R18novel短編

合宿所にて-1

 合宿の最終日のことだ。
「えー合宿所の掃除が終わらなかったため、そこの二人、残って風呂掃除だ」
 学校からは近い、青年センターを借りての合宿だった。ほぼ他の学校は合宿を終えて帰ってしまっていた、最後に残っていたのはこの高校だけだった。
 最終日の掃除をするということで、施設の使用料が安くなるというので、引き受けた掃除だ。明後日には別の学校の宿泊予定が入っている。だから今日中に掃除をすませなければならないのだが、この遊馬(あすま)と辻(つじ)の口げんかが始まってしまって、担当だった二人は掃除をしなかったである。
 時は夕方。
「えっ」
 二人が同時に叫ぶ。
 二人の驚きを余所(よそ)に、全員が二人を置いて先に帰ってしまった。

「君たちがお風呂掃除の子たちだね。私たち職員は今日は飲み会なの。だから戻るのは十二時過ぎくらいなのね。だから、それまでに掃除だけは済ませておいてね」
 青年センターの職員は、そう言い残してバスでセンターを出て行った。
「そんな馬鹿な!」
 叫んだのは辻だった。
 てっきり職員に見張られながらの掃除になると思っていたのに、それが誰もいないセンターで遊馬と二人っきりだなんて。
 職員を見送ると、遊馬のにこやかな表情が、真顔に変わる。
 おろおろする辻の腕を掴むと、センターの中に入っていく。辻は引きずられながら、それについて行くしかない。もう誰も助けてはくれない。センターは山の頂上にあるから、ここから逃げるとなると、四時間ほど歩いていかなければ、民家に出会わない場所だ。暗くなった外を出歩くのはまず無理で、街灯もほとんどないところを歩くなんて、相当困難である。
「お願いだから遊馬!」
 辻が叫ぶ。
「いいからさっさと乳首だせ!」
 上から怒鳴り込む。
 百六十センチの辻と百八十六センチの遊馬では体格の違いもあり、辻には叶わない。更にレギュラーと補欠の補欠という、情けで部活にいさせてもらって雑用を引き受けるだけの辻では、体力も何もかもが違う。
 遊馬辻二人は幼なじみであるから、喧嘩はしょっちゅうだが、普段は遊馬が寛容な態度でいてくれるお陰で、酷い喧嘩にはならなかった。
 けれど今回は違う。
「乳首だ、乳首」
 急に狂ったように遊馬がそういうのには訳がある。
 さっきの喧嘩の最中、遊馬が服を掴んだとき、辻の乳首をかすめた。そして辻は。
「あぁはっん」
 と甘い声を上げてしまったのだ。それを聞いた遊馬の表情が真顔になった。
 喧嘩はそこで仲裁が入ったのだが、遊馬はそれからずっと無口だった。
「何言ってるんだよっ! 変態かよ!」
「うるさい、お前、さっき俺の指が乳首を触ったら、甘い声あげてたじゃねぇか」
「だから聞き違いだって! そんなことあるわけないだろ!」
「いいから乳首見せろ!」
「話、噛み合ってない!」
 遊馬と辻が叫び合うが本当に誰もいないらしく、誰も仲裁には現れない。
 遊馬は辻を引きずって集会浴場の脱衣所に入り、その脱衣所の鍵をかけた。
「これでお前は逃げられない」
 真剣な様子でそう言い、風呂場へ逃げようとする辻を遊馬は壁に押しつけた。
 ダンッと背中に衝撃が加わって、辻がひるむと、遊馬はシャツの上から辻の乳首を指でこね始めた。
「……ちょっと遊馬! あぁっ!」
 指で押しつぶすように撫でてきたら。腰が砕けそうなほどの何かが体を走り抜けた。
「っ! ひぁあっ」
 びくびくと震える辻を見て、遊馬は勝ち誇ったように言った。
「ほら見ろ、お前、乳首で感じるやつだったんだ」
「……っ! ちがっあぁぁっ」
 違うと言いたいのに、それを口にしようとすると、遊馬が辻の乳首を摘まんで引っ張って言わせない。嬌声(きょうせい)は止まらず顔を真っ赤にした辻は遊馬の手管で高められていく。
「……ほらな、やっぱりそうだ。乳首が気持ちいいですって言ってみな」
「やだぁあっ……やっあぁんンっ!」
 まともな否定も出せないのをいいことに、遊馬は辻が来ているワイシャツのボタンを急いで外してインナーもまくり上げた。
 そこにぷっくりと膨れた乳首が、ビンビンに立って震えている。
「すげえ、本当にエロい乳首じゃん……お前エロいよ」
 もうそう言われても否定はできないほど、辻の乳首はジンジンとして疼(うず)いていた。それは下半身まで広がり甘く脈を打つほどの衝撃だった。
 女ではないから、乳首なんて感じないと思っていた。なのにだ。遊馬の手によって辻の乳首は完全に女のそれと変わらないほどに敏感になってしまった。
「ピンクで美味しそうだ……ちゅ」
 遊馬は辻を壁に押しつけたまま夢中で乳首に吸い付いた。崩れそうなほどの快感が辻を襲って辻は悲鳴に似た嬌声(きょうせい)を上げた。
「ひゃっあああぁあっ! あひっやめっぁぁああ」
 がくりと崩れる体を遊馬が抱きかかえたまま、床に座り込んだ。そのせいで辻は遊馬に胸を自分から突き出して差し出すようにな体勢にされた。後ろに反り返る体を、遊馬の大きな腕だけが支えている。
「あっあんっ、んっひぁっっあぁっやっ遊馬っいやぁぁあああ」
乳首を舌でこね回し、ベロベロと音を出して高速にいたぶられた。声はもう否定という声ではなく、甘い感じている声だった。それに勃起した遊馬のペニスがズボンの中で爆発しそうなほど大きくなって、辻の股にそれを挟んでいるような形になった。辻もまた乳首で全身が快楽を味わい、はち切れそうなペニスがズボンの中で苦しそうにしている。
「辻……ペニス勃起してんな……楽にしてやるよ……」
 甘い吐息を吐き出しながら、にこやかな顔で遊馬が片手で辻のズボンを脱がせ下着まで一気にはぎ取った。