人形01

  僕が学校へ行くために乗っている満員電車の混み具合といえば、見知らぬ人と体が密着してしまい、持っている鞄すら動かすことが出来ないほどだった。
 毎日毎日それでは乗っている人だって慣れてはくるとはいえ、さすがに辟易するものだ。窮屈なままで息苦しいし、香水をつけている人もいるからいろんな匂いが混ざって乗る場所によっては朝から最悪なものになることもある。
 特に雨の日などは、普段電車に乗らない人まで乗ってくることもあるから余計に混雑だ。
 そんな状況の満員電車なのに自分が乗っている路線に奇妙な電車がある。
 10両編成の車両だから駅の乗り場に合わせた長さになっていなければならないはずなのに、一両だけ駅内に入らない電車が朝に一本、夕方に一本ある。もしかしたら夜にも一本くらいあるのかもしれないが、その車両に乗った人は、前の車両に移動して降りなければならないわけだ。
 どうしてそんな奇妙なことが起きているのだろうか? 僕は駅で乗車待ちの間にそれに気づいてからずっと不思議に思っていた。
 この駅から同じ学校へ通っている人はいなかったので一度もその不思議について聞いたことはなかったし、駅員も誰も気にしていない様子だから何か意味がある車両なのだろうと思うしかない。
 ある雨の日、僕はその車両に一番近い最後尾の車両に並んでいた。別の列は女性が多かったのもあって痴漢に間違われるのも嫌だったのでそこにたまたま並んだ。
 駅に来るまでにすでに雨で足下が濡れていた。早く学校に行って靴下を脱ぎたい。そう思いながら到着した電車に乗ろうとすると、後ろから人に押されてどんどんと車両の奥へ奥へと押し込まれた。
 さっきまで後ろにそれほど人はいなかったのにな……。そう僕は思ってまた窮屈な車内にがっかりとした。
 立っていたところは謎の車両の出入り口に近く、電車のドアが開かない方向の角の方の座席の前だった。幸いと言ってはなんだが、座席の棒に掴まることが出来たのはよかった。
 人に押し込まれたままただ立っているだけなのは足下も安定しないし、停車駅ごとに体が転がりそうになるのを耐えるのに結構しんどいのだ。
 棒に掴まって電車に揺られていると、ふと誰かが僕のお尻を触っていることに気づいた。
 最初は誰かの荷物があたっているのだろうと思っていたそれはいきなり股の間に手を入れてきたのだ。
「え……?」
 いやだ、なにこれ……。
 お尻を触るなんてレベルではない。股の間に手を挟むなんてどういうつもりだ?
 股に入ってきた手はユルユルと内股を撫でるのだ。 
気持ち悪い……これ痴漢? 
女性と間違えてる?
 ユルユルと撫でてくる手を追い返そうと握っていた棒から手を離そうとした時、僕はそれが出来なくなった。
 誰かが僕の手ごと棒を握っているのだ。その力が強くて手を引き抜くことが出来ない。
 なら鞄で……と思ったが鞄も誰かの荷物か体の間に挟まっているのか引っ張っても動きもしない。だからと言って鞄から手を離すことも出来ない。
「……っ!」
 両方の手を塞がれたようになったことに気を取られていたら、股の内側を撫でる手とは別の手が僕の股間を握ってきたのだ。
 それにお尻を撫でる手まで増えてる。
 項に生暖かい息がかかっている。
「……や……」
 体を捻って逃げようとするのだけど、身動きはまったく取れなかった。
「……ぁっ」
 ぬるりとしたモノが僕の首筋を当たっている。いや、これは舐めている。
 首筋? 
 ハッとして前を見ると、座席に座っていたサラリーマンが僕に手を伸ばして、ブレザーのボタンやワイシャツのボタンまで外していっている。
「な……っ!」
 僕が叫ぼうとしたとたん、後ろから口を塞がれた。大きな手が僕の息を止める。
「んんん―――っ!!」
 こうなったら大げさにでもして騒いだ方がいいと暴れようとするのだけど、股間を痛いくらいに握られたら暴れるのも怖くなった。
 握りつぶされるんじゃないかと思ったのだ。
 怖くて怖くて、この状況に頭がついて行かなくて、どうしていいのか分からなくて、僕は泣いていた。
「うぅ……う」
 僕が泣いているのが分かったのだろうか、周りでふっと笑う気配がした。
 なに?何が可笑しいの?
