R18novel短編

weak point-1

 夕闇に迫る学校。運動場でやっている部活はそろそろ終わりに近づいている。日が暮れれば、照明が使えない運動場は自動的に部活が終了となる。照明が使えるのは野球部だけで、県大会で常に二位、あと一勝で甲子園という目標が見える野球部だけが特別扱いだ。本格的に県大会突破を狙う部活動の一部は、地元にある運動センターに練習場所を変えてしまうこともある。実際に陸上は、運動場がサッカー部に占拠されてしまうため、運動センターに通っているくらいだ。
 ほぼ生徒の八割が運動部に所属する学校では、文化部系はほぼいない。
 辛うじて図書部と放送部、漫研などが活動している。そのほかは進学を目指す塾通いの帰宅部くらいだ。
 そのどれにも属してない、ただの帰宅部は各クラスに二人くらいしかいない。
 運動部に入るには運動は得意ではない、文化部なども興味はない。家庭の事情で部活ができない人くらいである。
 そんな学校内なので文化部系の部活は、一人からで始められる。もちろん担任教師は掛け持ちである。
 そんな中で、写真部がある。教師が趣味でやっていたカメラに興味を持った生徒が作ったクラブであるが、ちゃんと作品を仕上げてコンクールにも出している。
 武方(たけかた)は、その写真部に誘われて入った一人だった。
 クラブ員は二人、それくらいの方が活動がしやすいという理由で、クラブ員は募集していない。そのため、誘われた武方は、同じクラスの黒政(くろまさ)という生徒と偶然話していて盛り上がって入った。
 更に武方の友人が、サッカー部部員で帰宅を同じにしたかったというのもある。その友人とは少しいい仲になっていて、付き合っていると言ってもよかった。
 だから一緒にいたい気持ちが大きく、武方は一緒にいるようにした。
 だがそれが逆手に取られるとは思ってもみなかったのだ。
 
