R18novel短編

Lewdness-1

 不動(ふどう)は常に思っていることがあった。
 自分の中の妄想が、常軌を逸脱していることに。

 友人に十朱(とあけ)という人がいる。十朱は真面目な学生だ。いつも本を片手に何かを読んでいて、友人達との語らいにも参加はあまりしない方だ。それでも本が気になる人が何人も話しかけていて、十朱もまんざらではなく話を合わせてくれるのだという。
 けれど酷く真面目で、いわゆる下ネタなんかとんでもないというような人らしいと話を聞いた。
 不動はその十朱とは話をしたこともなかった。というのも不動は本は漫画しか読まないし、小説すらライトノベルだけだ。そんな自分と十朱の話が合うとは到底思えなかったのもある。
 十朱は、いわゆる文学少年で、眼鏡こそかけてないが、顔は普通、髪の毛は優等生カットでも言おうか、派手ではない髪型で、たまに髪をかけるくらいには長い。体は細身であるが、肉もいい感じについていて、やせ細ってはいない。
 美少年ではないが、どういうわけか、不動は十朱のことが好みだった。
 そんな十朱を陵辱している夢を毎晩見るようになり、どうしてこうなったのか分からないまま、日々が過ぎていた。もちろん、十朱に話しかけるなんてことは絶対にできないことだった。


