R18novel短編

horny-1

「なぁ、あの綺麗なのって蓮見(はすみ)って言うんだよな」
 大学の学食から出たところで、すれ違った綺麗な顔をした男を目にした村雨(むらさめ)は、興味を示したように一緒に歩いていた仲間に聞いた。
「そうだよ」
「そうそう、あれが蓮見って、お前は実際に見たのは初めてか?」
 それに村雨は頷く。
 蓮見には会ったことはなかったが、今まで散々噂で知っていた。
 男喰いのホモだという噂で、彼の容姿に惹かれた人間が付き合ってみようとするらしい。けれど、蓮見との付き合いは必ず相手が壊れて終わる。
 蓮見に惚れ抜くのだが、それでも蓮見の言動についていけなくなって逃げるのだという。蓮見も蓮見で逃げた相手までは追いかけることはない。その相手は大抵大学自体を辞めてしまうため、噂が本当なのかは誰も確かめたことはないが、蓮見が悪く言われていることはないから、両方が悪いというただの恋愛の痴話げんかで終わっている。
 そんな蓮見には男が途切れたことがないのか、常に誰かと一緒にいるのだという。そんな中で大学教授だった男が大学を辞めた。蓮見と付き合っているという噂はあったが、大した騒ぎにはならなかった。
 大学教授が病気だったことが分かって、大学側が騒ぎを収めたからだ。
「本当に噂だけなんだな、蓮見って」
 村雨がそう言うと、仲間もうーんと唸る。
 散々噂話で盛り上がったりもしたことはあるが、真相は何一つ知らないわけだ。
「誰か蓮見に振られたヤツが、変な噂流してるんじゃないんか?」
「だよな、付き合ってたヤツとかが悪く言ってたってことは聞かないし」
 そもそも蓮見の相手との知り合いでもない村雨たちにはそんな話は入ってこない。けれど噂で聞くのも○○さんだとか○○くんだの、そういう伝達は聞いたことはないのだ。
「とはいえ、やりチンのお前が蓮見に興味持つなんて」
「まさか顔見たらやれそうだと思ったとか?」
 ケラケラ笑いながら言われて村雨は頷く。
「やれそうなのは本当。意外に」
 村雨の言葉に周りは驚きと共に笑いが起こる。
 蓮見が男喰いと噂されるように、村雨はやりチンだと言われている。合コンにいけば毎回違った女を連れ帰り、ホテルに行くのが日課だ。こんな調子なので彼女は出来たことはない。女の子の方もそれでいいタイプが寄ってくるのか、一回でヤリ捨てても文句を言われたことはない。
 そんな調子で三年まで来れば、大学にいる女のほとんどとはやったことがあるような状態で、さらに近隣の大学の女ともそうなっている状態だ。二週目に突入した子もいるような状態で、最近はそれにも飽きてきていた。
 何か新しい刺激が欲しいと思っていた時に、男もいいんじゃないかと思えてきたわけだ。その筆頭は蓮見だ。経験豊富で悪い噂がそこまでない相手に、一回ほどお世話になりたいわけだ。
 そういう村雨に周りはそれもありかなと笑う。
「お前くらいになると、男経験があっても、あああり得そうとか思えるからな」
 そんな言葉に後押しされて、村雨は蓮見の前に立っていた。
「なに?」
 綺麗な短髪にした金髪の蓮見が、目の前に立っている村雨を不思議そうに見上げていた。
 ちゃんとご飯を食べているのか怪しいほど細い体つきであるが首の長さがそれを余計に引き立てていた。耳にはピアスを開けた後がついているが、今はピアスを付けてはいなかった。テーブルに置かれている指は長く、男の特徴である固そうな感じではなかった。どこか中性的な雰囲気がある蓮見を見ていると、その気にはなってくるのだ。
「蓮見、お前と一回やってみたい」
 村雨は蓮見に聞こえるだけの声でそう言った。



