R18novel短編

Butterfly-4

「俺をセックス経験がない、童貞だと思っているんでしょうが。残念ながら、彼女に振られた原因の全てが、性の不一致なんですよ」
 そう大羽がふっと笑って言い出した。
「……え?」
「大きなペニスと性欲、そして俺の絶倫に限界だから、別れてほしいって言われたんですよ。今年に入って三人目にねっ!」
 そう言った大羽の瞳が暗闇で光ったように見えた。次の瞬間、大羽が一気に乙藤のアナルにペニスを突き入れた。
「えっ……ちょっ、待ってっああああぁんっ!」
 大羽のペニスは半分ほど入ったところで、入りきらずに止まった。
「あ゛ひぃぃんっ!! やっああああっあっんぁあっうそっおおきすぎっるっあっ!」
 あまりの大きさに、咥えている時よりも大きく膨らんでいることに、乙藤は気付いた。
「入れるっ瞬間に……大きくなるっのっずるいっんぁあっさぎっ」
「……ふっ乙藤さんも、使い込んでいる割には、中、すごくキツいですね……ふっ全部入ってないんですけど……」
「うそ――ああっ!! あ゛あああぁっあひっあひぃっ! あっあんっあんっあぁあんっ!!」
 入っている部分だけで、出し入れを開始する大羽に、乙藤はしくじったと思った。
「あぁっ! あっあひぃっ……すごっあんっ! はぁっあぁんっ!」
ゆるりとした動きだったが、中の圧迫感が酷くあった。けれどもそれまでの誰のペニスとも違う、全体的に大きいペニスでありながら、長さまでもある大羽のペニスは、多分大きいと紹介されている巨根と言われる部類に属していると言っていい。
 舐めただけで勃起した時よりも一回りも違う大きさになるなんて、本当に詐欺としかいいようがない。彼女たちも逃げてしまうと大羽が大口を叩いていたと思ったが、間違いなくこれが原因だ。女性ではこれは耐えられない太さである。
「ひあああぁんっ! やぁっやらっあっあんっはぁあっ!」
 大羽が突くごとに、ドンドンとペニスが奥まで入り込もうとして、内壁を押し開いている。明らかに他の誰も入ったことがない深さまできていて、乙藤は眩暈がしそうなほどに感じ、躰を震わせた。
「どう、ですか。俺のペニス……ふっやっと奥まで入りましたよ……」
 根元までペニスが入ってしまうと、大羽は一旦動きを止めた。
「あふっ……あ、ぁあ……っ、……あああっ、あぁん……っ、ん、ぅ……奥までっきてんっあっ……んふっんっいいっ!」
填めているだけでイケそうなほど、未知の経験に乙藤は、ハマったら抜けられないかもしれないという恐怖を味わった。
 それでも乙藤の頭は快楽には従順になっていて、口から出てきた言葉は淫語しかなかった。
「はぁ、はぁ……ほしい、硬くて、おっきくて、ビクビクしてるおち○ぽ……おれのケツま○こに……いっぱいハメハメしてほしいっ……はぁっ……」
 きっと狂ってしまう。そう感じたが、あり得ない絶頂を味合わないではいられない。それくらいに乙藤はセックスが好きな淫乱だった。
 大羽はそれを聞くと、もう返事を待たずに、挿入を繰り返した。
「あぁああっああぁあ……っ! 大羽のっおちんぽ……奥まで……っ奥まできてるっ……いいっ…あぁあっ! おちんぽっ、きもち……っ、きもちぃっ──っ!」
今までに培った、淫語を無意識に口にして叫んでいた。それまでは計算して言えていたのだが、今はいいと思うことを口にしたら、こんなことになってしまっている。
 大羽はそれに舌打ちをした。淫語を言ってほしいわけじゃなかったけれど、今までの経験で得たものが口からでているのが悔しいのだ。
「ぁあっ……あっ……あっ……きもちぃ……っ、おちんぽっきもちぃよぉ……っ!」
「誰のが気持ちいいんですかっ!」
「ふゃっ…! ああっ、大羽のっ……大羽のおちんぽっあ……っ! あっあっ、大羽のおちんぽっきもちいい……っ!」
「啓悟(けいご)と言ってください……っ!」
「啓悟(けいご)のっ! あっあっ、啓悟(けいご)のっおちんぽぉっ……啓悟(けいご)のおちんぽっぉお……っ! 啓悟(けいご)のおちんぽっきもちいい……っ! いいっああぁあっ!」
 大羽の要求を乙藤はあっさり受け取り、名前を口にした。それに対して大羽は満足して、乙藤の耳元で言った。
「悠里(ゆうり)の中も……とろとろなのに、キツくて、気持ちいいです……はぁはぁっ悠里(ゆうり)……いいっ」
「ひあっ、あっあっ出るっ、あっふあっあ゛あーっ……っ!」
 不意に名前の方を耳元で呼ばれ、乙藤はびっくりして絶頂をした。
「ああっだめっ、動いたらっ……あ゛っあ゛っああーっ!」
 絶頂をしているのに、大羽の腰は止まらない。深く犯されて、乙藤は連続で絶頂を迎えた。
「ああぁっ、ああっ、ゃあ……っ!」
「まだまだこれからですよ……、俺、持続も割と長い方なんですよね……」
 大羽はそう言う。
「え……うそ……っ」
 二度目の絶頂で崩れた躰を、後ろから大羽が腕を引っ張って体勢を保っている。この体勢になると、もう少し奥までペニスが挿入される。
「ひああっ、もっ、そこだめぇっ……あっああっ……あっ!」
 暴発しそうなほど膨らんだ大羽のペニスが、奥までぐぐっと入り込んでくる。
「あっあっあっあんっあんっ……やっあひっうっああーっ……」
「天国を見せてあげますよ」
「ああっだめっ、動いたらっ……あ゛っあ゛っあああーっ!」
 また乙藤が達する。ビューッビューッと精液とも尿とも、区別の付かない液体をペニスから吐き出しながら、大羽に後ろから突かれまくり、それが止まらないほどの絶頂を味わっている。
「何が駄目なんですっ? 気持ちいいでしょ……っ」
「んっあっい゛いっ、よすぎっよすぎてっだめになっちゃうっ……啓悟(けいご)のっおちんぽっいいのぉっあっひっおっああっ」
 とうとう放尿までした。セックスになれている乙藤は、放尿はしたことはさすがになかった。だが、気持ち良すぎて漏らすこともあるのだと知った。
「いっちゃっ…あっあっ、いってるっ……啓悟(けいご)のっデカいおちんぽっで、んっいってるっはぁっ、お尻をっ、ごりごり犯されてっ……あっあんっ……いっちゃったっ、またっでてるっ……あっあんっ! あぁああっ!」
今度は潮を吹いた。尿よりも勢いよく、透明な液体がペニスから吹き出ている。
「……っ、ギチギチに締め付けてきて……はっ、どれだけ咥え込みたいんですか……っ」
「あぁあんっ! 啓悟(けいご)っきもちぃっ……! きもちぃよぉ…っ! ひぁあんっ!! ふぁっ、おちんぽいいっ、すごいよぉっああっ……こわれるっああっんっ!」
 周りには乙藤の嬌声と、挿入の水音のようなグチャグチャという音、そしてパンパンと腰を打ち付ける音が響いている。
「種付けしまくってあげますよっ……孕んで下さいっ悠里(ゆうり)っんんっ!」
「ああぁんっ! らめっあっあぁっあっ、やぁあっいくっいくっ……あああぁーっ……っ!!」
 乙藤は全身を震わせて絶頂をした。
 アナルの奥で大羽の精液を受け止める感触に、思わず笑みを浮かべてしまうほど、心地よくて癖になりそうだった。
 大好きなペニスで狂わされる人生も悪くはないかもしれない。そうその時は思った。


