R18novel短編

耽溺(たんでき)-2

 月宮が次に目を覚ましたのは、朝だった。土曜の学校には部活の生徒が早めに登校して練習を始めていた。そんな声がして目を覚まし、自分の周りを見回した。
 服はちゃんと着ていて、体は汚れてはいない。昨日見た時には汚れていた床には何もなかった。
「なんだった……んだ?」
 起き上がると足がふらついた。こんなところで寝たからというわけではなく、確実に疲れているからだ。
 するとドロリとしたものがアナルから溢れて漏れてきた。下着に垂れたのが分かり、月宮はあれが実際にあったことだと悟った。
 自宅に帰ると親はすでに出かけた後だった。どうせ月宮がいなかったことなど気付いていないだろう。そういう親だった。
 すぐに風呂に入って体を洗い直した。
 あれは夢ではないことが、アナルから溢れる残滓と拡張されたアナルから分かる。
 そして月宮は自分の体の変化にも気付いていた。
 シャワーを浴びながら座り込み、アナルに指を入れて掻き回し、それにより勃起したペニスを扱いて、何度も達したのだ。アナルを勝手に開発され、アナルで勃起が出来、そしてそれによって射精をすることまで出来るようになっていた。
 たった数時間のことだ。
 それが悲しくて泣いたが、それでもあの快楽が良かったことだけは事実で、指を入れてアナニーを覚え、指では足りなくなり、通販でディルドやバイブなどを買い込んでまでオナニーをするようになった。
 もうそうすることでしか射精できなくなり、アナニーの腕前だけは上がっていった。
 それでもあの夜のような快楽はなかなか得られずに、月宮はどうすればいいのか分からなくなった。
 

