R18novel短編

理性ゼロ-2

「あぁああ゛っあ゛っ!」
 緩んでいたアナルに芳川の指が入り込む。それが内壁をかき分けながら奥まで入り込む。
 芳川はいつの間にかコンドームを指に填めており、その滑りを借りてアナルに侵入した。芳川の睨んだ通りに、由理はアナニーもやっている方だった。押し込んだ指はなんなく二本の指を銜え込み、もっと大きなものさえ受け入れられそうだった。
「あんっああぁあっんっんっふぅっあっんっ」
 芳川は押し込んだ二本の指で、由理の前立腺を擦りあげる。それだけで由理は自分でやっている時とは比べものにならないほどの快楽を得た。
「あぁあんっ! そんなっ!あっああっ! いいっいいぃっ! ひぃっああぁっ」
 由理の嬌声が階段中に響いているが、人が来る気配がない。
 居酒屋はバイトや従業員の出勤時間が終わっている上に、どの階も営業が終わって二時間以上経っていたり、居酒屋同様に始まったばかりだ。だから非常階段を通る人間は存在しない。
 芳川はそれを知っていたように、そこを選んだ。
「ああぁっ……いいっ……あっだめっあっあっんっんんっ」
「こうされるの好きなんだな。お尻気持ちいい?」
 それに対して由理は何度も頷いた。
「いいっいいっお尻っあぁっ指っいいっんんっ」
 口からダラダラと涎を垂れ流しながら、舌っ足らずな言葉でそれを認めた。
 ずっと望んでいたのだ。誰かにこうされたいと。でも相手がなかなかいなかった。だから想像と妄想だけでオナニーをしてきた。
 まさか酔わされてこうされるとは思わなかったし、それが会社の同僚であるなんて、想像だにしなかったことでもある。
「あっもっだめっああっああっ!」
 そう由理が高まった時に、芳川はその指を抜いた。
 そして由理の目の前で、芳川は自分のペニスを取り出し、それに新しいコンドームを付けだした。
 芳川のペニスはよく使い込んでいるように黒く光っている。皮も向けていて、綺麗に反り返っていた。由理の痴態は芳川の理性も吹き飛ばしにかかっているようだった。
 コンドームを付けたペニスを惜しげもなく由理の前に差し出し、芳川は言った。
「どうして欲しい?」
 由理はそう言われて、初めて芳川の顔を見た。さっきから芳川のペニスしか見ていなかったからだ。
 由理は迷ったように、芳川の顔とペニスを何度も見比べ、そして自分の体の状態を感じた。
 アナルはさっきまでの指の感触が残っていたが、収縮を繰り返し、もっと欲しいと訴えている。乳首だってもっと舐めて欲しい、キスだってもっとしたい。
 この大きなペニスでアナルを突きまくって欲しい。それだけが今は頭の中にあった。
 由理はゆっくりと後ろを向くと、腰を芳川に突き出して、自分で尻を開いて言った。
「ここに、芳川さんのペニスをください……いやらしく、いっぱい突いてください……」
「もっといやらしく誘って?」
「……お○んちん、芳川さんのお○んちんでズボズボしてください!」
 そう言った瞬間、芳川が由理の腰を掴んで一気にアナルに挿入した。
「ひぃ――――――あぁああぁぁっ!」
 狭い孔に無理矢理こじ開けて入っている凶悪なペニスに、内壁が押し開かれて由理は一瞬息が止まった。
 一気に押しは言ったペニスは一気に入り口まで抜け、そしてまた押し入ってくる。
「ひっ……あぅ……あっああぁっ」
 芳川はそれをゆっくりと何度も繰り返した後、リズム良く腰を動かし始めた。いやらしい音を立てて、芳川の反り返ったペニスが由理の中を擦る。あまりにも強い快楽に、自然と腰が逃げそうになるが、それを芳川が逃がさないとばかりに強く腰を掴んで引き戻す。そしてペニスが中に深く入り込み、そのペニスを逃さないかのように内壁がしっかりとしがみついた。
「あっあぁああっ! ひっあっあっあっあんっあんっあんっ!」
 奥まで挿入をされると、腰を回されてしまい、そのたびに指では到底届かないところにカリが当たる。信じられないほど深いところにペニスがあるのが、由理はどうしようもなく気持ちよくなってくる。
 痛さがあると思うと怖くて、なかなかバイブまで挿入するのをためらっていたが、あんな大きなペニスさえ、自分が飲み込めるのが信じられなかった。そしてその気持ちよさに、これまでのオナニーやアナニーはなんだったのかと後悔した。
 さっさと相性のいい相手と、セックスしておけばよかったのだ。
 だってアナルセックスがここまで気持ちがいいなんて誰も教えてはくれなかった。
「気持ちいいなら何か言って」
 挿入を繰り返しながら芳川が言った。
 どうやら芳川は何か卑猥なことを言わせるのが好きなようだ。だから、由理も遠慮なく卑猥な言葉を口にした。ずっと一人でオナニーをしている時だって思っていたことだ。
「ああぁあっあっ……お○んちん……お○んちん……ああぁっ気持ちっいいっ……ああっあっあっあっ……お尻……いいっ……もっとっああっん」
「分かった」
 芳川がニヤリと笑った。
