R18novel短編

ふりだしに戻る-1

「早森……しようよ」
 そう誘ってくるのは、入間(いるま)。
 童顔で、二十歳を超えているのに可愛い姿に似合わず、バイセクシャル。女も男も抱くというギャップが凄い男だ。
 しかし早森とは大学に入って二年も経つが、同じ講義を受けているにも関わらず、今まで口を利いたことはなかった。
 その口を利くきっかけは、つい今し方行われた合コンだった。
 その日、来るはずだった女の子達が全員ドタキャンするという、合コン史上あるまじき事件になり、男子十名が狂ったように酒を飲んでしまった時のことだった。
 早森は合コンに初参加で、お持ち帰りを期待していた。にも関わらずのドタキャンに、煮えくり返る思いで酒を飲んだ。
 そんな中で、早森がトイレに立った時だった。
 早森と一緒にトイレに入った入間が、早森のペニスを見て、何やら興奮し始める。
「すごっ……早森の大きいね……」
 舌なめずりをしたように喉を鳴らした入間がそう言った。
「やっぱでかいかこれ」
 早森は完全に酔っ払っていたので、恥ずかしさなど何処へやら。尿を出し終わった後のペニスを入間に見せて、やっぱりデカイよなと呟いた。
 勃起はまだしていないが、長さも太さも平均以上で、昔から勃起したら凶器になるだろうと言われ続けてきた。もちろん、影のあだ名がデカチンである。
 早森もオナニーはするので、勃起した自分のペニスを見たことはあるわけだが、平均よりも一回りは確実に大きいと知ったのは、余りに大きいと言われて本当にそうなのかをネットで調べた時だった。
 平均値を軽く超えて大きかったのだが、それでも他人と比べたわけではなかったので、実感としてはそこまであったわけではない。
「勃起した時の、見たいな」
 入間が突然そう言い出して、早森のペニスをパクリと口に咥えてしまったのだ。
「ええ……ちょっ……おまっおっおおっ」
 早森は止めさせようとしたのだが、それで、入間はしっかりと口に咥えて、早森のペニスを口で扱き、舌で舐め取っている。
「おまっ無駄に上手いの……なんだよっ」
 早森は抵抗しようとしたが、あまりの入間のフェラチオの上手さに、逃げることができずに、とうとう開き直ってしまった。
 気持ちいいモノはしょうがない。
 酔っている頭では欲望の方が簡単に勝ってしまった。
「分かったから、ここじゃ、人が来たらヤバイって」
 そういいながら、個室の方へ移動するが、入間は口にペニスを含んだまま中腰で移動してしまう。
 個室の便器の蓋をして、そこに入間が座り、早森は立ったままで、入間にフェラチオをして貰う。
 ジュクジュクと音を出しながら、入間は美味しそうに早森のペニスを舐めている。その上目遣いが酷く色っぽくて、早森も煽られていると感じた。
 ペニスはググッと上向き、とうとう入間のフェラチオで勃起してしまう。
「あはっ凄い、巨根じゃん。長さも二十センチ近いし、太さも普通より一回り近くはあるかな。これじゃ女の子は、キツイだろうなぁ」
 入間がそう言い出して、早森は驚く。
「え……大きすぎる駄目なのか?」
「らしいよ。大きすぎても痛いって言う子、多いから」
「そ、そうなのか、やっぱり……」
 早森はそう言われて落ち込む。しかしそんな落ち込んでいる早森に、入間は再度フェラチオを続ける。
「んふっんんっ……んふう……」
「……っ!」
 早森は入間の口の中が気持ち良くて、腰が自然に動き始める。そして早森は入間の頭を掴むと、無理矢理に喉を犯すように腰を振った。
「んんっ……ふぅっ、んっ、んっ、んぅ……んっ!」
「やっ、もう無理っ……いくっ」
 早森は入間の口の中で射精をした。喉の奥で精液を受け止めた入間はそのままごくごくと精液を飲み込んだ。
「んんーっ……ん、ぅんっんっんっ……はっあ、濃いね……溜まってた?」
 入間は早森の精液をペニスの先からも舐め取って綺麗にしてから、早森のペニスから口を離した。
 余りに手慣れた様子ではあるが、それが心地よくて早森は唖然としながらでも答えた。
「……ここ暫く、研究のことで頭一杯でしてなかったから」
 卒論用の研究で、それが完成したのは昨日のことだ。それまでその研究室と家を行ったり来たりしていただけで、そんな気分にはなれなかった。ただ今日の合コンには間に合わせると気合いで頑張ったのだが、それも今や男にペニスをフェラチオして貰っている有様である。
「あー、忙しそうにしていたね。さて、どうする? このまま酒の席に戻って飲んで騒ぐ? それとも抜けて、ホテルでも行く?」