「ああ、志水零くん」
「う?」
 いきなり名前を呼ばれて僕はびっくりして声がした方を向いた。それは目の前にいるサラリーマンだ。
 掻き上げた髪を撫でつけて、フレームのない眼鏡をかけている。顔はいい方、女性ならほとんどの人が見惚れるだろう容姿だが、なんだか質が悪そうな感じがした。身長も高そうだし、着ている服も高そうだった。きっちりとしたスーツはサラリーマンの年収からしたら買えるものではないが、このサラリーマンには似合っている。
 鋭い視線が僕を見つめ、僕はさらに怖くなった。
 サラリーマンは僕の制服を脱がしている間に内ポケットに入れていた生徒手帳を抜いたらしい。
 だって目の前見覚えがある緑の手帳があるから。これで僕の身分はバレたも同然だ。
「零くん、有名進学校に通ってるのか? 可愛い顔してるのに頭もいいのか」
 なんで、なんでこんなことしてるの?
 サラリーマンは僕の考えが読めたような顔をしてニヤリと笑った。
「君、いつもこの先の車両のこと見てただろう。興味あるのかと思ってな。そうしたら今日一番近いところに乗ってきた」
 サラリーマンはそこまで言って言葉を止めるとうんと頷いて言葉を続けた。
 頷いたのが合図だったのだと気づいたのは、今まで止まっていた痴漢たちの手が急に動き出したからだ。
 お尻を揉み、股の間を撫で、股間をズボンの上から弄り、はだけた肌に手を忍ばせた手が乳首を摘んで引っ張ったりする。
「うぅっ……う……んんん」
 嫌だ。誰か助けてくれ。どうして誰も気がつかないんだ?なんで?
 体中を這い回るような手が幾つもあって、どれもこれも気持ち悪くて仕方がなかった。
 何度も首を振って抵抗したけれど、両手を押さえ込まれていては逃げることすら出来なかった。
「さあ、お望みのこの先の車両に行こうか」
 サラリーマンがそう言うと、僕は何人も囲まれて逃げられないようにされ、あの一番後ろの車両に連れ込まれ、制服や下着まで脱がされてしまった。
 抵抗しようにも5、6人囲まれて脱がされたら僕の力ではどうしようもない。
 男たちは僕を持ち上げたまま、全員が僕の体中を触って、僕の性感帯を弄りまくった。
「乳首美味しそうだ」
 一人が言って僕の乳首を口で吸い出した。
「やぁ!やめて!」
 叫ぶと口の中に指を入れられて、僕の舌を指で和やわやわと触り出す。
「うぁ……んん……うぅぅ」
 そして僕の性器を扱いている。
「はは勃起してきた。やらしぃね零くん」
 ひくひくと僕の体が震えると周りがはぁはぁという息遣いと同時に興奮したように、僕の体を何人かで舌で舐め回してきた。
「んんん……うっぅ……んぁっ……あぁああっ」
「あ、こっち達きそうじゃん、一回達かせてやれよ」
「ほらほら、ぐじょぐじょ汁が出てるし、気持ちいいんだろう? 零くん」
 そう男たちが言うと僕の性器の亀頭を指で強く扱いて、そして尿道にカテーテルのような細い管を差し込んだ。
「うぁあああああっ」
「これ、病み付きになるらしいよ、零くん」
 細い管を何度も僕の尿道に抜いたり入れたりしていて、僕は首を振っていやだと言ったけれど、どんどん貯まってくるものがとうとうそこから吐き出されてしまった。
 カテーテルを通って僕の尿が排出された。
 勢いよく出る尿を眺めて男たちが笑っている。
「ははは、すげー勢いで達ったな」
「出てる出てる、零くんおしっこ漏らした」
「感じてるじゃん、なあ」
 男たちがそう言いながら勢いよくカテーテルを抜くと性器をまた扱いてきた。
「ほらほら、もう我慢なんてしなくていいんだせ」
「うぁあ……んぁああっや、やだっやだっやだっあぁぁああ――――――!!」
 僕は体を震わせて全身を震わせて達ってしまった。男の手なんかで達きたくなかったのに、僕は結局達ってしまった。 
「派手に達ったなあ。零くんの達く顔可愛いなあ」
「すごい、そそるよー」
 男たちは口々にそう言い、僕の体をまた弄りだした。
 今度はお尻の孔に指を入れられて、僕はまさかと焦った。
「い、いやっ!」
 必死に逃げようとするも、両腕と足をしっかり押さえられているから逃げるのは無理だった。
「いいね、身を捩ってるのがそそる」
「お尻が誘ってるみたいだ」
 ドロドロとしたものを付け足すようにお尻にかけられて、拒んでいるはずの男の指がゆっくりと僕の中に入ってくる。
「う……うぅ」
 異物感に眉をしかめると、誰かが乳首を弄り出した。押しつぶすように指で捏ねてくる。
「んぅ……やぁあ……」
 体の力が抜けたと同時に男の指が孔を出たり入ったりしている。最初は確かめるように、それから孔を広げるように何度も何度も出たり入ったりしている。
「うぅ……あぁああっ」
 孔の中のどこか触られて僕は全身を震わせた。体中に電流でも走ったかのような感覚に僕は驚いて目を見開いた。
 なに今の……?
