R18novel短編

キラースマイル-1

『あぁあっ……ぁっ、おっきいっおち○ぽがぁっ……おれのなか、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!』
 アパートの隣の部屋のいつものセックスが始まった。
 夜の十一時を回ると、隣の部屋の住人の彼氏が帰ってくる。そして、そのまま食事もそこそこにセックスが始まる。
 部屋の壁は薄く、酷く声が響く。取り壊しが決まっているアパートの中に住んでいるのは、もはや隣の住人と竹崎だけである。
 大家すらとっくに引っ越し、後は期限までに二人が出て行くだけなのだが、そうしたところ竹崎の引っ越し先のマンションが欠陥が出て入ることができなくなってしまった。
 何とか代わりのマンションを探したが、引っ越しができるのは、このアパートの取り壊しの日という有様だ。
 そして隣の住人もどうやら同じマンションに引っ越しが決まっていた人だったらしく、同じ条件で引っ越しが後になってしまった。
 期限は二ヶ月後。他の住人は既に引っ越してしまっているからなのか、隣の住人は部屋に一ヶ月前から彼氏を連れ込みだした。
 隣の住人は男である。なのでその彼氏は男。
 そう男同士でセックスをやり始めてしまったのだ。
こちらが大人しくしているせいで、行為はどんどんエスカレートして、隣の住人である竹崎がいようがいまいが構わずセックスをし始めて、大きな声で隣の住人が喘いでる声が騒音として響くようになった。
 だが、竹崎は文句は浮かんだのだが、残り二ヶ月の我慢だと思い、注意はしなかった。
 すると隣の住人は、自分がどんなセックスをしているのか口にするようになった。
 例えば、乳首を弄られていると、どう感じるか。フェラチオがどういいのか。精液が注がれることがどんな気持ちがするのか。そういうことを事細かに口にする。
 それが聞こえてしまい、竹崎は男同士に興味がわいてしまった。
 一週間こそ五月蠅いと思っていたが、次第に内容に耳を済ませるようになり、隣の住人がされていることを想像して、オナニーまで一緒にするようになった。
 更には、そんなにアナルが気持ちが良いのかと興味がわいて、そのオナニーも調べて覚えた。
 タイミングも合わせられるくらいに、アナニーに填まり、乳首も自分で開発して、洗濯ばさみを挟むまでになった。
 一ヶ月ですっかり淫乱オナニーを繰り返すようになったのだが、さすがに誰かとセックスをするのは怖かった。
 玩具は増えて、アナル拡張もするほどだったのだが、本物のペニスを入れることはさすがに躊躇した。
「ふ、……ぁっ……あ、ん……」
 張り付くディルドを床に固定させて、そこに腰を落としてアナルを犯されている想像しながら、オナニーをし、乳首にはSM用のニップルクリップをして、その先にはローターが付いているものをぶら下げている。
『ふぁあっ、なかっ、ザーメんっ、んっぁ、なかにっ、いっぱいらしてぇっあっあんっふぁああんっ!』
「んんんっ! んっはふっ……んぅーっんっんっんっ!」
 隣の住人が達したのと同時に竹崎も達する。
 コンドームの中に精液が大量に吐き出されて、竹崎は床に倒れ込む。
 荒い息が上がってしまうが、いつもこうだった。
 隣では二回戦が始まり、隣の住人が悲鳴を上げている。散々激しいセックスをしても、彼氏の絶倫は相当らしく、隣の住人はいつも最後には泣いているほどだ。
 それでもセックスは気持ちが良いのか、行為を拒んだことはない。
『あ゛ああぁんっ! あぁっ、あっあんっあんっやらっやらぁっ! はぁっあんっあぁああんっ……』
 突っ込まれたら最後。嬌声に変わるのはすぐだ。
 竹崎もゴソゴソとコンドームを外して自分のペニスを扱いた。
『おっきいおち○ぽ、おれのいやらしいけつま○こにっ、はぁっ、挿れてくださぃっ。挿れて、いっぱい、なかこすって、ぐりぐりってしてぇっぁっあああああぁっ』
 ほら、結局要求して深々と突っ込まれて、後は嬌声だけだ。泣くまでこれが繰り返し続けられてしまう。
 竹崎は、大学から帰ってきて、部屋で卒論を書いているわけだが、十一時からの二時間は、ほぼこの状態で、とうとう卒論の息抜きにオナニーをしていると思えばいいかと、最近では諦めもついて、オナニーの時間になっている。
素材は隣の嬌声、想像力が要求されるが、いくつか男同士のセックス動画を見たこともあり、容易にどういうことをしているのか想像できた。
 そしてそれを自分がされているかのように妄想する力もできて、嬌声を聞きながらオナニーも余裕になった。
 アナルに入れたままのディルドが抜けると、今度は冷蔵庫にそのディルドをくっつけてバックから挿入して躰を揺すりながら、ペニスを扱く。
