R18novel短編

淫猥-2

 梶田が部屋に入ると、影沢が梶田の手を引いた。影沢の胸に飛び込む形になり、梶田は焦った。
 覚悟を決めていても、こういうことになれているわけではないから、体が硬くなるのだが、それを影沢は無理に開かずに、まずキスから始めた。
「口を開いているだけでいい、開けていろ」
 影沢がそう言うので梶田はその通りにした。
 キスをしてくる影沢は、梶田の唇を吸い、舌で歯や口腔を舐め取ってくる。うっかりで影沢の舌などを噛まないように梶田は気をつけて口を開いているが、だんだんと息がしにくくて鼻から息が抜けた。
「んふっ……んん……んふっ」
 息をするだけで鼻から抜ける息が、甘ったるい感じに聞こえた。それがいつもと違う気がしたのは気のせいではなく、だんだんと気持ちがよくなっていた。
 口の中など自分で舐めることはあるが、他人の舌に舐められる感覚がゾクゾクするほど気持ちがいいと感じるのは、きっと酔っているせいだ。酔いが回ってきて、気持ちよくなって、そして梶田は自分で舌を差しだして、影沢のキスを受けた。
 影沢はその梶田の舌に舌を絡めてキスを繰り返す。
「ん……ふ……んん……んふっ」
 キスが終わると、影沢は梶田の頬を舐め、顎や首筋を舌で舐めていく。
 そして影沢の手は梶田のネクタイを外し、ワイシャツを脱がしていく。梶田はビクビクとしながらも影沢のしていることに手を出さなかった。
 パラリとワイシャツとネクタイが床に落ちる。
 影沢は、梶田のベルトも外し、ズボンだけを脱がしてしまうと、梶田に寝るように指示を出す。
 梶田は言われた通りに布団に横になる。
 その梶田に覆い被さるように影沢が横たわってくる。その影沢の顔が笑っていて機嫌が良さそうなのだけは見て取れた。
 つまり梶田の反応に満足はしているらしい。
 それだけには梶田はホッとして、布団に体を預けた。男の体を見て幻滅しないモノなのかと思ったが、影沢はそうではなさそうだ。
 梶田の下着を脱がし、露わになった胸を撫でてくる。マッサージみたいで気持ちがいいのでうっとしてしていると、またキスをされた。
 すると影沢の指が乳首を撫で始め、何とも言えない感覚が脳天を突き抜ける。
「んふうう……ううっん……んふ……」
 キスで口を塞がれていなければ、嬌声を上げていたところだった。
 影沢は梶田の乳首を指で弄り、捻り上げる。
「ん……はぁあっ! あっだめっんん」
 耐えられずにキスから逃げた梶田は、乳首で感じる自分に戸惑った。昨日まで、いやさっきまで乳首なんて何にも感じないものだったはずだ。それなのに、影沢にいじれていると、脳天にも下半身にも何か電流が抜けるような感覚に陥ってしまう。
「そのまま、感じていなさい。声は殺さなくていい」
「……あっあっあぁあっ」
 影沢がそう言うと、梶田の声が止まらなくなる。
 その乳首に影沢が吸い付き、舌で舐り始める。
「んんふううっあっん……ああっ……んっ」
 ザラリとした舌の感覚に、梶田は身を捩らせるが、影沢はそんな梶田の手を掴んで、梶田の乳首に当てると言った。
「自分で捏ねてごらん、気持ちがいいように」
「あ、……そんな……あっ」
 梶田は自分で乳首を弄り始める。さっき影沢がやっていたように、乳首を摘まみ、そして捏ねるようにしていく。
「んあっあっはぁっあっ……んぁあっああっあっ」
 片方の乳首を影沢が舌で舐めたり唇で吸ったり歯で噛んだりと、様々なことをしてくるのを感じながら、梶田は自分で乳首を捏ねるのだが、だんだんと気持ちよさが出てきて、乳首を大胆に捻ったりし始めた。
「そんな……んぁっ乳首……ああっ気持ちいい……ああっいい……」
 すると梶田のペニスが完全に勃起して、下着が盛り上がっている。それを影沢は下着を脱がせてペニスを取り出した。
 影沢の手が梶田のペニスを包み込み、扱き始めた。
「んぁあっあっあっだめっああっんっんっんんっああぁあっ」
 駄目と言いながらも梶田は腰を上げて自分で腰を振って影沢の動きに合わせている。もちろん自分で乳首も弄り、片方の乳首は影沢に舐めてもらっている。
 乳首を弄りながらオナニーのような形になり、梶田は初めての経験であったが、それが気持ちよくてどうしようもなく腰を振った。
「いいっ……いい……ああぁあっん……あっん……うん……あぁっ!」
 追い立てられるようにペニスを扱かれ、梶田は乳首を捏ねる指を自分で引っ張ってとうとう射精をした。
 派手に出た精液は腹を濡らし、更に絞り取るように影沢が何度も扱くようにして精液を吐き出させてきた。
「ん――――――っあぁっ!」
 体がビクンビクンを飛び上がるように震えて、あまりの気持ちがいい絶頂に、梶田は失神しそうなほどの快楽を得た。
 まさかこんなことでここまで気持ちよくなってしまうと、これから先、きっとオナニーをする時は自分で乳首も弄ることになってしまう。
「これからは乳首も弄ってオナニーをするように。そのうちペニスを触らなくても乳首だけで射精をできるようになるからな」