「ああ、みっけ。ここかあ」
 男はもう一度そこを指で撫でてきて、僕はびくびくと体を痙攣させた。
「あぁぁあっ!!」
 強くそこを擦られて、僕は射精してしまった。
「達った達った」
「零くん、達く顔可愛いなあ」
「そそるよ」
 達ったばかりの僕の性器を誰かがまた扱き始めた。
「やぁあああっ! あっあっあっ!」
 敏感になってる性器はヌルヌルとした液体の滑りを借りて自分がするよりも速く動いている。
「はい、復活」
「お尻の方も二本入ったぜ。中柔らかいなあ。早く零くんの中に入りたいよ」
「いやぁあ……んぅ……んぁ……ぁぁあ」
 柔らかくなった孔にまた一本足された。
「三本入ったよー。すげー締め付けてくる」
 きついと言いながらも中で暴れ回る指が僕には気持ち悪くてしかたなかった。
「やめて……んぁ」
 抵抗しようと体を揺らすと、周りが笑った。まるで僕が誘っているみたいだって言った。
 そんなことないのに。
「お尻、どろどろだぜ。そろそろいいんじゃね?」
「もうちょっとローション足しとけよ」
「じゃ最初誰がする?」
 僕の周りには十人以上人はいたのだけど、全員がサラリーマンの方を向いたんだ。
 僕は思わず助けてとサラリーマンに視線で訴えかけた。この人がここのリーダーなのだ。だったらこの人がやめるといったらやめてくれるはず。
 だけど、僕の期待を裏切って、サラリーマンはニヤッと笑って言ったんだ。
「小さいやつから順番にだ。生憎、おもちゃを忘れてね」
 サラリーマンがそう言うと、その中の一人が座席に座った。すると三人くらいが座席に寝転がらされていた僕を抱き起こすと両足を開いて固定すると、座っている男の膝の上に僕を下ろそうとした。
「い、いやだっ!」
 何をしようとしているのか気づいて暴れたけれど、その行動が前に居た男の体にしがみつくことになってしまった。
「いや、助けて……」
 懇願したんだけど、男はごめんねと言って助けてなどくれなかった。
 お尻の孔に指なんかとは比べものにならないくらいの大きなモノが押しつけられて、僕は一気にそれに貫かれた。
「――――――っ!!」
 あまりの圧迫感に僕はしがみついた人にさらに強くしがみついた。
 痛くて痛くて僕の目から涙が沢山出た。頬を伝って落ちる涙をなぜかサラリーマンが唇で吸い取っていた。
「可愛い零、啼くのはこれからだよ」
 そうサラリーマンが言い切った時から本当の陵辱が待っていた。
 後はもう何が起きたのかよく分かってない。
「んぁあ……あんぁうあ、あっあっあっんあ」
 お尻の孔の中をいろんな男の性器が出入りしていて、痛いと思っていたことが違う感覚になっていた。
「すげー中が締め付けてくる」
「やぁんあぅあっ!」
「あははは、零くんも気持ちよさそうだ」
「ちがぅあぁぁんっあぁうぁんっ」
 僕は違うと首を振ったけれど説得力なんてなかっただろう。
「ほらほら素直になっちゃえよ」
 男はどんどんスピードを上げて腰を振ってくる。僕はそれに流されるようにしているだけだ。
「やぁあああぁぁぁんんっ」
「気持ちよすぎて中もぐちゃぐちゃじゃん」
「いぁあっあぁん、あっあっあっんぁあ」
 頭がおかしくなりそう。
 僕は理性なんか保ってられない。
 もう……壊れそう。
「ぁああぁっうぅん、あっあぁんっだめっだめっうあぁっ」
「零くん達きそうじゃん。ほら素直に達けよ」
「いやぁああああぁぁあ――――――!!」
 僕は奇声を上げながら達した。勢いよく精子が飛び出した。
「中にたっぷり……うっ……ほらな」
「んぁあうぅぅ……」
 びくびくと全身が震えてお尻の中に知らない男の精子が沢山入れられた。それが気持ち悪いはずなのに、僕は達ったばかりだっていうのに、その射精されたことでまた達ってしまった。