 その十朱と廊下でぶつかった。
 不動は講義に遅れていたから走っていた。十朱はただ廊下を歩いていただけだ。だから、不動の方が確実に悪い結果だ。
「うわ……ごめん」
 不動がそう言って転がった十朱を起こす。
「いやこちらこそ本を読んでいて……」
「お互い前方不注意だな」
 不動がそう言って、十朱が落とした本を拾った。
 その本なのだが。
「…………淫乱学生陵辱物語……??」
 拾った本はブックカバーが外れてしまい、表紙はかろうじてカバーを外してあったので、どんな内容か表紙から想像はできないが、文字だけの内側表示を思わず読み上げて不動は驚愕した。
「……!」
 顔を一気に真っ赤にした十朱が、その本を奪い取ろうとして必死に飛びかかってきた。「返せ!」
 それをわざと避けて、不動はその本の中身を開いて読んだ。
「先生……僕のアナルに、ペニスを入れてかき回して……って」
「声に出して読むな! 馬鹿!」
 何を考えているんだと言わんばかりに必死になっている十朱を避けながら、不動は人がいない方へどんどん歩いていきながら本を読んだ。
「……お前は本当に淫乱だな、ペニスが欲しいなんて口にするなんて」
 そうわざと低い声で言うと、ビクリと十朱の行動が止まる。
「……アナルが疼(うず)いて眠れなかっただなんて、それでお仕置きが欲しくてテストでこんな酷い点をとるとは」
 そう不動が言うと、十朱は真っ赤な顔のまま、不動に付いてくる。そして不動はそんな十朱を連れて、いわゆるヤリ部屋に入り込んだ。
 何かの準備室だった部屋だが、鍵が内側からしかかからず、外からかけられないため、年中開きっぱなしだ。そこに様々物を持ち込んで遊んでいた人間が代々いて、最後には鍵が閉まっているときは、中で誰かがセックスしているという暗黙の了解までできている部屋だ。
 朝一だからなのか、誰もおらず、部屋は閑散としている。
 その部屋に入ると十朱も入ってきて、そして十朱は自らドアに鍵をかけた。
「……いけない子だ。こんなところまでついてきて」
 当然だが、十朱もここがヤリ部屋なのは知っている。鍵をかける意味だって分かっているはずだ。それなのに十朱は自ら鍵を閉めた。
 不動はその本の講師のノリで本を読む振りをして言った。
「……あっ……だって先生が本を返してくれない……から」
 十朱はそう言って真っ赤な顔したままで、芝居をし始めた。
 もちろん不動は先生ではないし、そういう設定でやろうと言ったわけでもないが、どうやら十朱はそれを望んでいるようだった。
「こんないやらしい本を読みふけっているなんて、お前は淫乱なのか?」
 尚も続ける不動に、段々とのってくる十朱は、真っ赤な顔はしていたが、まるであこがれの先生に本当になじられているような気分になっているようだった。
「せ、先生が……んっそうしないと……見てくれない」
 十朱がそう言った。
 それを聞いて不動は焦った。
 十朱と目を合わせないようになるべく見ないようにしてきたが、それでも見てしまう時がある。それは十朱が本に夢中になっていて、こちらに気付いてない時だ。見放題で見てしまっていたのを十朱は知っていたのだ。
「見て欲しくて、こんな本を読んでいたのか」
「はい……読んでました」
 その言葉に甘い声が混ざっていて、思わず不動のペニスが半起ちになった。
「あぁ……先生のが……」
 嬉しい悲鳴のような声が上がって、十朱が不動の前に座り込んだ。そして不動のズボンのファスナーを開けて、半起ちのペニスを取り出したのである。
「ああ……やっぱり大きい……」
 不動のペニスは一般的な大きさより大きく、よくトイレで他の男子から驚きを持って見られることがある。だから水泳などは競泳の水着は膨らんでおかしなことになる。
 その状態で大きいと言われるのだから、当然半起ちのペニスともなれば、凶悪だ。
 十朱をそれを両手で掴んではぁはぁと息を漏らしている。
「……凄い……」
 完全に興奮しきった十朱は、両手でそれを擦りながら、舌を使って舐め始めてしまった。
「……く!」
 不動は十朱のあまりの変貌ぶりに驚きながらも、フェラチオは気持ちがいいので、そのまま十朱の好きにさせた。最初は何かの罠かと思ったが、他人のペニスに頬を寄せて、両手で擦りながら舐めるようなドッキリがあったら放送自体が有り得ないと思った。
 十朱は舌をねったりと付けて、すべてを舐め取るように根本から亀頭まで念入りに舌で舐めてくる。
「んふ……ふっ……おちんぽおいしい……」
 淫語ですかーと思った不動だが、どうやらさっきまで読んでいた本は、何度も読み返していたようで、その中の陵辱される学生がそう言っている台詞がある。
 どうやら学生の方に自分を重ね、妄想をしていたようだった。
「先生のペニスはうまいだろ」
「……っんっんおしいれす……んふっ」
 とうとう舐めるだけでは飽き足らず、十朱はトロンとした顔で不動のペニスを亀頭からゆっくりと口の中に運んでいく。
 舌が絶妙に絡み合って、先走りを舐め取っていく。
「……ん、いいぞ……十朱……」
「んふっんぷ……ああん、また大きくなった……先生のおちんぽ凄い……」
 根本まで口に含むのは不可能なほど大きくなり、十朱は一生懸命口にくわえようとするのだが、それが口に入りきらずに困っているようだった。
「先生の……大きすぎる……」
 口にめいいっぱい入れても根本まで入らない。その十朱の口腔が気持ちよくて、不動は十朱の頭を押さえた。
「……いくぞ……」
 グンッと頭を掴んで腰を入れると、十朱の体がびくびくと震えた。不動のペニスは喉まで入り込みそれを繰り返す。イラマチオになってしまっているが、十朱は嫌がってはいなかった。
 必死に舌を絡め、擦るように口を動かし、不動の理不尽な腰の動きに合わせようと必死だ。
不動は一応、女性経験はある。だがここまでやってくれた人はいなかった。ましてイラマチオなどやったらその場で殴られて終わりだ。
 けれど、十朱は必死になって舌を使ってくれている。苦しいはずなのに耐えてくれた。
「……んっん、出すぞ……」
「んふっう……んんっ……!」
 ビシャリと喉奥まで突っ込んで精を吐き出した。十朱はビクビクっと体を震わせてから、ゆっくりと口を開いてペニスを放した。
「けほっ……んんぅ」
 吐き出しそうになっては口で押さえて、出た物を舐め取っていく。顔に付いた精子を掬って舐めていく様は、いつもの十朱からは想像もできないほど色っぽい行動だった。
 不動は大丈夫かと尋ねようとしたところ、十朱が不動を見上げてから言った。
「ああ……まだ大きい……」
 うっとりしたように不動のペニスを眺めている。
「そんなに、俺のペニスが気に入ったのか?」
 不動がそう尋ねた。
「はい、すてきです。想像以上に大きくて……黒光りしてて、ああ、この反り起った角度も綺麗……」
 そう言って口から涎を垂らしてそれを拭いている。
 そこで不動は気付いた。十朱は不動のことが好きなわけじゃないということを。
「じゃあ、これを次はどうしたい?」
 不動がそう言いながらペニスを手で持ち振ってみた。
 十朱の視線は案の定、ペニスに釘付けで、不動の問いには笑みを浮かべている。
「あ……先生の……ペニス……僕のアナルに……入れて欲しい」
 そう言うのだ。してやってもいいのだが、問題があるのだ。
 そう大きすぎてアナルに入るのも大変だということだ。
「だが、入らないだろう。こんなに大きいのじゃ、お前の小さなアナルには」
 不動がそう言うと、十朱はハッとしたように立ち上がってズボンと下着を同時に脱いだ。一気に下がったら、プルンと十朱のペニスが起っていて、先走りが見えた。
 十朱はそんな様子を見せながらも、プリンとしたお尻を不動の前に晒して言った。
「先生に言われた通り……入れてきました……んふっ」
 そう言われて見ると、十朱のアナルには何かが入っていて、それを固定するような妙な拘束具も穿いている。
 よくSMで使う道具の一種だと気付いたのだが、そんなものを入れて平然とした顔で構内を歩き回っていたのかと、不動は十朱の大胆な行動に興奮した。
「凄い、みっちりと入っているな……」
 不動は跪いて十朱の尻を掴んで撫でるように動かし、アナルをしっかりと見つめた。
「あは……先生が見てるぅ……あぁん、僕のアナル……見てる……んぁ」
 十朱はそう言って腰を揺らしているが、そのたびに中に入っている詰め物がにゅるっと動いて出てこようとしている。腰の紐状になっている拘束着には小さな南京錠の鍵がついていた。そう簡単に外せないようにしているのか、それとも誰かにされたのか。
「これは、どういうことだい?」
「……んぁ、先生に入れられて……鍵も……あぁは」
 そう言われても鍵をかけたのは不動ではないし、不動はそもそも十朱に触れたこともなかったのだ。誰かと間違えているんじゃと思い始めると、上着のポケットからチャリチャリと音がする。