 入間はすっと立ってそう言った。それは当然のような言い方だった。
「え……ホテルって……」
 早森がキョトンとしていると、入間が言った。
「このおおち○ぽを、僕のアナルに入れてみないかってこと。慣れてるから入るよ。この大きさでもね」
 入間が早森のペニスを扱きながらそう言った。
 早森は酒に酔っていた。だから、それがどういうことなのかいまいち理解はしていなかった。
 ただ入間に言われるまま、誘われて頷いてしまった。
 気持ちいいことが続くだということくらいしか、理解はしてなかった。
「ああ、よかった。僕、早森くんのおち○ぽ、素敵だなって思ったから、これで犯されるなんて、ゾクゾクが止まらないや」
 そう入間は言うと、先にトイレを出て合コン失敗飲み会を抜け出した。
早森も具合が悪いという理由を付けて、合コンを抜け出し、居酒屋の入り口で入間と合流し、そのまま近くのホテルに入った。
 ラブホテルであるが、受付は部屋の鍵を勝手に選ぶもので、誰にも会わず部屋まで行ける。部屋は入間が気に入った所を選んだ。
「やった、いい部屋がちょうど空いてた……ここ、お風呂が広いし、ガラス張りで面白いって聞いてたから、楽しみにしていたんだ」
 入間はそう言って気に入った部屋に、早森を連れて行く。
 部屋は確かにいい部屋である。入って玄関があり、そこで靴を脱いで入ると、もう一枚ドアがあり、それを開くと十畳ほどの部屋にダブルベッドがある。その向かいの壁はガラスになっていて、そこから見えるのは風呂である。風呂はジェットバスが付いた大きな風呂で、円の形をしている。その中は照明がピンクや紫に変化をしていて、いやらしさを醸し出している。天井は鏡張りで、ベッドの横にある壁はガラス張りで確実に映して楽しむものだった。
「やった、当たりの部屋」
 入間はさっさと部屋に入り、上着や荷物を置いてしまうと、風呂に入っていってお湯を溜めている。
「……すごい……」
 ラブホテルに来たのは、高校の時に付き合っていた彼女と来たことがある。しかし、いざセックスという時に、彼女が早森のペニスの大きさを見て、無理だと泣きだしてしまったのだ。
 結局、ラブホテルに来たのに、彼女には手こきだけしてもらって、それで射精をして終わった。
 その次の日には彼女に振られ、巨根であることを言いふらされた。
 男子は面白がってペニスを見に来たが、大きさをからかいに来たのに、本当に大きかったことで、反対に凹んで帰っていったほどである。
 幸い、そのまま受験となり、学校に通わないうちに上京をしたので、大きな騒ぎにはならなかったが、それからは早森は彼女を作らずにやってきた。
 そして三年半も経って、やはり彼女が欲しくなったので合コンに参加したのはよかったが、ドタキャンされたわけだ。
 女性に関してのトラウマがドンドンできていく中での、入間からの誘いである。
 寄りにも寄って男とやる。
 それがどれほど緊張することか。今更ながら、早森は我に返りそうになったが、そこに入間がビールを持ってやってくる。
「はい、飲んで飲んで。早森は飲んで酔っている時の方が素直だから」
「あ、ああ……」
 入間にそう言われ、ビールを口にした。
 とりあえず逃げられると困ると思ったのか、入間はそのまま早森にも服を脱ぐように言って、全裸にさせた。
「これで、ちょっと飲んでて」
 入間はそう言うと自分も全裸になって風呂に入っていく。
 飲んで酔ってないと、ちょっと正気ではやってられないと早森は思い、ビールを飲んだ。酔いが覚めたらきっと地獄だ。そんな気がした。
 三本ほど開けたところで、ふっと気付くと目の前のガラスの奥で、入間が風呂に入っている。
 泡まみれになって、わざわざ早森の方を腰を向けて振っている。
「……ごくり」
 早森の喉が鳴った。
 女性じゃなければ、その気にならないと思い込んでいただけだったのか。
 今目の前で、セクシーなダンスを踊っているかのような入間ですら、あんなに色っぽく見える。
 男性特有の角張った躰をしていないのも、違うものだと思えた原因かもしれない。
 入間の尻は、肉がよく付いていてプルプルとしている。ジーンズの上から見ても、綺麗な尻だとは思っていたが、生で見るとより一層凄かった。
 でもついているものはしっかりとついていて、入間が男であることが分かる。けれど、それすら気にならないほど、入間は色っぽかったのだ。
 またゴクリと喉が鳴る。