「あはははっこいつ俺が出したので、また一人で勝手に達ったぞ」
「お尻で感じてるのか、見ず知らぬ男に肛門にちん○入れられて、中出しされていっちゃう零くん、本当に素質あるよねぇ」
「すげすげー、達ってる顔、すんげー可愛い」
「二回連続で達ったから、ほらもう何されても感じちゃうらしいよ」
 男たちが笑いながら言って、僕の乳首を摘んで引っ張ってる。それだけで僕は体を震わせて、感じたくないのに感じてしまった。
「あっいやぁああっんぁあ」
 お尻の方も誰か触ってる。指を中に入れてかき回してくる。中には精子が沢山入っていたから、卑猥な音が響いて聞こえてきて僕の耳も犯す。
「ぐちょぐちょ、ちょうど良い感じに柔らかくなってきたな」
「あぁんあっいやぁん……んぁうっ」
「孔で感じるか。口の方も涎だらけでエロイね」
 誰かが僕にキスをしてきた。けれど僕にはそれに抵抗が出来ない。唇を塞がれて口腔に男の舌が入ってきて僕の舌に絡めてくる。
「うふん……んん……ふぅ……ん」
 どうしよう……キスが気持ちいい。
 夢中でキスをしていると周りが笑っていた。
「キスで勃ってるぞ。零くん、キス好きなんだ」
「可愛いねぇ、キスで勃起なんてさ」
「それじゃキスに夢中になってる間にと」
 別の男が僕の体を持ち上げて、またお尻に性器を入れてきた。
「んんんぅぅっ!」
 他の男より性器が大きかった。僕のお尻の孔はまた広げられて苦しかった。
 男の股に座らせられた格好で僕はまだキスをしていた。舌が痺れてきて、唇も痺れてきた。
「はぅん……はぁはぁはぁ」
「ああ、いい顔してるなあ。やっぱキス好きみたいだ」
「口の中に何か入っていればいいんじゃね?」
「じゃフェラでもいいか。ほらー零くんお口あけて」
 僕は朦朧としながら言われた通りに口を開けていた。もう逆らうとかいう気が薄れてきて、何をやっているのかも分からなくなってきたからだ。
 目の前に出されているモノが男の性器だと分かっているのに僕はそれを口に含んでいた。
「おおお、零くん素直ー」
「んふん……うぅんふぅんんふ」
 口に含んだ性器は大きかったから僕の口いっぱいになってどうにもならない。
「しょうがないね、ほら」
 男が僕がどうにも出来ないことを悟ったらしく、僕の頭を掴んで強引に性器を口の中で扱いた。
「んぅふ……んんん……うぅん」
 涎と先走りの精液でぐちゃぐちゃになって口からは涎が沢山零れていた。
「出すぞ」
 男はそういうと僕の頭をきつく掴んで喉の奥まで性器を突き入れると射精した。
「ううううんっ」 
 喉の奥に叩きつけられた精液が溢れ、男が性器を口から抜くとドッと溢れて、僕は精液を吐き出していた。
「おまえなー、こういう場合は顔射だろうが。ほら、零くんの顔にかけてやるよ」
 別の男たちが僕の顔の前に性器を出すと一斉に顔面に射精してきた。
「んんん」
 何人分あったのか分からないが、男たちが代わる代わる精子を顔に掛けていく。顔面にかかったものは沢山だったから、顎を伝って床にしたたり落ちた。
「おお、エロイエロイ」
「よーし、こっちも再開だ」
 僕の中に性器を入れていた男がそう宣言をして、急激に動き出した。
「うぁあぁっいやああぁああっあっあっあっんあぁうんあぁっあんっ」
 大きな性器が僕の孔の中で暴れ回る。さっきまでの男のとは違い、大きくて圧迫感もあって、そして僕の好いところばかり突いてくる。
「だめっだめっいあぁああっ」
 中に出された精液がさらに滑りをよくして、大きな性器はどんどん僕の中を侵略してくる。
「零くん、そういうときは、いいっていうんだ」
「んぁああぁ――――――いやあぁんあ……あっあっあっあつい……んぁんあん」
