R18novel短編

sensualist-1

 片平は闇に染まった廊下を歩いていた。
 最近、就職したばかりの学校の警備員の職は友人から紹介してもらったものだった。夜の学校の警備というのは、実際のところ忙しくはない。
 どちらかというと暇をもてあましているくらいにすることは、二時間に一回の見回りと施錠の確認。一回三十分ほどかかってしまうため、面倒ではあるが最初こそいちいち確認していたのだが、そのうちぱっと見ただけで閉まっているのか開いているのかがわかるようになり、見回りは楽になった。
 その日はいつもとは違った。
 何かを感じたのだ。誰かがいる。そんな気配。
 人がいない空間になれた片平には、その感覚の方が普通だったため、異変にはすぐに気づいた。だが誰かがいるような気配はするのに、音はしなかった。なんの音もないのに異変がすぐそばにあるのは気持ちが悪い。
 誰かが入り込んでいるのか、残っていた生徒でもいたのかと考えたが、すでに一回目の見回りを終えて、生徒をすべて帰し、玄関の鍵も閉めてしまった後に誰かがいたなんてことがあるだろうか。
 とにかく、今来た道を戻り、特別棟の方へ戻った。
 鍵を開けて中へ入り、入り口を閉める。
 二階への階段を上がりかけたとき、奇妙な声が聞こえだした。
「ん、あ……あっ」
 人の声だ。決して幽霊ではない。
 そう確信が持てたのは、声が何をしている時に出されるものなのかをすぐに想像できたからだ。
 どうやら忍び込んだ人間は部屋のどこかでセックスをしているらしいのだ。
 パチュパチュと何かを打ち付けるような音がして、片平は懐中電灯を消したまま、月明かりを利用して音のする方へ向かう。
 足を進めるとどんどん音が大きくなり、人の声が聞こえてきた。
 どうやら侵入者は、見回りの時間を把握していたようで、見回りが来るときだけ静かにしていたらしい。
(なんてやつらだ……)
 正直に言うとうらやましいほどであるが、片平はゆっくりと音がする部屋の隣に忍び込んだ。音がする部屋はいわゆる準備室と言われる部屋だ。簡単に言えば物置といえる。どちらの部屋からも入ることができるのだが、片平はその部屋の特徴を知っていた。
 偶然なのだが、誰かが設置した監視カメラがあり、それを侵入した部屋で見ることができる。小さなテレビが部屋の中に置いてあり、そこのテレビをつける前に持っていた音楽プレイヤーに差していたイヤホンをジャックに差しておいた。
 テレビをつけると、部屋中が明るくなる。
 それと同時に映像が流れてきた。
 暗いと思っていた部屋の中は月明かりで明るく照らされていて、誰かが何をやっているのか見えた。
 そこには、やはりセックスをしている二人組がいる。
 だが天井から紐か何かで吊られた男を男が犯している男だった。
「なんだよ、ホモかよ……」
 思わずため息が漏れた。女子学生だったらさぞかし楽しいものだったろうにと思えただけに結果に残念な気持ちになるが、隣から聞こえてくる喘ぎ声がその考えを打ち消す。
「あっ……んあっあぁぁあっ!」
 アナルにペニスが出入りするだけで男が喘ぐのだが、その声が酷く艶があり色っぽいのだ。 ビクッと体が震えて男が達すると、ビシャリと精液がはき出される音が聞こえた。
 ゆっくりとイヤホンを耳にはめると、吊られた男の達する声がした。
「いくっんぁあああぁぁぁっ!」
 片平はそれを聞いて思わず勃起をした。元から半起ちのようなものだったが、それでも達した声で勃起をするのは少しだけ屈辱だった。
 男の達する声などで興奮するなど、予想だにしなかったからだ。
 悔しかった。だからなのか、いったん廊下に出ると、物音を立てながら階段を上がる音を立てた。
「誰かいるんですか?」
 そう声を立てて準備室前でわざと声を出した。
 そして鍵を音を立ててだし、さっき入った部屋のドアを乱暴に開けた。
「いるのは分かっているんですよ。出てきてください」
 そう声を出しながら部屋中を探してから部屋を出た。
 すると、パタパタと音がして誰かが階段を下りていく音が聞こえてきた。
「待て!」
