R18novel短編

weak point-2

 ボタボタと垂れる精液やいろんな液体を、持っていたタオルで拭き取る。掃除もしないといけない。武方はのそりと起き上がり、掃除を始めると黒政は一人くつろいでいる。それを無視して片付ける。
 窓を開けて風を入れ、モップで水拭きをする。
 こうして頻繁に掃除をしているせいで、部室が異様に綺麗になってしまい、担任が感心していたのを思い出す。元々は隠すためにやっていたことだったが、それで武方が妙な信頼を得て、黒政よりも担任の信頼が大きい。
 写真こそ黒政の方がコンクールで受賞したりしていて、こういう期待は黒政であるが、それでも武方は次第に上手くはなってきていた。
 だから部活動は楽しかったし、やりがいはある。それで周りは疑いもしない。
 黒政に脅されて呼び出され、アナルにペニスを突っ込んで喘いでいるだなんてこと、想像だにしないだろう。
 テーブルを拭き終わり、水場でアナルの中を綺麗にしようとしていると、黒政が寄ってきて、武方の掃除の手伝いを始めた。
 水で濡らした手をアナルに突っ込み、奥の方にある精液を掻き出す。
「あっ……ん……んんっ」
 武方は足を洗面台の上に片方乗せた状態で、後ろから黒政に指をアナルに突っ込まれていると、いつの間にか武方のペニスがむくりと起き上がる。
 黒政にアナルを開発されてからは、何かを突っ込まれると感じられるようになった。排便をしていてもそれは同じで、大きいモノが出て行く感覚でセックスがしたくなってしまうほどだった。
 常にアナルを綺麗に浣腸したり、洗ったりということは黒政に教え込まれ、一人でできるようにもなった。
 もうきっと女性とはセックスができない体になっていた。
「んふ……んあっあっんぁあ……」
 指を乱暴に根元まで突き入れ、黒政がニヤついてわざと前立腺を擦りあげてくる。武方はそれでペニスが反り返り、先走りを出し始めている。
 ふと、指の深さでは足りないと、武方は不満になってくる。
 すると黒政は何も言わずに、指を勢いよく抜くと、ペニスをアナルに突き刺した。
「んんぁあんん――――――っ!」
 窓を開けたままであることを思い出した武方は必死に口を手で塞いだ。
 足を上げたままで不自然なまま突かれて、それでも感じてしまい、武方は黒政のペニスに酔ってしまう。
 こうなると黒政の独壇場だ。
 深々と刺さったペニスは、内壁を掻き分けて入り込み、それを内壁がしっかりと黒政のペニスを包み込む。完全に黒政専用のホールとして出来上がっている武方のアナルは、どんな時で受け入れることができる。
「んぁんっんっんっんっふっ」
 パンパンと音がなり、急速に高められた武方は、そのまま絶頂を迎えて洗面台の中に精液を吐き出した。
「んんっん――――――っ」
 黒政も武方のアナルの中で絶頂を迎えそうになったが、イク瞬間に抜き出し、武方の尻にぶっかけるようにして射精をした。その量はやはり多く、武方の尻は黒政の精液でべったりとしている。
「……んもう……」
 武方はそれを手で触り、不満そうな顔をして、タオルを取り出し体を拭き始めた。中に出さなかったことだけは、一応黒政も片付けのことや見つかる危険は冒せないと思っているのだろう。
 すべてが終わったのが、八時前だった。
 片付けて部室を出る時、黒政が言った。
「二十三日、また」
 そう言われて武方は眉を顰める。了承する返事はしなかったが、ドアを強く閉めた。それがある意味了解の合図になる。
 武方は本当に腹が立って、いつになったらこれが終わるのか、そのことだけが問題だった。
 玄関に行くと、声をかけられた。
 恋人の恩田(おんだ)だ。
「待ってたんだ。一緒に帰ろう」
「あ、うん、そうだね」
 びくりとしながらも恋人の登場に喜んで一緒に帰る武方。
 その様子を階段から下りてきて見る黒政。
 黒政が見ていることに気付いた恩田が、シーッと指を口に当てて黒政にやった。
 それに黒政は目を見開く。だが武方は気付いた様子はなく、そのまま恩田(おんだ)と笑いながら帰って行く。
「あのくそ変態……」
 黒政がそう呟いた時には、二人はすでに校門を出た後だった。
 恋人が他の男に脅されてセックスしているというのに、それを知っていても平然と恋人に接するあの恩田に、黒政も脅迫されている。
 恋人をビッチにしたいという要求が恩田にあり、恋人の犯されている姿を見るのが好きだという恩田のために、監視カメラをしかけて、隣の教室でそれを見られるようにしていることは武方は気付いてない。
 さすがに恋人である恩田は、武方がレイプされたことにはすぐに気付いて、黒政が犯人であることを知って、黒政が武方を脅している証拠を黒政に突きつけた。
 てっきりもう手を出すなと言われると思ったのだが、それが違った。
 恋人をもっと犯して欲しい、そして黒政に惚れるように仕向けてほしいというのだ。恋人が黒政に好意を持ちそうになりながらも、恩田を裏切っているという事実に苦しんでいるところが見たいのだという。
 狂っているとしかいいようがない。
 しかしレイプとはいえ、恋人の武方に裏切られたこと、更に相談すらしてもらえなかったことに関して恩田は一応腹が立っているのである。
 黒政も狂っているのだが、それ以上の狂気に出会った時、圧倒され、従うしかなかった。
 だから、本当は武方に好意を持って狙っていたなんて言えなくなった。
 武方に真実を話すことは、己の身の破滅を意味する。証拠を恩田が持っている限り、恩田の言うことを聞くしかない。もちろん武方を歪んだ形で愛している恩田が、武方にバレた時の宥め方まで計画していることくらい、恩田の顔を見れば分かることだ。
 だから何もできない。言われるがまま、当初の目的通りに武方を犯して、
恋しているように見せるだけしかできない。

 弱みを握られたら、人は誰かの思い通りになる。
 だが、その最上位にいる人間の駒となり思い通りにしかならない。