「く……んっ……あぁ……」
 武方の長いまつげが、伏せられ涙が浮かんでいる。
 腰はクネクネと淫らに動き、アナルには黒政のペニスを銜え込んでいる。 パチュパチュとリズムよく音を立てる行為に、武方は罪悪感を持ちながらもそれでも気持ちよくてどうにかなりそうだった。
「あっんっあっあっあっ……んっんっんっ」
 誰もいない部室は、常に二人の空間だ。担任は今日は講習で出かけている。
 訪ねてくる生徒もいない。入り口に鍵はかけてある。廊下に音が漏れないように、防音も兼ねているカーテンを入り口のドアにしっかりとしてある。そして、ここは教室の端の物置で、ここまで誰かがやってくることはない特別棟の中だ。
「んあっあっんんっ……あっあっあっん」
 テーブルに手を付いて、腰を突き出すように立っているのを後ろから黒政に突かれる。黒光りするほどの黒政のペニスが、抉るように武方のアナルを犯すようになったのは、入会してたったの三日後のことだった。
 何も理解していない武方を無理矢理にローションを塗っただけのアナルに黒政は突っ込み、三時間かけて犯し続けた。
 それで武方は騙されていたことに気付いて、逃げようとしたのだが、黒政はその様子をビデオに残していた。
 それも最悪なことに、強姦した部分ではあるのだが、最後の方の気持ちよくでどうしようもなくよがり狂っている場面だ。どう考えても嫌がっているようには見えない場面だけを編集されており、これを見た人が冷静に編集したからこう見えるだけだとは判断してくれるわけがなかった。
 その日、部室に呼ばれ、また犯され、写真を撮られた。
 クリック一つで全世界に公開できると言われて、武方は恐怖した。
 黒政は、いわゆるオタクと呼ばれる人で、写真だけに興味があり、友人関係はほぼ皆無だった。暗い人として扱われ、オタクとして馬鹿にされているような部類。
 だが前髪で隠した顔は、イケメンと呼んでいい顔つきで、武方といる時は、それを掻き上げて見せてくる。
 無表情な顔が時折、上気した顔をして見つめてくるのだが、それが武方の心を乱すのだ。普段見えない黒政の視線が、武方を動けなくする。
「あっあっあっんぁあっ! んぁっあっあっ……んんんっ」
 無言で突いてくる黒政の規則正しい動きに、武方はだんだんと慣れてきていた。こう突かれたら、ここを突かれる。そしたら、黒政のペニスを締め付けてしまうので、抉るように掻き開けられねじ込まれる。それが気持ちよくて、嬌声をあげる羽目になる。
 黒政は武方の腕を後ろ手にして、その腕をひっぱり後ろから突き続ける。
 絶倫でもある黒政は、セックス中になかなか達しないのもあり、通常にセックスが一時間で済んでしまうくらいでも、三時間もしてしまう。武方はその間、精子が出ないようになるまで責め続けられ、気絶するまで離してもらえない。
 だから最初に約束していた恋人との下校が一緒にならず、言い訳を用意しなければならない事態になっていた。
 それでも弱みを握られた状態だから、逃げることもできなかった。
 この黒政は、前にも同じことをしているため武方逆らえない。黒政は拒否した人間を本当に学校の掲示板に晒したのだ。
 晒されたのは同じ学年の別のクラスの男子だ。
 ある日、学校の下駄箱前の掲示板に、セックスをしている時に撮られたであろう姿の写真が複数も貼られ、大問題になった事件があった。
 晒された生徒は、そのまま停学、事情を聞きに行ったらしい教師には何も語らなかったらしい。というのも、あの写真くらいならまだマシだと思わせるようなことをさせられ、それも映像として残っているのだ。
 例えば、言われた通りに一人でバイブオナニーだとか、青姦をしているところ。もっと酷いのであれば、別の人間としているところだろう。
 黒政はそうした要求を続け、さらには黒政を訴えたら、それが世界中にばらまかれることになることも言われていただろう。
 実際に黒政が疑われて調べられたらしいが、その直後に生徒の動画が複数のアダルトサイトにアップされ、拡散され、様々海外の動画サイトにも転載され、とうとう消すことができないまま数ヶ月経っている。
 その生徒は自殺したと聞いた。もちろん黒政の自宅からは何も出てこず、生徒が黒政に恨みを持っていることも発覚した(過去にいじめをしていた)ため、生徒が援交をしていてトラブルにあったのだろうと結論が出されたことも大きかった。
 黒政のどのような手口か分からない、卑怯なやり方は本人に教えられて分かっているが、一度疑われ、警察によって白が確定した相手を訴えても、きっと何もでてきはしないのだろうと武方は悟った。
 あんな風に生徒同じ末路を辿ることが怖くて、言われるがまま部室に行き、そして犯される生活だ。今のところは、武方の体に興味があるようで、他の誰かを呼んだり、一人オナニーなどということは強制はされていない。
「あぁあっあぁああああああぁぁぁぁ――――――っ!」
 すでにアナルでイクことを覚えた体は、黒政の思い通りにイクことが当たり前になっていた。もちろん黒政は達していないから、武方アナルの中の黒政のペニスはギンギンに硬いままである。
 武方は百六十くらいの小さな体で、百八十近い黒政とは大きな体格差がある。そんな体でしかも体力差もある人間に振り回されれば、武方の体力がついていかない。
 それは黒政も知っていて、ある程度のセーブをしていた。だからなかなか達しないという悪循環を生んでいることは武方も知っている。
「いやぁあ……お○んちん……も、いやぁ」
 まだ中で大きくなっている黒政のペニスを感じ、武方は逃げるように机に這いつくばる。少しだけ抜けていくペニスだが、逃げるごとに黒政は一歩前に出て突っ込んでくるので、結局抜けない。
「泣くな、久しぶりだろう……時間はたっぷりあるんだし?」
 まだ一時間ほどしか経ってはいない。教師が出かけていていない日は、校門が閉まる夜の九時までは、部活の延長の提出をしておくと部活関係で残ってもとがめられることはない。
 もちろん、二人はそれを親公認で判を押して提出しているため、居残りをしていたとしても咎められることはないのだが、いない振りをして中でセックスを繰り返していることを知っている人はもちろんいない。
 だが校内でセックスに及んでいる人間は結構いて、部活動の教室などは終わった時間後などはそういう目的で使っている生徒もいる。
 部屋の中にあるソファまで、黒政が武方を繋がったままで抱き上げて運んでいき、武方をソファに寝転がらせる。武方の足を大きく開いて胸まで足を押し当てて、完全にお尻をあげた状態にさせる。
「いやぁ……それ……いやぁあっひうぁああぁぁぁ――――――っ!」
 腰を上から叩きつけるように、アナルを広げ奥の奥まで入り込む黒政のペニスに武方は嬌声を上げ狂う。
「あぁんひぃあぁんっあっあっんぁあっ」
「……お前、本当にエロく化けたな」
 そう言って黒政が腰を奥まで突き入れてから達した。
「ひぃいいぁあっ! でてるぅ……あっあっん」
 黒政は奥で精液を射精し、種付けをするように擦りつけてからペニスを抜いた。今日は抜かずに武方が四度も達した。もちろん黒政は一回目だ。
 だが抜いたペニスはまだ半起ちしていて、元気なものだ。
 抜かれたアナルからゴボリと黒政が吐き出した精液が溢れ出てくる。上を向いている間は出てこないが、腰から下がソファからずり落ちて、床に座り込むと一気に溢れ出てしまう。
「あは……んぁあ……ぁぁぁ」
 ぐったりとしたままソファにもたれかかっている武方に黒政は笑って言う。
「お前は本当に体力はないな。もうちょっとどうにかした方がいいぞ。あいつも性欲持てあましてる運動筋肉野郎だろうし」
 黒政はそう言うと、まだ反応を見せない武方の髪を少し摘まんで、それを指に絡めて遊び始める。
 それを受けながら、武方は心の中で叫ぶ。
 お願いだから優しくしないでくれと。勘違いはしたくない、自分は脅されているのだと思っていないと勘違いした挙げ句、前の被害者と同じことになったら、きっと同じように死ぬしか道がなくなるだろう。

 この人に心がないと思いたい。
 そうすれば、この気持ちはきっと冷えてしまうから。