 階段を降りて追いかけると、その人物は一番近い出入り口から外へと飛び出して行った。
「次見つけたら警察だからな!」
 開いたドアからそう叫ぶと、その人物は門を超えてさらに先を走っていく。しばらくして学校外にある駐車場から車で逃げる音まで聞こえてきた。
「……つか、一人だったな」
 まさかと片平の心に不安がよぎる。
 鍵を閉めてからまた階段を上がる。どのみち、教室の鍵を閉めないといけないので部屋まで戻った。そしてつけっぱなしにしていたテレビを見る。
 すると、やはりさっき逃げたのは一人だけだったことが分かった。
 吊られた男はそのまま残されていた。下半身全裸で、上半身は辛うじてワイシャツを着ているだけの姿。足にはソックスがそのままであった。
 片平はその場で録画の準備をして、テレビを消すと部屋に入り込んだ。
「……!」
 吊られた男が息を飲む声がした。
 片平は懐中電灯でその吊られた男を照らした。
 やはり下半身はそのままで、今までしっかりやってましたといわんばかりの残滓さえもそのままで放置されていた。
 片平は側にある服を照らした。
 この学校のブレザーの制服だ。どうやら生徒と教師が居残りでスリルを楽しんでいたらしい。
 その制服のポケットから生徒手帳が出てくる。
 名字は羽野、顔は童顔だが綺麗な子だった。よくある官能小説で必ず餌食になるような少年と言ったらいいだろうか。とにかく、被害に遭いやすい子だろう。
「ひっく……ひっく」
 さすがに何も言わない侵入者が怖くなったのだろう羽野が泣き出した。
「こういうスリルを楽しんでいたんじゃないのか?」
 見つかってしまうリスクを冒してまで、こんなところで縛られているのだから、当然見つかったら置いていかれるリスクもあるはずだ。
「……違う……こんなの……」
 泣きながらであるが、違うと言う。
 それでもさっきまで楽しんでいたのは事実だ。
「男のペニスをアナルで銜え込んで、喘いで喜んでいたのに、何が違うんだ?」
 そう言って片平は近づき、羽野の尻を手で撫でた。
「!」
 びくりと羽野の体が跳ねたが、気にせずに片平はその尻を撫で続けた。
 ライトを尻に当てていると、アナルがヒクヒクと動いて、その中から残滓が垂れてくる。
 尻にライトを当てたままでテーブルに懐中電灯を置いた。
 尻を撫でながら、割れ目に沿って指を這わせ、アナルに一本指を突っ込んだ。
「これより太いものを入れてよがってただろう」
 一本指を入れたくらいではもはや足りないであろう中に、もう一本指を足してアナルを攻める。
「いや、あっ……いやぁ」
 羽野は吊られたままでも抵抗をしようとしたので、片平はすっかり立ち上がったペニスを早急にアナルに突っ込んでいた。
「あっあっあ゛っ!」
 恐怖で収縮しているのか知らないが、片平のペニスは半分入ったところで止まってしまう。
「……あぁ……おっ大きいっ……んぁあ」
 どうやら先の侵入者のペニスは片平ほどの大きさはなかったらしい。平均値を超えている片平のペニスの太さには驚愕しているようだった。
「どうだ? 今まで届かなかったところまで突かれてみたくないか?」
 中へ入り込むペニスに羽野ははあっと息を吐きながらそれを受け入れようとしている。体がそういうふうに覚えたのだろう。たとえ相手が変わっても、その行為が変わったわけではないからなのか、受け入れてしまう。
 この年齢の性に対して興味が大きさは、無謀な方法も受け入れたくなるのだろうか、羽野はいやがるそぶりはするものの、しっかりと片平のペニスを咥えて離さない。
 うねる内壁が心地よく、片平はその奥まで突いてみたくなり、ゆっくりとアナルを広げるようにして押し進んだ。
「ひっあぁああぁぁっ、だめっ……そんなの……入らな……」
「飲み込むのが上手いんだな、羽野君。俺のペニスがどんどん入っていくぞ」
 片平がそう言うと、羽野はびくりと体を震わせ、その片平のペニスを締め付ける。
「……え……な、まえ、あっんぁああ」
 内壁に絡みついていた残滓を使い、ペニスが押し進むのを助けてくる。ミチミチと皮膚を広げ肉を広げ、ペニスが完全に根元まで入り込んだ。