「ああいいね。零くんいいね……気持ちいいよ」
 男がどんどん動きを速めて僕の孔の中を犯していく。どうしよう、言いたくないことを口走りそうだ。
「……んあぁ……んん……だめっだめっいっちゃうっいっちゃうぅ――――――!!」
「ほら!達けよ!」
 別の男が僕の肩を掴んで、男の性器が孔の奥の奥まで届くように押しつけてきた。
「いっちゃっ――――――んぁあああああああ!!」
 奥の奥に叩きつけられた精液に感じて僕はそのまま達してしまった。
 今までよりももっとすごい達き方をしたかもしれない。体全体が快感で埋め尽くされて、ビクビクして、暴れ出しそうで僕は自分の体を自分で抱きしめていた。
「んぁ……はぁん……あぁ……はぁはぁ……はぁ」
 崩れる僕の体を誰かが抱き留め、ゆっくりと今まで入れていた性器を抜いてくれた。お尻の孔からどんどん精液が溢れ出てきて僕の内股に沿って落ちていく。
「ははは、エロイーこれすげーーエロイわ」
「零くん、いっちゃうって言って達ったよね。すっごい感じていたし」
「まだ終わりじゃないよ。俺の番だ」
「んぁあ――――――!!」
 正面向いて抱きかかえられるようにしてまた孔に性器を入れられた。最初は痛かったところももう全然痛くない。変な感じがする。
「あっあぁあ、んぁっふぅん……あっあっあぁ」
 頭の中はもう真っ白になりかけていた。
「あぁはぁあ……いいっ……う、う、あっあっいやぁあっ」
 性器が出て入って出て入って、ズルズルと中が犯されて、全然知らない人にされてるのに、でも気持ちよくて、もっともっとと強請るように僕は腰を動かしていた。
「あははは、零くん、とうとう腰振り出しちゃったよ」
「いいじゃん、気持ちいいんだって証拠だし、ほら乳首も尖って敏感」
 乳首を両方摘まれて引っ張られ、指で捏ねられると体がくねくねと左右に揺れる。
 下からは男の尖った性器が僕を攻め立てて、卑猥な音を鳴らしながら出入りしている。
「あぁはっはぁうぁっあっうぅん、あっあっあっ」
「零くん、お尻気持ちいいんでしょ?」
 耳を舐められてそう問われて、僕はとうとう頷いていた。
「いい……いいの……ぁああん……」
「やっと素直になったな」
 ぼんやりした目を開けると、目の前にあのサラリーマンが立っていて、僕を見下ろしていた。
「零」
 サラリーマンは僕の名を呼んで、僕にキスをした。
「んぅ……んん……ふぅん」
 キスはこの人が一番上手いと思う。
 だって今までより気持ちいいんだ。
 僕はサラリーマンとのキスに夢中になった。息が苦しくなると向きを変えて、息をさせてくれて、はぁと息を吐いて吸うとまた深いキスになる。
「んぁ……はぁ……んふ……」
 やっとキスから解放されると僕は完全にその虜になっていた。
「変われ」
 サラリーマンはキスが終わったとたん、僕に性器を入れている男にそう言った。
「ええ~、ここでですか、もうちょっとでいきそうなんですけど」
 男は動きを止めて、不満そうな声を漏らしたが、素直に僕を抱きかかえて性器を抜いた。
 座席に寝かされた僕は、目の前にあるサラリーマンの性器の大きさに一瞬だけ目を見張った。
「……大きい」
 この場にいた誰よりも大きかった。
 最初にサラリーマンが小さいヤツからと言ったのは、サラリーマンの性器が大きすぎるからだったのだろう。孔が広がるまで待っていたのだ。
「美味しそうだろう? 零」
 僕は吸い寄せられるようにサラリーマンの性器を口に含んでいた。
「んふ……うふ……んん」
 亀頭を舐めて口に含んで、僕がされたようにサラリーマンの性器を一生懸命口で扱いた。
「そう上手だ。たっぷり濡らすんだ」
