R18novel短編

不協和音の鐘が聞こえる-2

「……あっ」
 マズイ、見つかった。
 タカシは慌てて、服を着ようとするが、軍兵の男達は銃を出して言った。
「フリーズ」
 その言葉にタカシは手を上げた。持っていた服が床に落ち、タカシは全裸のままで男達に向き合うことになった。
「そのまま、動くなよ」
「こんなところで何をしている?」
 そう軍兵は言いながら近づいてきて、拳銃をタカシの胸に当てた。
 タカシは打たれるのではなかいとビクビクと震えていたが、軍兵の様子が何か違うことに気付いた。
 男達は笑っているのだ。タカシが裸だから笑っているのではなく、さっきまでここでセックスをしていた人間であることを知っていて、近づいてきたのだ。おこぼれにありつくために。
「ひっ……やめて……」
 しかしタカシは逃げられない。胸に拳銃を突きつけられている。引き金を引かれたらアウト。裸のまま撃ち殺される。
 ジョンに迷惑が掛かってしまうから、どうにかして切り抜けたかったが、そのジョンもなかなか戻ってはこなかった。どこかで誰かに呼び止められたのか、それともここに入っていたことを咎められているのか。
 男の拳銃の先が、タカシの乳首を捏ねている。
「あ……いや……ああっ」
 さっきまでセックスをしていたのもあり、躰が勝手に高まっていく。
 男の一人が鞄を漁っている。中から学生証が取り出された。
「へえ、ハンバーガーショップのバイトのタカシくんだってさ」
「ああ、道理で何処かで見た覚えがあると思った。あの腰つきがエロい日本人か」
 そう言いながら一人の男がタカシに尻を手で鷲掴みにした。そしてそのままグリグリと尻を撫で回す。
「あっ……やっやめてっ……ああっ」
 タカシが抵抗するも、軍兵達は手を休めない。
「こいつ、アナルにプラグを入れてやがる」
「マジか……エロいとは思っていたが、こんなものを入れて働いていたのか」
「やべえな、このケツ。ぶっこみてえ」
「誰かがやった後だから、別によくね? ここ人が来ないところで有名だし」
「だからやってたんだろうけどよ」
 軍兵達は、タカシの躰中を弄りながら、話し合っている。
 聞き取れる単語から、タカシは自分がこの軍兵たちに回されるのだと気付いた。
 しかし拳銃を向けられている以上、抵抗のしようがない。逃げれば彼らとて、不審人物とてタカシを咄嗟に撃ってしまう。もちろん、こんなところで裸で逃げていた不審人物としてタカシの非の方が大きい。
 相変わらず銃は乳首を捏ねている。銃を仕舞う気はないらしい。
「はぁっ……、あっ……あぁん……、やらぁ……」
「こいつ、乳首と尻を撫で回されて、感じてるぞ」
 タカシの躰は正直で、乳首は勃起していたし、ペニスも半勃起している。尻を撫でてくる手はいやらしく撫でてきて、もう一人が躰中をいやらしく撫で回す。
「だって……あぁっ、やぁああんっ!」
「タカシは乳首がいいんだろ? ほら、舐めてやるよ」
「ひぁあんっ……ちくびぃ……らめぇっ……ぁんっ、あぁあああん……」
 銃を持っていた男が銃を仕舞ってくれたが、その代わりにタカシの乳首に舌を這わせてきた。
 今日はジョンも触ってはくれなかった乳首。
 自分で捏ねただけでは強くは感じないが、他人にやってもらうと腰が抜けるほどに感じた。
「ひぃあぁっ! やっ、ちくびぃっ、ぁんっあぁんっ」
「乳首が感じるのか。随分と仕込まれているんだな」
 男が乳首を弄っているが、尻を撫でていた男が、アナルプラグを抜いた。
「はぁあああっ……ふぅっ、うっ、あぁああぁんっ……」
「なかなかエロいぞ。そこへぶちこんでやれ」
「あっあぁっ、あひぃっ……だめっ、あーっ……あっあんっ」
 少しだけ抵抗すると、男はタカシの腰をしっかりと掴んで、アナルに勃起したペニスを一気に突っ込んだ。
「あああぁーっ、やぁっ、ひっ、ふぁっ、あんっあんっ、ぁんっ!」
「ほら、腰を振れっタカシ」
「ひあぁああーっ! あひっあ゛っあぁあっ……あぁっあぁっ……ああっあんっあんっ!」
「いい声で啼くな、タカシはっこっちも勃起しちまったぜ、ほら咥えな」
 他の男達もペニスが勃起しており、それをタカシの口に突っ込んだ。
「ふぁっ……んんっ、んんーっ! んっぅんっんっ」
ジョンとは違う、男のペニスの味。それが悲しいことにタカシには興奮できる材料になってしまった。
「んんんーっ! ふぁっあっあっあんっ……んはっん、んんっふっん」
「はっ……フェラ上手いぞ、こいつ。恋人以外のペニスでも平気で咥える淫乱ちゃんか」
「ほらーこっちのペニスも咥えていいんだぞ〜」
 そう言われて目の前にきたペニスもタカシは手にとって咥えた。
「んふっんんっ、んんっんっぅんっんっ……んふっ!」
 何度か扱いていると、男がタカシの口の中に射精をした。
「ほら飲めよ」
 男はタカシの口を押さえて、飲むように強要してくる。タカシは吐き出すと何をされるのか分からないので、そのまま飲み込んだ。飲むことには慣れているから、味の違いくらいで難なく飲み込めてしまう。
「ははっノリがいいな、タカシは」