そして二週間後のことだ。
 月宮は夜中の学校に忍び込んだ。
 夏休みになっていて、部活をする生徒が全国大会の最終調整に出ていた。それを横目に教室に入り込み、上手く警備員を巻いた。
 教室に隠れていると、教室の鍵が開かれてドアが開いた。
 月宮は教室の隅っこに隠れ、やり過ごそうとしたが、相手は小さなペンライトを照らした後、教室に入り中から鍵をかけてから言った。
「いるのは分かってるよ、月宮」
 その声は、あの時の男の声だ。覚えていないと思っていたが、想像以上に覚えていた。 月宮はゆっくりと立ち上がった。なるべく教室の窓から離れ、外から見つからない場所に立ったが、月の光が月宮を照らしていた。
「来ると思ったよ。一人では満足出来なくなったんだろ?」
 そう言った相手の顔も見えた。
 初めて相手の顔を見て、月宮は驚愕する。
「……帯刀(たてわき)?」
 月宮は相手を見覚えていた。
 帯刀は、同じクラスの人間だ。ただいじめで登校拒否になり、今は保健室登校になっていたはずだ。月宮は帯刀をいじめていたわけではなかったし、そもそもクラスメイト以外の繋がりはなかった。
 だから彼を裏切ったりしたわけでもなかったし、いじめの共犯ですらなかった。そもそも彼がいじめられていることすら気付かなかったほどに関心がなかった。
「そうだよ、帯刀だよ」
「……なんで?」
 なんであんなことをしたんだと口にする前に帯刀が言った。
「別に復讐しようとしたわけじゃないよ。俺は月宮が気に入っていた。ずっと出会った時から……だからああいう風にしたかったんだ」
 帯刀がそう言う。
「うそ……なんで……なんでっ!」
 帯刀からそういう秋波を感じたことはない。だから信じられなかったがそれでも帯刀は本気だった。
「何が嘘なものか」
 帯刀はそう言うと、月宮に歩み寄ってきて、月宮をそのまま床に押し倒した。
「ここで、お前のアナルどころか体中なめ回していかせまくって、ペニスをアナルに突っ込んでいかせまくったのは嘘じゃない」
 そう言って帯刀は、月宮の制服のボタンを外していく。乱暴ではあったが、破るほどの力はなさそうだ。だがそれでも月宮の運動していない体では、抵抗は無意味だった。
「なんでっ!」
「なんでじゃないよ。ほらペニス起ってんじゃん」
 そう言われて月宮は自分のペニスを見た。あの時のことを思い出したのか、すでにペニスは勃起していた。
「これを吸ってなぶって、いかせまくったよ」
 そう言って帯刀はペニスを扱く。
「っあ……あ、あっ……」
 触られた覚えがないのに、ペニスを扱かれると腰の力が抜けた。
「ほら、体は覚えている」
「うそ……ああぅ!あ…っ、あぁんっ」
「ほら甘い声が出てる……あの時もそうだった。扱かれて気絶してるのに、そうやって俺を誘うように腰を動かして誘った」
「あ、ぁ……そこ、そこっ」
 帯刀はワイシャツを開けさせ、片方の手でペニスを扱きながら、月宮の乳首を舐めてきた。
「ああんっ、ちくびぃ、んっんっ」
 自分で弄るよりも乳首を舌で舐められると感じる。
 乳首を太い指でこりこりと擦られ、舐めて舌で嬲るようにされると勃起したペニスが一気に射精をした。
「あぁっ! やぁっ、んっ、あんっ」
「ほら、一瞬だ」
ビクビクと弛緩する体から衣服をはぎ取り、帯刀は月宮の体を半分に折るように腰を高く上げて広げた。帯刀の顔の前に月宮のアナルが晒される。
「いやぁあん……っ」
 逃げようとするのを押さえつけるようにして帯刀はアナルに舌を入れて舐め始めたのだ。
「はぁっ、あふぅっ、あっあっ!!」
 いやいやと逃げるようにする腰をしっかり掴んで帯刀はアナルを舐めた。もちろん、あれから月宮がアナニーにはまったことなど彼は知っていた。
「毎日やってんだね、柔らかくなってる……すごい」
 舌がすぐに入り込み、内部を濡らしていく。月の光に照らされて月宮のアナルが帯刀の唾液で濡れて光っている。帯刀は指をすぐに入れて内部を広げる。簡単に広がるのは、さっき来る前に月宮がアナニーをしていたせいだ。
「待ちわびていたんだね……すぐに入れてやるよ」
 そう言うと、尻にキスをしてそのままの体勢で上から押しつけるように、帯刀はペニスを月宮の中に突き立てた。
「あっあぁあ……き、きもちい……いっ!」
 一気に突き入れられた熱いペニスは、冷たいバイブとは違い、圧迫もあるものだった。それにバイブよりも大きいペニスの方を月宮は覚えていた。
 あの夜にこれで飽きるまで突かれまくったのだ。
「どこがいいんだ?」
「お尻のなか、弄られるのっ! ああ!そこ、そこっ、いぃ……きもちいいっ!」
 待っていたものだ。望んでいたものだ。
 二週間、あれこれ試しても駄目だった快楽はここにあった。
「いいっあぁっ、もっと……もっとそこっ、あぁあ……っ!」
「もっともっと求めろ、飽きるまでくれてやるよ」
「ああぁ――……っ!!」
内壁がきつく収縮して、帯刀のペニスを締め付ける。帯刀は月宮の前立腺を何度も擦るように腰を突き上げてくる。
月宮のペニスから先走りが溢れ、滴っている。口からは涎が漏れて、声は嬌声を上げる。
 完全に壊れたように喘ぎ続け、腰を一緒になって振った。
「こんな……っ、おかしくなるっ……あぁあぁっ!」
 全身で帯刀から与えられる快楽に身を落として、月宮はただただ蹂躙される。
「すげっきちきちに締め付けてくるな……食いちぎられそうだ」
「だめ、っだめ、だめぇっ……!」
「いきそうなのか、いけよっ」
 そう言って帯刀が深く突いてから内部深くに射精をした。
 その衝撃を受け止めて、帯刀のペニスを締め付けながら、痙攣して月宮も射精をした。
「ひいっ! ひぃ――っああああああぁ!!」
 月宮は頭の中が真っ白になった。
盛大に達した月宮は自分の精液を顔に受け、白濁に濡れた顔が笑っていた。体は快楽に震えながら意識を失った。
 けれど今度は夢でないように、しっかりと帯刀の腕を掴んで離さなかった。
 帯刀はそれをふりほどくことなく、気を失った月宮の体を二週間ぶりに蹂躙した。