 僕は言われた通りにサラリーマンの性器を亀頭から根本までしっかりと舐めて濡らした。
「すげ……」
「さっきまでと違うし……この人の方が上手いってことか」
「つーかレベル違うじゃん、この人と俺ら」
 何か言ってるけど僕の耳にはただの雑音だった。
 ただ目の前にあるモノを舐めることに夢中になっていて、他のことに頭が回らない。
 けれど何故だか、他の男とサラリーマンとでは僕の扱い方が違っているように思えた。
「零、もういい。ほら」
 僕の顎を掴んで性器から口を離させた。
「良くできた。さあ、私にも零のいやらしいところを見せてくれ」
 サラリーマンはそう言うと、僕を座席に腰掛けさせて僕の足を大きく広げて体を間に入れてきた。
 もうされることは分かっている。
 大きな性器が僕の孔に押しは入ってくる。
「はぁあ……んんん……あぁあっ」
 今までの圧迫感より大きなそれを僕は息を吐くことでやりしごした。いつの間にかそんなことも出来るようになっていた。
「さあ、零」
 サラリーマンはそう言うとそれが合図というように激しく僕を突いてきた。
「あぁぁんぁあっはぅん、あっあっあっうぁあああぁ!!」
 熱い激しい苦しい、でも気持ちがいい。
 頭が真っ白になりながらも僕はサラリーマンにすがりついていた。
「んぁんっあっあっだめっ達くっいっちゃうっ」
「何度達ってもいいんだよ……ずっとしてあげる」
 耳元でそう囁かれて僕はサラリーマンにしがみついて体を震わせて全身で感じて達した。
「あぁあっんぁんぁっあぁぁああ――――――!!」
 ぐっと奥まで突かれて、僕の性器からもう出ないと思っていた精液が噴き出して出た。
 達っているのにサラリーマンはまだ僕の奥のいいところを突き続けていて、僕は射精したばかりなのに、また達ってしまった。
 今度は精液は出なかった。ただ体が全身震えてびくびくと跳ねるように暴れ回った。
「んぁあ――――――!!」
 それでもサラリーマンが僕を突くことはやめない。僕は悲鳴と涙を流しながら、奥をどんどん侵略されて達って達って達きまくった。
 最後の方には自分でも腰を振って、自分で自分のいいところにサラリーマンの性器を擦りつけて自分で達っていた。
「んぁあっまたっまたっいっちゃうっ! あぁあぁああ――――――!!」
「凄い、零くん感じまくって達きまくってる……」
「何回達った?」
「5回。まだ10分も経ってない」
 男たちはサラリーマンのことを特別視しているようで僕をこんなに乱れさせるのに感心しているらしいが僕はそんなことはどうでもよかった。
「もうだめ……もう……あぁぁっ」
「さあ、零、私を受け入れて……奥に出すよ」
「んぁあっひぁあぁっ」
「受け取れ、零」
 サラリーマンはそう言うと腰の動きをさらに速くして僕の中を突きまくった。僕は感じまくっていろいろ口走ったと思う。
 ――――――いい、いいよ、奥までちょうだい。
 ――――――好き、好き、好き、好き。
「あぁあぁぁぁぁぁ――――――っ!!」
 僕は達った瞬間に孔の奥にサラリーマンの熱い精液が叩きつけられるのを感じて、そのまま気を失った。
 これ以上、もう無理だった。
 意識が沈みゆく中、サラリーマンが笑っていた。
「零……可愛い零」
 そう言っていたと思う。
 だけど僕にはそれに返事することは出来なかった。
 次に気がついた時、僕は普通の車両に座っていた。 人を強姦、輪姦する車両ではなかった。
「……?」
 どうなったってここにいるというのか訳が分からなくて体を起こそうとすると腕を捕まれた。
 その腕を掴んだ人を見ると、あのサラリーマンだった。
「……ひっ……」
 僕は怯えて怯んだ。
 なぜこの人がここに居るんだ?
