R18novel短編

sensualist-2

 片平は隣の教室に戻り、録画したビデオを抜き出してそれを抱えてから教室に鍵をかけた。中からは開けられるので、次に鍵が開いていれば羽野が帰った証拠になる。
 腕時計を見るとまだ午後十時。
 午後七時から午前八時までの仕事なので、この先は長い。
 少し疲れた体を引きずって管理室まで戻り、汚れたペニスを洗った。さすがにそのままでは臭くてたまらないからだ。
 すぐにテレビをつけてそれを見ながらお茶にした。
 けれどテレビには夢中になれなくて、さっき録画したものを再生してみた。
 しっかりと懐中電灯が仕事をしていて、上から撮られたものは結合部分までしっかりと映っていた。
 無我夢中で羽野を犯す自分の姿や、それを受けて悶える羽野。
 表情は見えないけれど、口元あたりから涎が垂れているのか、それが光に反射している。失禁やオーガズムまでしっかりと映っていて、いわゆるAVの盗撮ものとして流通しているものに似ていた。
 それを見ながら片平はオナニーをした。羽野の声にまた興奮したのだ。
 そして射精をするまでやったところ、急にノックがした。
「あ、はい、ちょっと待ってください」
 時間は午後十一時。
 片平は慌ててズボンを履いて、ビデオを切ってからドアを開けた。
 ドアの外には生徒が立っていた。ただし、下半身はソックスだけの姿。
 顔を見れば、それは羽野だった。
「あの場所、掃除しておきました……」
「……ああ」
「でも、思い出して……収まらなくて」
 羽野はそう言って仁王立ちして、自分のペニスが立っている姿を見せつけてくる。
「……入れ」
 ゴクリと喉を鳴らした片平がそう言うと、羽野はそのままの姿で荷物を持って入ってきた。だが、ドアが閉まると同時に、そのドアに羽野を押しつけて片平は羽野のアナルを広げた。
 そこに顔を近づけて見るとソープの匂いがする。
「洗ったのか……」
 どうやらあの行為をしているのは初めてではなかったらしく、洗うものなどを持参していたらしい。
「洗いながら、指入れて、オナニーを二回もした……でも足りない」
「……どうしろと?」
「その黒い、凶悪ですてきなペニスを、僕のアナルに突き立ててくださいっ」
 羽野は自分でアナルが片平に見えるようにお尻を広げて突き出した。
 そのアナルを片平は何の躊躇もなく舌で舐めた。
「んふっう」
 入り口のドアにもたれるように羽野は体をくねらせた。
 ざらざらした舌触りがアナルの皺を舐め、舌がアナルの中に入ってくる。
「ああぁぁっ! それ……んぁ、いいっきもちいいっ」
 舌で舐められたことはないのか、最初は驚いていた羽野もそのまま片平のされるがままに体を預けた。
 ジュルジュルと音が出るほど舐めたところに、片平はペニスを押しつける。
「だめ……これ使って……?」
 そう言うと、羽野はコンドームを差し出した。片平はそれを受け取ってから放り投げた。
「今更何を」
 そう言うとそのままペニスを羽野のアナルに突き入れた。
 慣れたアナルは簡単に片平を受け入れた。
「んぁあああっ!」
 片平は羽野の腰を掴んで奥まで深く突き、そして出したりを繰り返す。
「んぁあ゛っあ゛……んあ゛っ、深い……んぁあ゛」
 届くところが指などでは比べものにならないほど奥まで入り込む。それはディルドなどでは得られない熱さを持っている。だから片平に犯してもらわなければ得られない快楽だった。
 羽野は逃げた教師のことはもう関係ないと思っていた。そんなことよりもこの警備員の男に犯されることの方がもっと気持ちがいいと思えたのだ。
 自分からねだったことは一度としてなかったが、今回は強請った。あられもない姿を晒して、アナルを犯してくれと、自分で穴を広げて見せたりもした。
 それによって片平は興奮をしてくれた。
 自分の貧弱な体で釣れるとは思えなかったけれど、片平は違った。
 突き入れ、前立腺を擦ったり、様々な場所をこすりつけるように入り込んでくる片平のペニスは本当に圧迫感があって存在感が酷くあった。
 これを一回きりで忘れるなんてできない。もしかしたらこの先も忘れることはできないのではないかとさえ思えた。
「んあっあ゛っあっあっんんぁあぁぁああっ」
 パンパンと叩きつけられて、羽野は達した。