 蓮見にやってみたいと言ったところ、蓮見は大して驚きもせずに村雨に付いて来いとだけ言って連れてきた。
 場所は、ちょっとした高級住宅街、マンションもある場所であるが、そこへ蓮見は村雨を連れて行く。
 三十回建てのマンションのほぼ最上階に近い部屋の番号を蓮見は押し、エレベーターを操作する。
 すると蓮見はすっと村雨の前に座り込み、いきなり村雨の股間を掴んだ。
「おい……ちょっと蓮見?」
「大丈夫だって、このエレベーター使ってるの俺だけだから」
 蓮見はそう言うと、さっと村雨のペニスをズボンから取り出した。
「へぇ、さすがヤリチンだけのことあるね。大きくていい形してる」
 そう蓮見は言うと、何のためらいもなくペニスを口に銜え込んだのだ。
「ん……ふ」
 美味しそうに咥え、ジュルジュルと音を立ててペニスを啜る蓮見は、慣れたように村雨を高めていく。女にもやってもらったが、ここまでの舌を使ったテクニックの人間には出会えなかった。
 気持ちがいいという言葉に出来ずに、村雨は蓮見の頭を撫でていた。ひくついた先端から先走りが出始めるも、蓮見はそれを飲み込んでいく。入りきらない唾液がぼたぼたとこぼれ、エレベーターの内部にしたたる。それさえ気にせずに、蓮見は村雨のペニスを夢中で舐めている。
「ん……でる……んぁ」
 強く吸われて村雨は蓮見の口腔に精液を放っていた。
「んっぶ……」
 腰を強く突き入れられて、喉の奥で発せられた精液に、蓮見は一瞬噎せたが、勿体ないとばかりに吐き出したものを手で拾って受け止めて、それを舐めて飲み干して見せた。
 正直、村雨はこの行為をいつもやっている女がやったとしたら、引いていただろうと思えたのだが、蓮見の行為はとてもいやらしく、そして官能的に見えたのが不思議だった。
 蓮見が精液をすべて飲み終えるのを待っている間に、村雨のペニスはすっかり元通りに起っていた。
 そそり立つそれを見つめて、蓮見はうっとりとしたように言うのだ。
「すてき……絶倫はすてき」
 待ってましたとばかりの反応に、村雨の理性は切れた。
 がつりと蓮見の腕を掴むと、壁に手を付かせて立たせた。
「がっつかなくても、させるって言ったよ?」
 蓮見はそう言うのだが、途中で気が変わったり、エレベーターに誰かが乗り込んできたら終わりだ。その前に、どうしても村雨は自分のペニスを蓮見の孔の中に入れてしまいたかった。
 飢えたようにぜーぜーっと荒い息を吐きながら、蓮見の下半身を裸にさせてしまうと、そこで村雨は驚愕する。
 蓮見のアナルは、すでに準備が出来ているように、アナルビーズが入っていて、それを引き抜くための輪っかが見えた。
「誘われた時にトイレにいって入れてきた」
 そう言われて蓮見が常時そういうものを持ち歩くほどの男食いであることを思い出す。噂はどうやら本当で、蓮見が女ならヤリマンというようなところだろう。
 村雨は輪っかに指を通すと一気にアナルビーズを抜き取った。
「ひぁ、あああっ!」
 中にはローションも入っていただろう。それらがアナルビーズに付き、滑りは泡となっている。プクプクとローションが音を立てている。濡れたようになっている蓮見のアナルが、獲物を待つように収縮している。
「くそっお前、淫乱すぎるだろ!」
 待ちきれないとばかりに、村雨はビーズを投げ捨てると両手で蓮見の尻を掴み、割れ目を広げて、アナルを確認する。
「ふふ……っふ……」
 蓮見が待ちかねているように腰を揺らした。その直後に熱い塊であるペニスが蓮見の中に一気に突き入れられた。