 僕が逃げ出そうするとサラリーマンは言った。
「足腰たたないだろう? 大人しく座っていなさい。それにここで何かしようなんて思ってないから安心しなさい」
 確かにそのとうりだ。僕の腰はたたなくて、足も動かない。すごく疲れ果てていた。
 ふっと僕が力を抜くとサラリーマンは腕を放してくれた。
 大人しく隣に座っていて気がついた。
 もう夕暮れだ。僕は何時間、男たちにいいようにされたのだろうか。そして何時間気を失っていたのだろうか。
 いろいろ気になりだしたら、腰が痛いことや足が痛いこと。そしてあそこが痛いことまで分かってきた。
 喉が渇いていて、何か飲みものを探そうと自分の鞄を探した。その無くしたと思っていた鞄は僕の隣に置いてあった。
 そういえば、制服……。ワイシャツに至ってはもう使い物にならないものだったろうに、僕が着ているワイシャツはそんな風でもない。
 それに制服がちゃんと着せられている。
 普通強姦したらその後は放置なんじゃないだろうか? だけどあの車両ではその強姦が発覚しないようにこうした用意があったということなのだろうか?
 分からない、僕には分からない。
 どうしてあんなことになったのかさえ分からないのだから分かるわけない。
 サラリーマンがどうしたいのかも分からない。
 僕が大人しく座っていると、同じ学校で同じクラスの桐原が僕を見つけて近寄ってきた。
「あれ、志水。今日学校休んでたよな?」
 僕があんな目にあっていたから今日は無断で休んだことになってるはずだ。だけど制服を着て電車に乗っていたんじゃ怪しんでくれというようなものだった。
 どう言い訳したらいいんだろう。
 僕が迷っていると、隣に座っていたサラリーマンは我関せずというように口を挟んでくることもなった。
「……あ、途中で気分悪くなって……それで病院にいってたんだ。そこで休んでよくなったから帰るところ」
 僕は無難な答えを言っていた。
 その方がまだ言い訳がしやすい。
「そっか。よくなったなら良かったな」
 桐原はそう言って笑っていたが、僕は笑えなかった。笑うのもすごくしんどかったからだ。
「おい、大丈夫か。本当はまだ気分良くなってないんじゃ? 家まで送っていこうか?」
 桐原は僕の体の不調に気づいてそう言ってくれた。
「いや、でも、悪いし。桐原は次の駅で降りるんだろう? 俺はもう二駅も先だよ。遠回りになっちゃうよ」
 僕がそう言うと、桐原はあれ?という顔をして僕に言った。
「言ってなかったっけ? 俺のうち引っ越したんだよ。郊外にさ。一軒家が夢だったなんて言って、通学に二時間かかる場所とかアホかーつーの。なので俺今一人暮らしなんだよ。お前が住んでる街で」
 桐原がそんなことを言ったので僕はそうなのかと納得した。
「そういえばお前もそうだよな?」
 そう言われて僕は頷いた。
 僕の家も引っ越したんだ。二ヶ月前に。桐原と同じように老後の為の一軒家を買ったんだけど、母親がそこを気に入って、そのままそこに住んでいる。
 父親は海外へ単身赴任中だから、僕は進学校に通う関係で一人暮らしになっているのだ。
「だったら送ることに異存はないよな」
 桐原がそういうので僕は頷いて置くことにした。だって隣に居るサラリーマンに送られるより知ってる桐原の方が断然安心だからだ。
 桐原が僕の隣に座っていろいろ話しかけてきてくれて僕の気はなんとか軽くなった。
 サラリーマンは何も言わないし、きっと他の人にばれるのはマズイのだろうと思った。
 そのまま僕と桐原の住む街に到着して、僕は桐原の手を借りて電車から逃げ出せた。
 振り返ってみたが、サラリーマンはもう僕に関心はないようだった。追ってくることもなかったし、住所が分かるものは持ってなかったから、住んでいる街はバレても住んでいる場所までは分からないはずだ。
 だけど僕の方は見てなかったサラリーマンが口の端を上げて笑っているように見えたのは気のせいだろうか?