『やああああぁ! れちゃうっ、またれちゃうのぉっひぃあっ、あんっ、ぁんっ、あぁっあああああっ!!』
「ぁっ、はいって、るっ……おっきいおち○ぽがぁ、おれのなか、ぁっああんっ」
 想像しながら、竹崎も床がギシッと鳴るほど躰を揺らして、ディルドの挿入を激しくしていく。乱暴に扱うくらいが気持ちが良いと思い始めたのは、最近で、抉るようにディルドを受け入れていく。
 乳首のニップルクリップが完全に下に引っ張っていて、振動が乳首によく響いてきた。乳首とアナルとペニスを扱くタイミングを合わせて、追い上げていく。
『ひぁんっ! あぁっ、くださいぃっ、せいえき、おれのっけつにぃっああぁっおぇもいくっ、せいえきでちゃうぅっ! んんっ、あんっあんっぁあんっあああああぁっ!!』
 隣の住人が達する瞬間に、竹崎もまた射精をした。激しく吹き出した精液が床を塗らしたが、もう二三回ほどディルドをアナルに挿入していくと、自然と潮吹きをした。ディルドがアナルを抉るたびにピューッと精液が出て、それが気持ち良くて、何度も繰り返した。
 既に隣の住人は泣き出し、嗚咽が混じった嬌声に変わっている。
 竹崎はそのまま床に横たわり、足を広げてディルドの挿入を繰り返した。精液を出し、潮を吹いたのに、性欲が治まらないのが最近の竹崎だった。
『ぃあっ……ぁあああああんっ! ぁひっ……こわ、壊れるぅうう! らめぇええあっあっあっ……っぁひぃいいい!!』
「ぁ、あ、ぁあ……っひ、ぁ、ぁあうっふ、ふひ……っんっぁ、あーっあ、あっ、あっあっ……ぁあっ」
 竹崎は声が漏れるのも構わずに前立腺を擦り上げるように追い上げていく。本当に隣の彼氏のペニスが入っているかのように想像するために、目は閉じて必死に腕を使ってディルドの挿入を繰り返す。
 アナルはローションでしっかり濡らしているので、ブチュブチュと音を立てながら、ディルドの挿入を助けている。それがまた本物を入れられているような感覚になり、その音が大きくなるにつれて、竹崎のテンションも上がっていく。
『あっあっ壊れう……っぁん、おれぇっぐちゃぐちゃ、壊れるぅうう! ぁんっふぁあっっ! あっ! あんっもっと、もっろぉぉお……!』
「んんうぅう……っ、はぁ……あっ、あぁん……っ」
 挿入が速くなるのに合わせて、竹崎も腕を動かしてアナルをディルドで突いた。
『ああっ、やだ、や、あ、あ、いく、いくっ、いっちゃ……あぁっ、やだあああぁぁ――……っ』
「あー……っ、あは……あっ……あっ……あう……っ」
 アナルと乳首の振動だけで、竹崎は射精をした。
 想像力がモノを言うところから、更に一歩進んで、感覚だけで達したのだ。
 射精をしたかと思ったら、竹崎は放尿をしていた。透明な液体がペニスから弧を描いて吹き出て、床を塗らしている。
 その放尿する感覚がまた気持ち良くて、竹崎は躰を震わせて、達した。
 一ヶ月前に引っ越しができていたら、竹崎はこんな行為をする人間にはならなかったはずだ。
 引っ越しができなかった。ただそれだけで竹崎の性癖が完全に変わってしまった。
 アナルにディルドを突っ込んで、オナニーをし、乳首にはニップルクリップ。買い込んだアナル拡張用の道具やローションの本数。
 一ヶ月のお小遣いを全てこれらの道具に注ぎ、できあがったのは誰とも知らない男のペニスで犯されることを夢見ることだ。
 隣の住人の彼氏は顔だけ知っている。たまたま廊下で顔を合わせて、会釈をしただけだったが、明らかにホストか何かだと思える、美形のいい男だ。ただ痩せ男ではない方のワイルドな出で立ちで、堂々とした男。
 なのに口ひげを生やし、少し汚れた上着を着ているから、ホストではないのだろうが、それでもホストをしていれば、きっと人気になるような美丈夫だ。
 そして性行動が激しく、絶倫であることくらいしか、隣の彼氏のことは知らない。
 まさか、隣の住人たちも、その行為を餌にしてこんなオナニーをしている竹崎のことなど、想像すらしていないだろう。
 それでも平然と続けられたのは、隣の住人とは明らかに活動時間が違ったからだ。
 セックスが終わると、隣の住人が出かける。どうやら深夜の仕事をしているようで、そのまま彼氏も一緒に消える。静かになったところで竹崎は部屋を片付けて、道具も洗って風呂に入り、そのまま就寝する。
 そして隣で物音がすれば、もう朝である。
 朝になると、隣の住人の彼氏が部屋に上がり込み、部屋中を掃除し始める。
 それが終わった頃に隣の住人が帰宅し、休む頃には彼氏が仕事に出かける。それが隣の住人の行動パターンだった。
 だが、その日は違った。