「ほら全部入った」
 そう言うと片平は持っていたスマートフォンでその結合部分を撮影する。
 カシャリと音を立てて撮られると、さすがに羽野も抵抗しようとした。
「やっ……ん……だめしゃしん……」
「ほら、ほら。ペニスが出たり入ったりしているぞ」
 今度は写真ではなく動画にしてゆっくりとその動きを撮影する。
 粘った残滓がまとわりついたペニスが出入りをゆっくりと繰り返していく。
「あぁあああっだめっ……んぁああぁ、だめ……それだめ……んぁぁあ」
 鼻に抜けるような甘ったるい羽野の声が聞こえ、決していやがっているわけではないことが分かってしまう。
 片平は一気に抜いて、今度は一気にペニスを奥まで突き刺した。
「んぁああぁぁ――――――っ!」
 奥まで突いた瞬間、羽野が体を強張らせて達した。
 そして同時にシャーッと音がした。
「だめ、いやぁぁぁ……」
 どうやら繋がれてからずいぶん時間が過ぎていたのか、膀胱にたまった尿が一気に吹き出してしまったのだ。
「最後まで出してしまえ、この先長いからな」
 片平はそう言うと、羽野に向かってさっき撮った動画を見せる。
「……うそ……そんな……ああ」
 動画に映っている自分のアナルにしっかりと大きいペニスが突き刺さっていて、それがゆっくりと出入りしている。そのペニスは凶悪なほど黒く、そして大きい。それが自分を犯しているのだと思ったのだろう、羽野は顔を真っ赤にしながら首を振るのだが、その目はしっかりと動画を見つめている。
 つまり興味があるわけだ。
 この今自分を犯しているペニスから目が離せないのだ。
 尿が出てしまうと、緊張していたアナルが緩んだ。そこを片平が羽野の腰をしっかりと掴んで腰を振った。
「あぁああっんぁあ……はぁあっすごい……んっぁ」
 さっきの教師よりは若いと自信がある上に慣れた片平の腰使いに、羽野は信じられない快楽を与えられていた。沸き上がる快楽に抑えきれない嬌声が口から漏れた。
「んぁああっはぁあ……んぁ……あぁあっあっあっ!」
 さっきまでの声を殺したセックスでは我慢できなかった部分が溢れ出て、声が大きく漏れた。嬌声を押さえろとは言われなかった。
 パンパンと音が出るほど叩きつけられ、ペニスが高速で出入りをする。熱いものが奥の奥まで羽野を抉り、勢いよく出ていく感覚は、これまでのセックスで得られなかった激しさだった。
「んぁっあっあっ……んぁあ゛っあ゛っあ゛っ」
 もう否定する言葉さえ口にではできない。それほどの激しさで突かれ、ただ快楽に羽野は溺れた。写真を撮られようが、動画を撮られようが、そんなのはもうどうでもよかった。ただその肉の塊でアナルを犯してくれるならなんでもよかった。
「ぁああああぁああ――――――っ!」
 奥の奥で、精子が吐き出された。予告もなく吐き出されたものを受け入れた羽野は、同時に自分のペニスからも精子を吐き出した。勢いよく吐き出された精子が尿のように吹き出し、それが気持ちよくて羽野は全身をくねらせながら、気持ちいいと表現した。
 片平がペニスを抜くと、ぽっかりと空いた羽野のアナルからは吐き出した精子がボタボタと逆流して出てくる。
 前も後ろも気持ちよくて、完全に天国を見ている羽野を片平は繋いだロープから外して、ぬれていない床に横たえた。
 ビクンビクンと体をまだ振るわせ絶頂を味わっている。
 長時間繋がれっぱなしだった手首には完全に後が残っているのだが、どうするつもりなのかとふいに片平は心配になった。
 その手首を撫でていると、羽野がふっと意識を取り戻したように視線がかち合った。
「この手首、どうすんだ?」
 そう片平が聞くと、羽野は驚いたような顔をした。
 片平の顔は逆光で羽野からは見えてない。だが心配している声だとは分かったようだった。
「……慣れてるから平気、それにサポーターするし……」
 手を引いて羽野はゆっくりと起き上がる。
 片平は立ち上がると懐中電灯を持ってから言った。
「二時間後にまた見回りに来るから、その時までに出て行け」
 片平はそう言うと部屋から出た。