R18novel短編

あの場所で-1

 広瀬と千種(ちぐさ)は、二人で初めての旅行に出かけた。
今回は東京から近くの県にして、二泊三日。ちょうど大学の創立記念日と土日曜祝日が重なり、四日日程があったので、三日を旅行にあてて、一日は休暇にあてた。
 二人は付き合いだして、半年が経った恋人同士である。
 セックスをするようになったのは、最近であるが、所謂リバと言われる、双方の気分によって攻めや受けが変わっていた。固定してしまうのは本人達も望んではいなくて、その調子で上手くやってこられた。
 電車に揺られながらやってきたのは、避暑に使われることが多い避暑地。山の中にある別荘を借りて、そこで森林浴を楽しむ。
 そこから近くには温泉地もあり、そこまで足を伸ばして温泉を楽しむことも盛り込んでいる。
 行きは電車を降りた後、タクシーを使って別荘まで行った。
「ああ〜、やっぱ気持ちいいね」
 夏も盛りになったばかりで、梅雨も明け、晴れた日である。カンカンに照る太陽を森林が遮って、暑さを軽減してくれている。更に森林の涼しさが風になって山から下りてくるのが、涼しく心地よかった。
 タクシーの窓を開けて涼んでいると、タクシーの運転手が言った。
「この辺、あまり人が住んでない別荘地だから、たまに変な輩が彷徨いていることもあるんで、なるべく別荘地の敷地からは出ない方がいいですよ」
 そう言うのである。
「変な輩? ですか?」
「まあ、街の若者が暇になったら山に来て、肝試しをしたりするんですよ。それで、旅行客を脅したりって事件があったりするんで。所謂地元の若者の馬鹿騒ぎに巻き込まれたら面倒ですよってことです」
 どうやら、街の若者の行動は奇々怪々なものとして、大人には映る。深夜に山に来て肝試しなんて、それこそ若者しかしない行動だ。車を持って深夜に暇で集まるのも、若者しかしない。
 都会でも同じようなもので、コンビニに屯(たむろ)して何をするでもなく、話し込んでいる若者がいる。そういうもののことだ。
 広瀬も千種もまさにその年代であるが、彼らは少々違っていた。良いところの坊ちゃんの二人は、そうした暇を持て余した若者には含まれてはいなかった。
 タクシーは別荘地の敷地内に入る門の前で車を一旦止めて、別荘の敷地内パスを貰う。これがないと各別荘地まで客を運べないのだ。
  この地の別荘を使う人間は、大抵金持ちの人だった。別荘地は管理され、塀で囲まれた中にある。入り込むには塀を越えるしかないわけだが、すると警報が鳴る。すぐに警察が到着して、捕まってしまうのだ。
 過去に別荘嵐が何人が侵入しては、何も盗めずに捕まっているという。
その門しか出入り口はないが、塀が囲んでいるエリアはかなり広く、小さな町一個分はあるという。そうした中には、元々地元にあった神社や小さな畑、田んぼ、舗装されてないが整備はされている脇道や山道などがあり、自然な田舎を楽しむことができるようになっていた。
 そうしたコンセプトの箱庭的な別荘地には、繁盛期にはたくさんの人がいるのだが、お盆前の時期にはまだ本格的な休みではないためか、広瀬や千種の二人しかいない。それもそのはずで、繁盛期には使わせて貰えないから、梅雨が明けるか明けないかの微妙な時期に親から借りられたのだ。
 別荘地の建物同士は、くっついて立っているエリアと離れて立っているエリアがある。コンビニが近くにあるエリアと自然の中に埋もれているエリア。様々なエリアがあるが、二人が借りられたのは、山の中腹にある離れたエリアの一角だった。
 歩いてコンビニまで二十分はかかる場所なので、食べ物や飲み物は全て駅前で買い込んでタクシーに乗せてある。
別荘にタクシーが到着して、荷物を下ろして部屋に入った。
「おお、いいじゃん。この感じ」
 千種がはしゃいで、荷物を投げて置いてから、ソファにダイブした。
 広瀬はそれを苦笑して見ながら言った。
「寛ぐのはまだだよ。荷物、冷蔵庫に入れないとアイスも溶けちゃうよ」
 そう言いながら台所まで荷物を運び、冷蔵室や冷凍室に荷物を入れた。