 その夜、大羽の宣言通りに、絶倫である大羽が二度目に達する頃には、乙藤は完全に自分では何もできなくなっていた。
 大羽の上に跨がったまま、下から容赦なく突き上げられ、最後の絶頂を迎えた時には目の前が真っ白になって、声にならない悲鳴を上げて気絶をした。


 翌日、乙藤が目を醒ますと、いつの間にか別荘の部屋のベッドで寝ていた。
ハッとして乙藤が起きると同時に部屋のドアが開いた。
「あ、乙藤さん、起きました?」
お盆に食事を載せて、大羽が部屋に入ってきて、ベッドサイドにそれを置いた。それからベッドに腰を掛けて、乙藤の頬に触れた。
「大丈夫ですか? 昨日、ちょっと飛ばしたから、気絶させちゃって」
 そう言われて、乙藤は自分の痴態を思い出す。
 だんだんと顔が赤くなる乙藤に、大羽は心配そうに言った。

「熱が出てきたかな? 顔が赤くなって……」
「……お前……絶倫な上に持久力があるってずるいだろ……」
 真っ赤な顔をして、昨日のことを乙藤が抗議すると、大羽はやっと思い当たったように謝った。
「え? あ、ああ。すみません」
大羽は昨日のことを思い出して、少し照れている。
 それに対して乙藤は、少しときめく。大きな男が、可愛い顔をして照れているのをいいと思ってしまう。
「そうだ。昨日は無理を言いました。泣いて訳分からなくなって、いろいろ迷惑をかけました……忘れてもらっても……」
 そこまで大羽が言ったところで、乙藤が大羽の顔に枕を投げつけてから言った。
「……お前の言う通り、お前のおちんぽが良すぎて、他じゃ代用できなくなった……どうしてくれるっ!」
 乙藤がそう言ったものだから、大羽の顔がパッと笑顔になる。
「それじゃ……約束を守ってくれるんですか!?」
「守るも何も……これ、くれるなら、付き合うよ」
 そう乙藤が言いながら、大羽の股間に手を当てて、そこを摩る。
「惚れたの、そこですか?」
「そう、これ。駄目?」
「いいですけど、そこだけだと価値ないですよ」
 少しがっくりきて不満そうな大羽。それに乙藤が笑って言う。
「まあ、そうだが。ちょっと近付け、啓悟(けいご)」
「はい!」
 犬のようにピンと背を伸ばして、大羽が近づいてくる。名前を呼んでくれたのが嬉しいのか、満面の笑みだ。
 その顔を掴んで、乙藤が言った。
「今日もよろしくな、啓悟(けいご)」
 そうして大羽の唇にキスをした。
 それで火が付いた大羽は、乙藤をベッドに押し倒していた。

「……はぁ……はぁ」
「お前の、そういう獣になるところ、ゾクゾクする」
 乙藤はそう言って大羽の股間を撫で。
「これでまた、犯して?」
 そう言った。
 二人は興奮したまま別荘を後にして、駅前のラブホテルに飛び込んだのは言うまでもない。
 乙藤は、その日を境に、淫らな行為は大羽の前だけにして、全てのセックスフレンドと手を切った。

 ちなみにストーカーの幹事の先輩は、その後に来たゼミの後輩の友人の一人とやけくそでデキて、乙藤のことは忘れたという。