 そんなことを影沢は言った。男でも乳首を快感とセットにして覚えると、乳首だけで射精ができるようになるのだという。そして影沢は梶田にそれを覚えてくるようにと念を押した。
「私がそれを見たいんだ。楽しみにしている」
 そう言われて梶田はそれを宿題だと思い込んだ。
 これ一回で終わると思っていた梶田には、次のセックスも影沢が望んでいるとはこの時は理解できていなかった。
「さあ、見せてごらん」
 影沢はそういうと、梶田の足に引っかかっている下着を脱がせ投げ捨て、足を梶田の胸まで付くように広げた。
「こうやって、そう手で押さえてごらん」
「……恥ずかしい……」
 足を完全に広げ、影沢にアナルやペニスをよく見えるようにする体勢にさせられて、梶田は今更ながら顔を真っ赤にした。
 影沢は手にジェルの入った容器を出し、そこからジェルを梶田のアナルに垂らした。
 そしてそこに指を当てる。アナルの襞(ひだ)を撫でるようにして馴染ませていく。アナルは表面が柔らかくなり、少し開いたアナルに影沢の指が沈んでいく。
「あ……ん……んん」
 プチュプチュッとアナルの中に入っては出て行く指が、ジェルの力を借りて更に速く動く。
「あっんっあっああっ」
 指を入れられても痛くなかった上に、何だか気持ちよくなる。
 指が二本になり三本となり、その分アナルが広がっていく。
「あ、……んっああっあっあっあっあっ」
 もう何がなんだが分からなくなっている梶田は、悶えながらも一生懸命恥ずかしさに耐えた。
 アナルを指で掻き回されると、ジェルが空気に触れて音が出る。それが部屋中に響き、耳からも犯してくる気がした。
 会社のためとは言いながら、だんだんと気持ちよくなってきて、そんなことも忘れてしまいそうだった。
 やがて指が抜け、梶田の目の前で影沢が全裸になった。
 大きなペニスが黒光りしていて、小さな灯りの光を反射している。あんな大きなものがアナルに入るのかどうか分からなくて、梶田は一瞬たじろいだ。
 だが影沢は、自分のペニスを掴んで梶田のアナルにペニスを入れ始める。
「う……ん……はあぁ……」
「そう息を抜いて、うまいよ」
 梶田は影沢のペニスを受け入れるために、息を吐いて受け入れ、そしてペニスがどんどんと入ってくるのをずっと見ていた。
 あんな大きなものを自分のアナルが飲み込んでいく。それが梶田をおかしくしていく。そこは性器ではなく、排泄をする場所なのに、入ってくるペニスの圧力に押しつぶされるのが、何だか心地よかったのだ。
 対した抵抗もなく、影沢のペニスが半分以上も梶田のアナルの中に入り込んでいる。
 すると、影沢が一気に腰を突き入れ、影沢のペニスが梶田の中に根元まで入り込んだ。
「ひぃ――――――っ!」
 あまりの圧迫感に、梶田は仰け反ったのだが、梶田のペニスは射精をしていた。
 いわゆるトコロテンというものだ。
「挿れただけでイクのか……どうやら淫乱な体だったようだ」
 影沢はクスリと笑い、体をビクビクと震わせている梶田のアナルを攻めた。
「ひぃあああぁあああっ! あぁああっ!」
 ペニスが抜けて、そして一気に入ってくる感覚が、ゾクリと体中を振るわせ、脳天まで電気が突き抜けるような感覚が襲ってくる。
「ああぁあっ……だめっああっ! ああっ! 気持ちっいい……ああっ」
 初めてアナルでペニスを受け入れたのに、たった数回突いただけで、梶田は快楽を得られた。叩きつけられるような腰の動きに、梶田は翻弄されるのだが、それでもだんだんと気持ちよさに腰が揺れていく。
「もっと……ああっもっとください……ああんっああっああん!」
 パンパンと追い上げられて、梶田は影沢のペニスを感じ、それに震えながらも腰を振り、影沢を追い上げる。
 五分ほど挿入を繰り返していると、まず梶田が達した。
 ギュッと影沢のペニスを締め付けるようにして、絶頂を迎え、それに合わせて影沢が梶田の中で射精をした。
「ああっぁぁあああっ!」
 奥まで叩きつけられる精液を感じて、梶田はまた達した。
 腹に精液が何度も履き出て、射精が止まらない。
 その射精が止まると、今度は影沢のペニスが抜ける感覚でもまた射精をしてしまう。
 足を広げたまま梶田は実に一回のセックスで四回は達してしまっていた。それを見せつけられた影沢はゴクリと喉を鳴らした。
 正直、ここまで淫乱だとは思いもしなかったのだ。
 だが、これはラッキーだったと言える。セックスとは縁がなさそうな涼しげな顔をしているが、実は淫乱というのは、そそるポイントだった。
 そして影沢は言った。
「取引の条件に、君の引き抜きも入れよう。さあ、どうする?」
 そう影沢が梶田に問いかけた。
 梶田は一瞬だけキョトンとしたのだが、それから笑って足を広げて、腰をまた高く上げた。そのアナルからはさっき影沢が出した精液が溢れ出ている。
 それを見せつけて梶田言った。
「はい……わかりました。だから……ペニスください……奥までまた突いてください」
 それが梶田の取引に応じるために求める条件だった。