「こっちもいいぞっ中がウネウネして絡みついてきやがるっ」
 タカシのアナルを犯している男が、甘い息を吐きながら、そう言った。
「はやくしろよっ」
 待ちきれない男が、タカシに口淫をして貰いながら待っている。
「んんっんーっ! はふっ……んっんあんっ……あぁっあひっあんあんっ! んんっ! ……んっぅっ、んんっ」
 タカシは口でペニスを咥えながら、アナルで別の男のペニスを咥え、全身を使って感じた。その快感は、ジョンとセックスをしている時よりも、もっと感じた。男達がセックスが上手いのもあるが、複数人に寄って集って求められることが、純粋にいいと感じたのだ。
「あぁんっいいっ、あんっあんっ、あっふぅっ、ひあぁっ」
 タカシは自分は犯されて、抵抗ができないのだから仕方ないと思い込み、男達が要求する通りに腰を動かし始めた。
「あ゛ああっいいっいい、おしりきもちいいっ……あんっあんっあんっ、いくっあああっ!」
 嬌声を上げ始めたタカシのアナルの奥に、男が絶頂を迎えて射精をした。
「あんっ、あぁっ、はっいいっ、いいよぉっ……」
 奥で出されて、タカシも絶頂を迎える。ビクビクと精液を吐き出したが、まだ満足はできなかった。
 男のペニスが出ていくと、タカシは自分でお尻を広げ、アナルを見せた。そこからは男がさっき出した精液が溢れ出ている。
男達はゴクリと喉を鳴らした。
「はぁ、はぁ……もっとほしい、硬くておっきくて、ビクビクしてるおちんぽっ……おれのケツま○こにっハメハメしてほしいっ……はぁっはぁっ……」
 タカシは英語でそれを言った。ジョンのために覚えた隠語(スラング)だったが、今初めて役に立った。
 男達は我先にとタカシの中にアナルを突っ込み、口の中にもペニスを突っ込んで、腰を振って精液を吐き出した。
「んんっんふっんんっ……あっひあああぁんっ!」
 タカシは気持ちが良すぎて、もはや犯して欲しい気持ちの方が強かった。
「いいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
 ジョンのペニスも良かったが、この男達のペニスの方がもっと良かった。大きくて乱暴で、何度も奥まで突いてくれる。ジョンは、自分が達したら満足してさっさと終わってしまうから、もっと求めて欲しいと思っていたタカシは、この男達に犯されて、自分が不満に思っていたことを思い出した。
「あああぁっ! あああぁっ、あんっあんっ、い゛いっあぁっ」
男達の上に自ら跨がって、腰を振って男達を誘った。男達も何度も勃起をして、射精をすると代わる代わるタカシを犯してくれた。
「あっあぁっあっ……おちんぽっ、もっとぐりぐりって、やっ、あぁんっあっあっんぁあ……っ!」
騎乗位になり、腰を振り、男達のペニスを咥えて精液を思い存分吸い取って、タカシは満足したように嬌声を上げた。
「ああっあぁっ……いいっ……ああっあぁっ、あんっあんっいいっあぁっおちんぽでっいくぅぅっ!!」
 タカシが満足して嬌声を上げて達すると、男達が全員タカシの躰中に精液を掛けて達した。
 その時だった。
「貴様等、何してやがる!」
 そこにジョンがやってきた。
「やべぇっ逃げろ!」
「うわっ」
 男達は一気に反対側の出口に向かって走って逃げた。
 ジョンは追いかけようとはせずに、タカシの元まで走ってきた。
「タカシ……大丈夫か……っ」
「……う、うん……」
 タカシは思った。よかった絶頂した後でと。
「俺が呼び出されて遅れたばかりに……こんな……」
「ジョンのせいじゃないから、大丈夫だよ……こんなの……だからジョン……泣かないで」
 ジョンは泣いていた。自分のせいでタカシがこんな目に遭ったのだと言って、甲斐甲斐しく躰を洗ってくれ、着替えまで用意してくれた。
 タカシは、それに少し罪悪感が沸いてしまったが、強姦されたことはされたことなので、本心は隠し通して言わなかった。
 ジョンは車でタカシの自宅まで送ってくれた。
「今度から車を用意するよ……タカシ。それとバイトはもう辞めた方がいい」
「うん、分かった。ここのバイトは辞めるね……外のバイトに切り替えるから」
 ジョンとはそう約束をして別れた。
 その後、ジョンは一層タカシに優しくなり、ゲイであることをカミングアウトして、ジョンの両親にまで紹介してくれた。
 あっちで結婚しようとジョンがプロポーズしてくれ、タカシの父親も、そこまで決意が固いならと結婚なら好きにしろと投げた。
 タカシは日本の大学から、アメリカの大学への編入を希望し、ジョンの帰国に伴って、アメリカに渡った。
 ジョンはいい人で、とても幸せだった。
 アメリカの生活は刺激的で、新鮮で、友達もたくさんできて、毎日が充実をしていた。
 けれど、あの夜の強姦を、タカシは未だ忘れられずにいる。
 恐怖ではなく、興奮した夜のこととして、胸の奥深くに想い出として仕舞い込んでいる。
 もしジョンに捨てられたら、タカシはその願望を叶えるために行動をしたかもしれない。
 それくらいに強烈な夜で、快感が最高潮に達した夜でもあった。