 つまらない飲み会に招待されてきたものの、どうやって抜け出そうか考えていたところに好みの由理が来た。一目でゲイだと分かり、周りに確認するとやはりそう公言をしていると言っていた。
 だから狙いは由理一人だった。
 できれば上手く誘ってホテルでもと思っていたが、案外早くに機会が訪れた。
 トイレでセックスをしていたホモカップルには後で謝礼を渡したいほどだ。
 由理はアナルセックスをしたことがない。それがトイレで分かったし、卑猥なことに弱そうだというのも分かった。
 だから態度と言葉でおせば、絶対に堕ちると思った。
「ひああっあっあっんあぁっ……ああっあっああっ、お○んちん……好きぃぃ……んぁあっ気持ちいいっああっんっあはっあぁっお○んちん……好きぃ」
 アナルセックスで一番の問題は相手が痛がってひるんでしまうことだったが、由理がアナニーをよくしているお陰で、挿入に手間取ることがなかったのが大きい。
 やはり淫乱の性格をしているのが一番だ。
 卑猥な言葉は好きなようで、頭の中では常に考えているのだろう。そうした言葉がどんどん出てくる。
 芳川が好きなのではなく、あくまで芳川のペニスが好きだとはっきり言っている当たりが、淫乱の素質がある。
 芳川は由理の勃起した乳首を後ろから指で摘まみ上げ、後ろから激しく腰を打った。
 パンパンパンパンと肌がぶつかる音が激しくなり、由理は壁に縋り付いて自分で自分のペニスを扱いている。
「いくっいくっいくっいく――――――っ!」
 由理は自分でペニスを扱いて、勝手に達する。達する瞬間に芳川は乳首を思いっきり捻りあげてから達かせた。
 目の前で由理が体を痙攣させて達している。ペニスからは精液が飛び、壁を塗らしている。
 だが芳川はまだ達していない。
 だから腰を突くのをやめないでいると、由理が悲鳴のような嬌声を上げ始めた。
「あ゛っ! ああぁあ゛っ! ひぃいいっ! お○んちん……ああっこわれる……ああっああっ!」
 達しているのに、まだ何かが来るようなそんな気配に由理はどうしていいのか分からない。  
 初めて快楽が怖いと思ったのだが、それでも芳川は突くのをやめてはくれない。
 芳川が後ろから由理を突くたびに、由理のペニスからは精液がピュッと何度も何度も出てしまう。絶頂がなかなか終わらない上に、激しいピストンを続けられ、由理の体が何度も打ち上げられた魚のように跳ねる。
「あぁああっっああっおしり……こわれ……るッあっああっあっあああっ!」
 芳川の腰の動きも余裕がなくなってきたのか、どんどん早くなり、内壁をごりごりと押しつぶしながら熱い精液がコンドームの中に吐き出される。
「あ゛あ゛あ゛っ――――――っ!」
 強く奥まで突き入れられて、由理も達したのだが、絶頂の上の絶頂で、とうとう由理は初めての潮吹きをした。ビシャッと透明な液体が、尿のように出て、先に付いた精液を洗い流すように出てくる。
「すごいな。初めてで潮を吹くのか……さすがに才能があるな」
 ビクンビクンと体を痙攣させている由理に向かって、芳川が耳元でそう言う。そして乳首をまた弄り出した。
「……あっああっだめっんんっあっ」
「乳首好き?」
「うん……うん……好きっ好き、コリコリして……あっん」
「じゃ言って?」
「あっんっ乳首を……いやらしく勃起させて……んあ、芳川さんの……指でコリコリされて……あっん、射精するくらい、好きっんああっ乳首っんんっ好きっあっ」
 芳川は由理の乳首を引っ掻いてから、ペニスを抜き、コンドームを投げ捨てた。さっき射精をして萎えていたはずの芳川のペニスがまた勃起している。
 そのペニスの先が由理のアナルに密着している。
「で、生でする?」
「あ、あ、あっでも、あの……ホテルじゃ駄目ですか?」
 さすがに生ですると中に出してもらうことになる。そうして欲しいからできれば今すぐ入れて欲しい。だが、後片付けがあると思うとここではちょっととなる。
「じゃあ口でして、そしてそれが上手くできたらホテルで生でしよう」
 そう芳川が言うと由理はすぐに跪いて芳川のペニスを美味しそうに口に咥えた。
 ペロペロと舌を使ってペニスのすべてを舐め、玉までもしゃぶり付いた。芳川は由理を頭を掴んで、由理の喉までペニスを突っ込み、それをカリを引っかけながら腰を振った。
「う゛っう゛っう!」
 さすがにフェラチオをした経験すらなかった由理は、喉まで使う上級者向きのものは苦しさで一杯だったが、それでもこれがまたアナルを抉るのかと思うと、興奮してどうしようもなかった。
 そして芳川が喉の奥で達したのに合わせて、由理は放尿をしてしまう。だがそれが潮吹きと似た透明の液体で、尿の匂いはしないものだった。
「ああ、フェラして漏らすのか。さすが淫乱、見込んだだけのことはある」
 由理は喉を鳴らして芳川の精液を飲み干し、体を震わせながら液体を出し切った。
「よし、いい子だ。ホテルにいこうな」
 芳川が笑顔でそう言うと、由理をそんな芳川を見上げて頷いたのだった。