R18novel短編

Butterfly-1

 旅行先は、軽井沢の別荘だった。
 ゼミの先輩が旅行へ誘ってくれ、泊まる所も別荘を借りた。その方が割り勘でホテル代よりも安く済むからという理由からだった。
 しかし浮いた分はもちろん酒に消える。
 飲んで騒いでをしたがために、ホテルでは注意を受けるかもしれない。その辺は代々やってきた飲み会の結果、ゼミでホテルと取ると断れるのだという。
 別荘はわざと周りに別荘がない場所を選んだ。
 その方が騒げるし、周りに迷惑もかけない。そういう理由だ。
 三日間借り、そこには一日だけ泊まりにくる人や、三日間泊まり込んで飲みまくる人など様々だ。
 そんな中、大羽(おおば)は三日間、泊まることにした。
 バイトが一段落して暇をしているのを先輩に捕まったからだ。
「掃除とか、人手がいるんで!」
 そう言ってきたのは、幹事の補佐をしている乙藤(おとふじ)先輩だ。
 乙藤は、華奢な体つきのアイドルばりに顔の整った人だった。だから女子には人気があったのだが、乙藤はゲイだった。
 それでも女子は「私が先輩を元に戻してあげる」といい近づいては玉砕するという現象が毎年起こっているほどである。
 そんな乙藤は、さわやかな顔とか裏腹に、性欲の高い人だった。
 ゼミの人間は殆どが乙藤とセックスをしたことがあり、大羽のようにまだの人間の方が少ない。しかし大体が一回、二回くらいすると、乙藤が飽きてしまうのだという。
 数人の先輩だけが、先輩風を吹かせて乙藤に迫って、何回もやらせてもらっているという状況だ。
 大羽は、そんな乙藤の噂を鵜呑みにするのは、よくないと思っていた。
 その旅行までは――――――。


 旅行の初日。
 乙藤と買い出しに行き、他のゼミの人間よりも早く別荘に着いて準備をしていると、 さっそく幹事の先輩と乙藤が消えた。
 大羽は料理を担当していたのだが、味見をして貰おうと乙藤を探していて、外へ出た時に、山の中で乙藤と先輩がセックスをしているところを目撃してしまう。
「あぁ……っ、せんぱっ……、せんぱっ……おっきぃっ!」
 乙藤が木にしがみつくようにし、尻を付きだしているのを、幹事の先輩が後ろから激しく腰を振って、ペニスを乙藤のアナルに突っ込んでいる。
「ひぁあぁあんっ! せんぱっ……せんぱぃ……っ! らめ、強過ぎ……っ!」
 突かれるたびに乙藤は嬌声を上げ、口から涎を出している。
「このっ……淫乱……っ 中がとろっとろじゃねえかっ!」
「あっ! ぁひっ、ひんっ! せんぱぃ……っあっあっ、い……っ、いいっ……っ」
「本当に、お前はどうしようもないなっ」
「はっん……ふっ!……はぁっ! ぁ、あん……ぁ、あぁんっ!」
 躰を支えきれないほど乙藤は、幹事の先輩に乱暴に扱われながらも、嬌声を上げて、気持ちがいいと口にした。
 その時であった。
 嬌声を上げている乙藤と大羽が目が合ったのだ。
「っ――!!」
 さすがに驚いたが、乙藤はふっと笑って、シッと口に人差し指を当てた。
幹事の先輩は気付いておらず、必死に腰を振っている。
 どうやら、翻弄されているのは幹事の先輩の方で、乙藤の方には笑うほどの余裕があるようだった。
 パンパンと激しい音がして、幹事の先輩が達した。
「ふぁあっ! やぁ――ひぁっ、あぁああんっ!」
 乙藤も達したのを見た大羽は、慌ててその場を逃げ出した。  

逃げ出した大羽はトイレに駆け込み、自分のペニスを見た。
 完全に勃起して、先走りさえ出ている。
 あの乙藤のいやらしい腰使いや、艶めかしい姿に勃起したのだ。
 躰は正直で、駄目だと思ってもどうにもなってくれない。
「……はあ。なんで……」
 むなしいなと思いながら、仕方ないので扱くしかないのかと溜め息を吐いたところ、コンコンとトイレのドアがノックされた。
「……うあっ……入ってます!」
「いいから開けて?」
 ノックをしてきたのは乙藤だった。
 どうやら行為は終わって、幹事の先輩とは別れたところだったらしい。
「いや、あの」
「じゃ、開けるね」
 そう言うと、乙藤は器用に外からトイレの鍵を開けてきた。
「うっえっ? ええっ!」
 びっくりして、大羽は便器に座ってしまった。まだ便座は上げてなかったので、ちょうどよかった。
 前を見ると、乙藤がドアを開けていて、すぐさまトイレに入ってきた。
「あの……乙藤さん……?」
 唖然として乙藤を見ていると、乙藤の視線は下を向いている。
「あは、やっぱり大きいね……おちんぽ」
 乙藤は嬉しそうに言った。
勃起したままのペニスは、座っていても起ちっぱなしで、この驚きにも萎えていなかった。
「うわっ!」
「隠さない隠さない。見せて、そのガチガチに勃起しているおちんぽを」
 必死に手で隠そうとするのだが、その手を乙藤が止める。
「お、乙藤さん!?」
「シーッ、静かにしないと、幹事に気付かれるよ」
 そう言われて、大羽は口を自分の手で塞いだ。だからさっきまでペニスを隠そうとした手が離れ、ペニスがむき出しになった。
 すると乙藤がその場に座り込み、大羽の足を広げて、ペニスに顔を近付けている。
「お、……乙藤……さ……んんんん」
 乙藤は大羽のペニスを勢いよくパクリと口に咥えた。
「んく……っく、ぅ……」
 乙藤はペニスを口で扱き、指でも撫でてくる。
「んふっおおきいっ……いい……大きくて……すてき……大羽のおちんぽっおいしっ」
 乙藤がそう言いながら、大羽のペニスを舐めて、亀頭などもしっかりと舌を絡めてくる。
 乙藤のフェラチオは、それは上手かった。腰が抜けそうなほどの舌使いで、更には口で扱かれると天国にでもいるのかと思えたほどだった。
 さすがにあの噂通りで、慣れているのだろう。
「んっ……ぁっ……ふ、あぁん……おちんぽっ精液っもっと出して……んふふっ」
「ぅあ、ぁ…っ!」
 さすがにフェラチオには耐えられなかった。
 大羽は乙藤も頭を抱えて、腰を自分で振って、乙藤の口内で射精をした。
「んん!? んぅーっ!」
 乙藤は満足そうに、大羽の精液を喉を鳴らして飲み、残滓も綺麗に舐め取っていく。
「……んは、いっぱい……でたね……んふ。ごちそうさまっ」
 乙藤はそう言うと、口を拭ってからすぐにトイレから出て行った。
 呆然と取り残された大羽は、乙藤のフェラチオを思い出して、また勃起をしていた。
「んんぅっ……、な、んで……っ?」
 結局、自分でも抜かなければならなかったが、今度は乙藤のフェラチオをしっかりと思い出しながら、ペニスを扱いてやるとあっという間に大羽は射精をした。
 二回目だと言うのに、どっぷりと出た精液を大羽は溜め息と共にトイレに流したのだった。