ!」
 鬼が興奮して、床に平宮を押しつけた。触手がそれを受け止め、平宮は鬼と触手の間に挟まれ、仰向けにされた。
 一旦、鬼のペニスが抜けたのだが、その鬼が雄叫びを上げた。
「ヴオオオオォォォォ!!」
 触手が平宮の足を持ち上げ、アナルがしっかり鬼に見えるように体を折り曲げられる。すると鬼がそこに跨がり、ペニスを真上から平宮のアナルに突き入れた。 
「やぁ、ああぁぁんんっっ!!!!」
獣の交わりと言う風に、ひたすら鬼は腰を使い、凶悪なペニスを平宮のアナルに入れ続け、雄叫びを上げながらパンパンと音を立てて叩きつけている。
「あ、ぁうっ! あっあっあぅ、あっうっあああぁっ……っ!」
 平宮はそれを受け入れ、自分で足を広げてまでして、鬼が犯してくるのを望んでいる。
「ひら……みや……」
 吹石からは、平宮の尻に鬼のペニスが軽快よく入っていく姿が見えていた。鬼はどうやら吹石に見せつけるように、平宮を犯しているようだった。
 勝ち誇ったように平宮のアナルに何度も射精をしている。
「あぁっ! あっあっあっあっ!」
 だが行為が治まることはない。まるで鬼は禁欲から解き放たれた獣のように、激しく平宮を深く深く犯し、種付けをするように精液を貯めていく。
「んぁっ、あ、ひぃんっ、あ、ぁんっんっ、んんぅ──っ!」
 平宮は嬌声を上げ、鬼のペニスが出入りしている自分の尻を見て、微笑んでいる。完全に快楽で狂っていた。
「あ……ぃ、ん……っあっ、ぁぅ……熱、ぃい……っ」
 鬼が最後に精液を平宮のアナルの中でぶちまけたあと、それを抜いてからも精液がまだまだ溢れ出て、それが平宮の体全体にかかっている。
 一緒に達した平宮は、嬌声を上げた後、気を失ったように動かなくなった。
 平宮のアナルから、大量の鬼の精液が溢れでていて、平宮は鬼の精液の海に埋もれているようになっている。
 鬼はニヤリと笑うと、すっと消えた。
 それは目の前から消えたのであって、存在が消えたわけではなかった。
 鬼は平宮に取り憑いたのだ。

 その後、吹石は何度か平宮の中にいる鬼を浄霊しようと試みるも、何度も鬼に阻止され、平宮は鬼の虜になり、浄霊を嫌がるようになった。
 どうやら、あの森家の孫も同じ状態になっていて、祖父が取り除こうとしたらしい。吹石の前に訪れた陰陽師は、吹石が鬼を浄霊する時の力を使って、呪いを別の誰かに押しつける策を結界に宿していたのである。
 つまり吹石は騙されたのである。
 吹石の構えた田舎の屋敷には、平宮が鬼と一緒に住んでいる。不用意に平宮を連れて行き、鬼に取り憑かれてしまった責任があるからだ。
 平宮は、正気の時はほぼなく、鬼とのセックスに溺れている。食べている時の寝ている時が唯一の休みで、それ以外は鬼の相手をしている。
 平宮が死ねば、鬼は消える。それだけは分かっている。
 だが、吹石には平宮を殺すという選択が取れずに、こうやって飼い殺しにするしかなかった。
「あっあっ、ああっ、ひぁっ、いいっあっ、あっいいっ!」
 今日も食料を持ってくると平宮は部屋の中で鬼とセックスに興じている。
 鬼は性欲が枯れるまで半日以上はセックスをしていく。そうして平宮にエネルギーが足りなくなると寝かせたり、食べさせたりという行為を思い出させるコントロールをしている。
「ひぁあっ! あっあっ、あっあぅっ!」
 そんな平宮を洗ったりして綺麗に保つのが吹石の仕事だったのだが、段々と平宮に流されるようになった。
「あっあつい……っ! あっ、あっ……あっ、き、もちぃ…よぅ……っ」
 平宮は鬼とのセックスだけでは満足できないようになり、吹石を襲って、吹石ともセックスをするようになった。
 これも吹石は自分の責任だと思い、平宮のいいようにしてやっていた。
「あっ、あ、んんっ……あっ、あっ、あぁんっ!」
 鬼に取り憑かれたのは、果たして平宮なのか、吹石なのか。
「うぁっあっあっあぁ――――――っ!!」
 案外どっちもだったりするのだろうか? 
 そう思いながら、吹石は平宮の中に精液を注ぎ続けたのだった。

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