R18novel短編

耽溺(たんでき)-1

 夜の学校。
 忘れ物を取りに来た月宮は、教室に入ってすぐに誰かに殴られて気を失った。
頭を殴られた衝撃で気を失っていたのは、どれくらいだったのか。
 ハッと気付いて目を開けた瞬間、視界が揺らいでいるのに気付いた。
「……え? あぁっ」
 ずんと体が押されて、声を出そうとした瞬間、自分の口から信じられないような嬌声が出た。聞いたこともないような高い声で、月宮は驚いて起き上がろうとしたが、それを信じられない快楽で封じられた。
「あっ…ぁはあっ……!ああぅっ!」
 誰か分からない相手に俯せにされ、尻を突き上げた状態で、有り得ないところから衝撃がくる。直腸である場所や肛門に何かが入り込んで、蠢いているのだ。
「なに、これ……いやぁあああっ」
 逃げようとしたのだが尻を捕まれていると動くことが出来ない。中途半端に脱がされているズボンや下着が足に絡んでいて、それを後ろに被さっている誰かが踏みつけているために、月宮は身動きが封じ込められていた。
「んっんふっいやぁあ、たすけっあぁあっ」
「やっとそれらしい気分出てきたな……気持ちいいだろう?」
 助けを求める声に混ざりながらの嬌声を、月宮を犯している人間は見逃してはくれない。
「あぅっ……あぁ!あ、あっ!」
 突かれるたびに、息を吐くことになり、それが高い声になる。そんな経験はなかったから、月宮は自分の声が信じられなかった。
「突っ込むまで色々あちこちいじって射精もさせてやったからな、アナルなんか三十分は舐めて指でも広げてやったんだ。全然痛くすらないだろう。お前は、ずっと気持ちがいいって喘いで喘いで、アナルにペニス入れたら甘い声を上げて、内壁が俺を誘ってきて仕方なかったぞ」
「なにいって……んぁあっ!」
 男は突きながらも世迷い言のようなことを言い続ける。
「何回中で出したか分からない。お前のアナル最高にいいぞ。素質あると思ってたけど、やっぱり名器じゃねぇかっほらっ!」
 男のペニスが内壁をすりつけるようにしてペニスをねじ込んでくるのだが、圧迫感はあるものの痛みや苦痛はなかった。ゾクリとするほど気持ちがいいと愉悦に浸りそうな心が出てきて月宮は混乱した。
「……すっげえ締め付てるな。わかるか? 淫乱」
 ふうっと息を吐いた男が精を月宮の中に吐き出した。
 ビュッと叩きつけられた精液など気持ちが悪いと思っていたのに、月宮は嬌声を上げて悦んでしまった。
「ちがっあっ!あっ!ああ……っ!」
「こんなに腰振ってるのに……説得力ゼロなんだよ、月宮」
 男が達して、ピストンをやめているのに、月宮の腰はゆらゆらと男のオペニスを勃起させるために動いている。
「んふっ止まらない……っあぁっあっんぁとまんなっいっ」
 振る腰が止まってくれない。快楽を求めて腰が動き続け、萎えたはずの男のペニスを勃起させることに成功してしまった。
 ガチガチになって復活したペニスの硬さを直に感じて、月宮は体を喜びで震わせていた。
 もう体が言うことをきいてくれない。嫌だと心が思っているのに、それを裏切るように体が快楽を求めてしまう。
「いいだろ? 快楽に正直になれよ。お前、素質あるんだって、ほら、ケツだけでいけるからっ」
 復活したペニスが月宮の前立腺を何度も擦りあげてくるのだ。
「ひぃいいっ!!あああぁぁあぁ!!」
 何度か擦られた瞬間、月宮のペニスが射精をした。
「あぁ……あっ……あっ……」
 ビューッと自慰でも出たことがないほどの精液が床にはき出されている。達したのにまだ物足りないかのようにまたペニスがムクリと勃起する。
「うそ、うそっうそ」
「嘘じゃない。お前が淫乱だからな。また勃起したんだろ?」