 ビューッと精子が吐き出されるのだが、それでも片岡が達したわけではないので、突いてくるのは止まらない。
「いって……るっあっあっあっ」
 ドアに完全に縋り付いて訴えるも、片岡は気にした様子もなく突き続ける。その乱暴さがまたたまらない快楽をもたらしてくる。
「いってる……のに……いって……る……んぁあああ――――――っ」
 羽野のペニスからは精子がアナルを突かれるたびに飛び出ており、完全に潮を吹いていた。
「きもち……いいっいいっ……いくっいくっ……んぁあっ」
「くそっ……っ」
「ひあぁああ――――――っ!」
 片平は奥まで突き入れてから、中で精子を吐き出した。さっき一回は抜いたはずなのに、精子は止まることなく、長く精子を吐き出している。それが今までしてきたセックスの何よりも気持ちがよくて、片平は何度も奥まですりつけるようにしてから、ペニスを抜いた。
 そうするとドアにもたれていた羽野がずるずると滑って体制を崩して床に倒れた。
 その羽野のアナルからは、精子がドロリと漏れて、アナルがそれにあわせてパクパクと収縮している。
 それを見ると片平のペニスがまた勃起をした。
 床に横たわったままの羽野の腰だけを掴んで高く上げると、また片平は羽野のアナルにペニスを入れた。
「っ! またっ……くるの……ああっ」
 羽野は笑顔でそれを受け入れ、激しく乱暴に扱われても嬌声を上げ、何度も何度も潮を吹いては自分の精子まみれになりながらも、片平のペニスを受け入れ続けた。
 すべてが終わったのは、二時間ほど経っていた。
「……見回りをしてくるから、片付けて帰れ。その奥に風呂があるから使っていいから」
 軽く体を洗ってきた片平が着替えて見回りに出ようとすると、羽野はそのまま床で身動きがとれないままであった。
 それを避けて片平は部屋を出た。
 きっと一時的な気の迷いだろうと思えた。
 全館の見回りをして、さっき使った準備室もみてきたが、そこも綺麗に片付けられていた。ただ窓だけは換気で開けていたのか、匂いも消えてきた。そこにも鍵をかけ、教室にも鍵をかけてから、ゆっくりと教室を見回ってから警備室に戻った。
 部屋を開けると、さすがに匂いが残っていた。
 だが精子まみれだった床は綺麗に拭かれて片付けられていて、掃除に使ったであろう洗剤の匂いがした。
 とりあえず窓を開けて風を入れて匂いを抜く。さすがに明日朝にこんな匂いを残したままだと交代の警備員に不審がられる。片付けていた扇風機も使って匂いを外へと追い出してから、部屋中を見回った。
 風呂は使った形跡が残っていて、掃除道具入れも使ったものが片付けられていた。
 だが、羽野の姿は残っていなかった。
 それから片平は、ビデオを片付けようとして取り出そうとしたが、中身がなくなっていることに気づいた。
「……中を見たのか」
 好奇心で探っていて見つけたのか、録画したものがなくなっていた。
 さすがに脅迫の材料になりそうなものは残しておけなかったのだろうなと思ったが、すぐに鍵をかけたロッカーを確認して自分の荷物が荒らされていないか確認した。
 鍵はかかったままだったので開けてはいないだろう。
 ほっとして机に座ると、机の上に置いてあるメモ帳に何か書いてあった。
 それは――――――。
「ビデオなんかなくてもいいでしょう。来週も訪ねます」
 と書かれていた。
 片平はハッと息を吐き、それから頭を抱えた。
 羽野は片平とのセックスで、何かが目覚めたのだろう。セックスをするためだけに片平を訪ねてくるというのだ。それも毎週。これからずっとそうするという宣言だ。
「……冗談じゃない」
 ただからかっただけだったのに、本気になられては困る。
 どうしたらいいのだと片平は戸惑った。
 仕事を辞めるわけにはいかず、きっと来週はあのドアがノックされて、羽野がやってくる。そして自分はその羽野を見て、また勃起してセックスをしてしまうだろう。
 そう思うと目眩がした。
 すでに主導権は羽野に渡っている。片平が拒むなら仕事を辞めて、完全にここから逃げるしか方法がない。けれどそれができないことを羽野は知っている。
 さらにビデオを捕られた。それには明らかに片平が羽野を強姦したという証拠が残っている。
 好奇心で手を出したせいで、ビデオなど興味で撮ったせいで、片平は窮地に陥っていた。そして呆然としたまま朝を迎えたのだった。