 千種は一瞬だけ寛いだあと、部屋に入ってベッドを直して新しいシーツを敷いた。ベットメイクに必要な道具は全て管理会社が用意してくれているが、ホテルのような用意まではしてくれない。あくまで別荘を持っている人間が用意してあるシールやタオルなどを洗っておいておいてくれるだけのことだ。
「こっちの用意できたよ! お風呂もやっておくね」
 千種がそう言い、準備に走った後、広瀬は夕食の準備をした。昼食は駅前の地元の食堂でお薦めを食べてきたばかりだった。
 その準備なども午後三時を回った辺りで全て片付いた。
「ちょっとだけ散歩してくるか」
 日が少し落ち始め、暑かった太陽を木々が遮ってくれているので、散歩をするには最適だった。
「うん」
 そう言って二人は散歩にでかけた。
 森林の中は静かで、下っていくと畑や田んぼに出た。
 昔の民家などをそのまま保存して、それらしい田舎を形成している。映画で見る田舎そのものだった。それもそのはずで、たまに撮影などで使われているらしい。
 綺麗な田園の途中に小さな神社への道があった。
 二人は暇なので、そのまま神社まで上がった。
 階段が五十段ほどあるので、人は大抵、下にある簡易な鳥居の元でお参りをすると、その近くの看板に書いてあった。つまり、神社まで上がってくるほどの人間は珍しいらしい。
 階段を上がって行くと、結構大きな鳥居と、その先に神社があった。
 真四角の小さな祠を期待していたら、意外に大きな建物で、真四角の祠の裏に人が住んでいた部分が見える。
 どうやら村の公民館も兼ねていたらしく、その部分なのだそうだ。
 二人はそこで裏まで回って祠を見ていたが、そこで千種が広瀬に急にキスをしてきた。
「ちょ……千種……」
「いいからいいから、青姦しよ」
「もう……それが目的だったのかよ」
「一度やってみたかったんだよね」
 千種はそう言いながら、広瀬に甘えて、広瀬のズボンを脱がせてペニスを早速出した。それを扱きながらキスを求める。
 広瀬も千種の悪のりに、乗っかって千種の躰を弄り、ズボンを脱がせて千種の尻を揉みながら二人はキスを繰り返した。
 この別荘には今日明日は、広瀬と千種しかいない。つまり、青姦をしていても管理会社にはバレるかもしれないが、彼らもその辺は注意したりはしない。
 この囲われた別荘地で、客が被害者になる犯罪が起きない限り、彼らはただ従業員として最低限の仕事をするだけなのだ。
 暑い中で、陰に隠れ、二人は服をドンドンと脱いで真っ裸になった。
「はっ、えろすぎ……千種っ、く……」
「あー……っ! 広瀬、いいっあああああぁぁ……!!!」
「ひあぁ……っ、あっ……あっ……!」
「あぁ……っ、はっ……はぁっ……あぅぅ……」
 お互いにペニスを舐め合い、アナルを指で弄り合い、躰中も舐めた。
「ひっ、あっ……くんっ」
「あぁっ!あんん……っ」
「っあっ、はあぁあんっ」
 ペニスを擦り合いながら、乳首を舐め合って完全に青姦を楽しんでいた。
「もっと……おち○ぽっでっ突いて……!掻きまわしてえぇ……あぁ……!」
 とうとう千種の方が、ペニスをアナルに欲しがって、自ら壁に手を付いて、広瀬にお尻を向けた。
広瀬は柔らかくなっている千種のアナルに、勃起したペニスを挿入した。
「いい、いい……!気持ちいいっ……!」
 千種か躰を逸らして、広瀬のペニスを喜んでいる。
 大きな声を出しても誰も聞いていない。それが分かっているからか、千種の嬌声も大きくなっていく。
「きもちいい……あぁぁっ……いい、おち○ぽっいいっきもちいい……っ!」
「俺も気持ちいいよ、千種っ。中がすごく蕩けてるっ」
「もっと、もっと激しく、おち○ぽっぐりぐりして……っ」
「はあぁっ……んっ、あっ、あっ……」
 千種の要求通りに、広瀬は腰を振って、千種を犯した。
「あーっ……あひっ、んっああっいいっ、きもちいっ……うぁっんっあっあぅっ」
 千種は何度もそう言って、嬌声を上げていた。
 やがて、挿入を繰り返していると、先に広瀬が達した。
「んぁっ……、ああ……っ」
「ああぁ……っ」
 広瀬は達した後、千種のペニスを扱いて千種をイカせようとした。
 その時だった。