 信じない月宮を責めるように言う男の言葉に、月宮は混乱した。自分が快楽の渦から抜け出せないのは、淫乱だからだと言われて否定できないのだ。だって萎えてすぐに勃起するなんて変態の所業だ。
 波のように襲ってくる悦楽に、意識までも飲み込まれそうになるのもそのせいだ。
「んっ……ふ、う……っ」
男はゆっくりとピストンを開始する。それまでに揺れていたのはすべて月宮が自分でやっていたことだ。男がウエストを掴んで月宮の方を動かしてペニスを深いところまで突き入れる。
「ああっ!あ、っ……んあぁ……っ!」
「認めろって!」
 認めようとしない月宮の尻を男が平手で殴った。
「ああぁっ!」
 衝撃が内部まで伝わり、それが最初は痛かったのだが、段々と違った感覚になってくるのだ。男は尻を叩きペニスで突き、また尻を叩きと繰り返す。鋭い痛みがあるのだが、それが段々と気持ちよくなってきた。
「ああっ……あっ……んあっ!」
「突いて欲しいか?」
 男がそう言う。
 痛みを感じるほど痛い尻が熱くなって、脈打つ神経さえも男のペニスをしっかり感じるようになってしまっていた。神経まで男に犯されたと言ってもおかしくない。完全に淫乱だからという理由で片付いてしまう出来事に、月宮は混乱したままで叫んだ。
「ああっ……欲しっ、欲しい……!突いてぇっ!」
「もっと詳しく言ってみろ。どうして欲しいんだ?」
「あなたのペニス……を僕のいやらしい……アナルの奥まで、いやらしくズボズボして、いかせてください」
「ズボズボしていいんだな?」
「して、ぐちゃぐちゃにしてっ!」
 自分でも何を言っているのか分からない言葉が口から出ていく。信じられない言葉の数々だがそれでも快楽が得られるなら、何でも言ってしまいそうだった。
 男がくれてやるとばかりに強く奥まで突いてきた。
 パンパンと大きな音が教室中に響いている。ドアが閉まっているのか、声が多少大きくても防音がされている教室から声が廊下に漏れることはない。受験生のために用意されて作られた防音は、音楽室以上の防音を誇る。
「いっいいっ、いいっ――…!」
 前立腺を突いてくる男のペニスに月宮は虜になった。男の腰つきはいやらしくうねるように動き、内壁のあちこちを突いてくる。
「あひぁああっ!?」
「これくらいしないと、もう駄目だろう」
 男がそう言ったのは、ペニスが入っているアナルに、親指を足したことだ。アナルを更に広げ、ペニスを挿入する音がヌチャヌチャと鳴り、耳から指からすべてを男によって犯される。
「はぁ、あっ、あぁっ!もう、もう……っ」
 また熱いものが月宮のペニスに集まってくる。それが解放を求めて渦巻いている。
「あぁああっ!いっく、あぁっ――あぁああぁっ!!」
 覚えているだけで三度目の絶頂だったが、今度は違った。
 オーガズムに達したらしく、射精はせずに体全身で達した。
「ああぁ……っ、あっ……あぁ」
「すげえ、初めてでドライかよ。本当に淫乱だな」
 ビクビクと震えているのに、射精をしなかったことから男は、月宮がドライオーガズムを迎えたことに気付いた。
 男はわざと月宮の体に触れる。
「んっ、んんっ!」
 それすらも快楽になるようで、甘い声を上げて震えた。
 月宮はそんな自分の体が怖かった。こんなになるほど快楽を得たことはもちろんなかったし、聞いたこともなかった。女の子が感じるのは知っていたが男でもここまでになるとは思いもしなかったのだ。
 まして排泄する場所からペニスを受け入れ、それが気持ちよくて突いてくれとせがむなど、今日のほんの数時間前まで一ミリも考えたことすらなかったのだ。
「気にするな。お前が淫乱で、どうしようもないことは俺が知っている。これからは俺に任せればいい」
 男がそう言ったのだが、快楽に身を委ねたまま、月宮は気を失った。