R18novel短編

情炎(じょうえん)-4

 けれど叶内は言った。
「もっと、このちんちん、あげるよ。まだたくさんあるからね?」
 そう叶内が言いながら起ち上がり、玄関の鍵を開けた。
 するとそこには、二人ほど男が立っていた。
 どちらも知り合いでもなく、見たことはない男性。叶内と同じように躰が屈強な男である。
「やあ、鏑木。久しぶり」
 二人はズカズカと部屋の中に入ってきて、すぐに服を脱ぎだした。
「勝手に始めるなって言ったじゃん」
「いいじゃん、見つけたの俺」
「俺って俺じゃんね?」
 三人はそう言う。
「臓器移植の人間、みーんな、俺になっちゃったんだ」
叶内たちがそう言った。
「……え?」
 叶内は心臓以外の臓器を全て移植したという。当然角膜や様々ものがいろんな人の中で生きているのだという。
 重度の移植をした人は、さすがにまだ入院をしたり通院で忙しいのだが、角膜や軽い移植の場合は、全員が叶内として自覚して、集まって話し合っていたというのだ。
「凄いでしょ、俺。でもまさか何人も俺になるとは思わなかったんだけどね」
「……え? ……え?」
 こんな調子で、まだ他にも叶内がいると思われる。
 だが当の本人達はさほど気にした様子はなく、お互い意気投合しているようだった。
 その三人が、鏑木を見下ろしている。
 その目は真剣でありながら、少し茶目っ気を出している。さすがにここまで抵抗なくいる鏑木に満足しているかのようだった。
 そのうちの一人が動いた。
「いいね、このエロい感じ、じゃお邪魔します」
 新しく来た叶内が、早速鏑木を押し倒し、反り起った凶悪なペニスを即挿入した。
「やっ、あっ、まっ、あっ、やっやっ、あっ……あぁっ……!」
 もう一人は鏑木の顔の前にペニスを差し出し。
「ね、舐めて」
 と言いながら、鏑木の口の中にペニスを突っ込んだ。
「んんっ、んふっ……んぅ、ん、んっんっ!」
 鏑木は訳も分からないまま、叶内のペニスを口に咥えて舐めた。
 もう考えれば考えるだけ訳が分からない。
 叶内が三人? しかもまだ叶内は存在すると言われた。
 三人だけではなく、それ以上が、こうして鏑木を抱きたいと思っているということなのだという。
 恐ろしい事実であるが、それと同時に、もう叶内は苦しくないんだなと、少しだけ鏑木はホッとした。
もう苦しんで息をしたり、悲しそうな顔をして人を見たりしないのだ。
 もうあんな苦しいことから解放されているのだ。
そう思ったら、鏑木はこの状況を受け入れることにした。
 否定するには、余りに異常で、鏑木は理解できないから、考えることを放棄したと言ってもいい。
「ああ、鏑木の口の中、蕩ける〜」
「こっちもすげえよ。とろっとろなのに、締め付けてくる、くっああっいい」
「んんぅ…! んふ…っふぅ、っん…!」
 知らない男三人を、鏑木は叶内だと信じて、そのまま陵辱されるままになった。
「あぁああっ! っあ、はふっ……ん、はぁあん! んあ……っ、あぁあ…っ!」
一人に抱きついて、後ろからグングンと犯され、アナルは既に性器に変わっていた。凶悪なペニスで擦られると、気持ち良くて仕方がない。
「ぅあっ…あぁあ…ッ! ゃ、ああ…っ」
 気持ちよさそうに喘ぐと、皆が優しくキスをしてくれる。
 乳首を吸ったり、弾いたり、鏑木のペニスを咥えて扱いてくれたりと、既に3Pと言われる状態であるが、鏑木はそれを受け入れ、与えられるがままに従った。
気持ち良くてもうどうでもいいのだ。
 男同士のセックスがここまで気持ちがいいものだなんて、誰も教えてくれなかった。気持ち良すぎて、癖になりそうなほど全身で感じるのが、心地よくて辞められない。
 どんどんおかしくなるくらいに、攻めてほしいと、鏑木は心から思っていた。
「ひゃああっ! やめ、おかひ、おかひくなるぅう……あっあっんんぁ!」
「おかしくなっても大丈夫だよ」
「そうそう、俺等がずーっと、鏑木の側にいてあげるからね」
「そうだよ、ずーっとこうしていようね」
「ぃあっ! あぁんっ! ん、んくっ、く、ぅうん……っ! っあ、あぁああっ! ぃあああッ! はぁっ、はぁッ、あっあぁぁああ――――――!!」
 精液が出ない、ドライオーガズムを迎えて、鏑木の試練は、今日のところは終わった。

 その後、三人の叶内は鏑木と同居するための家を用意し、鏑木を強制的に引っ越しさせ、毎日セックス三昧をしている。
「ぁあっ……あっ……あっ……きもちぃっ、きもちぃよぉ…っ!」
 腰を振る叶内は、鏑木が求める以上に、鏑木を求めた。それはどの叶内も同じで、鏑木を見つけると、発情した犬のように襲ってくる。
「あふっ……あ、ぁあ……っ、もっと……あああっ、あぁん……っ、ん、ぅ……もっとぉ……っ!」
 どの叶内とも鏑木はセックスをしていた。
 全員が叶内なのだから、外見だけで区別するわけにもいかなかったからだ。
 全員の中身が叶内であることの証明が、日に日に強くなっていくことで、鏑木は全員の叶内として接しているうちに、だんだん拒否できなくなっていった。
 最後は、もう特異な状態だから仕方ないと諦めを付け、三人と+数人の叶内を全て受け入れることになった。
 だから叶内が五人以上いる状態で相手をする時もあるが、それはそれで叶内たちは気を遣ってくれたから、鏑木は拒むことはなくなった。
「俺のペニスは気持ちいいか……んっん……鏑木……っは」
「あぁああっ……ああぁあ…っ! ち○こ……奥まで……っ奥まで……来てるっ……奥っ……あぁあっ! ち○こ、きもちっいいっ、きもちぃ…い──っ!」
「ううっ鏑木……愛してるぞ……うんんっ!」
 叶内が鏑木の中で達すると、一気にペニスを抜いた。
ゴボリと精液が溢れでているが、それを気にせずに後ろで待っていた次の叶内がペニスを挿入する。違った形であるが、この叶内のペニスが一番大きかった。最初に鏑木を襲った叶内だ。
「あっ、はぁんっ、あぁあっ! あぁっ……ああんっ! ゃ、あぁ……っ」
「鏑木……愛してるよ」
「ひゃあぁっ! あぁっあぁっ! あっあっきもちぃい……っ!」
 高速でピストンされ、鏑木はまた達する。
「ひゃぁああああーっ!」
その鏑木の吐き出す精液を、別の叶内が口で受け止めた。そのまま絶頂した鏑木のペニスを咥えて掃除を始める。
「ああぁああ――っ! やぁあーっ!」
 空イキして、また絶頂を迎えるも、当然、まだまだ許しては貰えない。
「鏑木、素敵だよ」
 叶内たちが満足したように微笑んでいる。
 それに鏑木も微笑んだ。

 ――――――ああ、愛しているよ叶内たち。