R18novel短編

乱れ散り-1

「あの、やめてください」
 そう言ったのは気弱な杉内だった。
 会社の研修中のお風呂の中。他にも人がいるが、水の流れる音や浸からずにさっさと出ていく同僚やらがたくさんいるにも関わらず、研修の指導員の矢原が杉内に近寄ってきて、小言を言い始めたのがきっかけだ。
 同僚達は、杉内が捕まっているうちに、全員が風呂を済ませて食堂に逃げてしまったが、杉内はなかなか解放されなかった。
 その湯船で、指導員の矢原が杉内の乳首を指で摘まんだのだ。
「こんなけしからん、乳首を見せつけて、誘惑しているつもりか」
 そういきなり説教の合間に言いだし、杉内の乳首を指で摘まんで引っ張ったのだ。
「ちがぁっ……やあぁっ! やぁっらめ、ちくびぃっ、あぁんっ、ふぁああっ」
摘まんで引っ張る方と、指で捏ね回してくる指に思わず杉内は感じてしまった。
 杉内は乳首が弱かった。オナニーをするのに乳首を弄ると気持ちが更に良くなると聞いて、実施していたせいだ。
「んぁあっ……んっ、らめぇっ、あっあぁんっ」
 杉内はその手から逃れようと、振り払って湯船から出ようとすると、ペニスが勃起していることに気付いた。
 すると矢原がそのペニスを手で掴んだ。
「ああぁーっ! あっあぁっ……ぁんっ」
 腕の力が抜けて、杉内は矢原の上に倒れ込む形になった。
 矢原はそんな杉内の足を大きく広げさせて、後ろから回した手で、片方は乳首を片方はペニスを握り、杉内を追い上げた。
「やらぁあっ、もっ、だめぇっあん、あんっぁあああぁんっ」
 乳首を捏ねられれば、ペニスが勃起して身動きが取れない。また人にして貰うのもなんだが気持ち良くて、だんだんと逆らえなくなってきた。
 強く言い出せない杉内の性格を知ってか、矢原は大胆であった。
「ひぃあぁっ! やっ、ちくびぃっ、ぁんっあぁんっ」
 そう言いながらも、杉内は空いている乳首を自分で捏ね始めた。
「あぁあんっ! ひあっ、あっあっ、ちくびっだめっ、あっあぁんっ」
「駄目じゃないだろ? 気持ちが良いといいなさい。素直になるのが一番だと教えただろ?
「んっ、はぁっ、ぁん……きもち、い……おちんぽ、あひんっ」
 本当に扱いて貰って気持ちが良かった。誰かにしてもらうことで更に興奮し、誰かに見られるかもしれない環境に置かれていることで、もっと興奮もしていた。
「研修中は合い部屋だから、一人エッチもできなくて、散歩中にトイレに行くふりをして、草むらでオナニーをしていたようだから、そこまで堪ってない?」
「なんで……んあっ知って……んふあっああっあっ」
 一瞬頭が冷えて正気に戻ろうとした杉内だが、それを矢原は許さなかった。
 乳首を引っ張り捏ね上げて、ペニスの先端を指でぐりっと抉ったのだ。
「あ゛っ……ひっお゛っああぁっ…あっらめえぇっ……」
 そうしたところで杉内の耳が矢原の舌で蹂躙される。ピシャピシャとした音が耳に響き、それが乳首を舐めているかのように、耳たぶを吸われた。
「やっああっ、そこっ……だめ、あっあっあっああーっ」
 どうしても拒否しきれず、矢原の言いようにされているが、それでも杉内は感じた。
「あっあぁんっ……おち〇ぽもっ乳首も弄られていきたいっ……あっはああぁっ……」
 射精をしたくてたまらない状況になり、杉内はそう懇願した。自分で乳首を摘まみ、それを強く引っ張り、まるで乳搾りでもしているかのように捏ね回した。
「指導官に乳首とおち○ぽを弄られて、杉内は射精するんだ? 淫乱だね、さすが外でオナニーをする淫乱ちゃんだ。そうこないとな」
「あひっ……あ゛ッあんっあんっあっあっあっあんっ」
 杉内は嬌声を上げながらも、自分で自分の乳首を弄りながら、アナルにも手を伸ばしてそこに指を入れて掻き回した。
「ひあああっ! あ゛っあ゛っうっひぃっあっあんっあああっ……!」
 浴室に響き渡る杉内の嬌声が、一段と大きく高くなったところで、杉内が絶頂を迎えた。
 耳を舐められ、乳首を自分で片方弄り、片方は弄ってもらい、ペニスは扱かれ、アナルは自分の指で突いて、あらゆる快感を得られる方法で、杉内は絶頂という快楽を得た。
 お風呂の湯船の中で射精をしたのだが、腰が完全に浮いて湯船から出ていたペニスから白い液体が宙を舞い、湯船に散るのが見えた。
 そしてそれが終わると、杉内は放尿した。
「ははは、快楽で絶頂を迎えて、放尿か。なかなかいいイキかたをしたな。と、放心状態か、杉内」
 放尿をしながら杉内は気絶寸前の放心状態になっていた。
 そんな杉内を矢原は風呂枠に引っかけるようにして躰を起こし、杉内の尻を上げた。
「可愛いアナルだな。使い込んでいる割には、そこまでなのか。アナニーで満足が限界か?」
 見透かしたように矢原が言った。
 その通りだった。指でアナルを弄っているのが限界で、道具すら使ったことはなかった。そこまでやったら後戻りはできなくなる気がしたので、いつも躊躇した。
 そこが杉内の弱いところで、決断力がない。絶対にいいものだと分かっていても、そこまで踏み込んだリスクを真っ先に考えてしまう。
 そのくせ、野外で放尿後オナニーをするという、大胆不敵な行動もやってしまう。
 今だってそうだ。
 逃げれば、大声で否定すればきっと逃げられる。矢原だって追ってきたりはしない。それが分かっているのに、やめてと言いながら、自ら胸を差し出して挙げ句アナルを弄った。
 基本的に両極端な性格なのは矢原に見透かされているのだろう。
 望んでいることを押しつけられたら諦めて従う癖や、強引な押しに弱いことも。
 矢原は杉内のアナルに舌を這わせて、ピシャピシャとアナルを舌で舐めてきた。
「ひああっ……んっあっあっ、やっ、そんなっ……あぁっ、ふあっああっ」
 一瞬びっくりして震えたが、それ以上にアナルを舐めて貰うだなんて、夢が叶ったようなものだった。どんなに頑張っても自分でアナルを舐めることはできないし、その似た感触なんて、この世には他人しかいないのだ。 
「あんっあんっああぁっ……だめっ、こんなのっ、やらしすぎっ……あっひっぅんっ」
ザラリとした舌が、アナルの襞(ひだ)を綺麗に開くように舐めていき、だんだんとアナルが開いていく。さっきまで指で慰めていたアナルは、素直に矢原の舌を内部に受け入れた。
「あっ、いいっ……ひあっあっあんっなめちゃっやらぁっんっ」
 腰が自然に逃げそうなのを矢原がしっかりと腰を掴んで動かせないようにしている。ピシャピシャと大きな音が鳴って、あり得ない感触が与えられ、更に快楽としてそれを認識していく。
「んぁっ、……い、い……お尻、きもちいっ……あっあぁんっ」
舌で散々嬲られ、開いたアナルに、矢原の指が侵入してきた。
「やぁっあっあんっあんっ、らめっらめぇっ……あっあっ!」
 矢原はアナルに指を出し入れしながら、杉内のお尻を舐めたりしている。指は前立腺を刺激し、杉内の腰が大きく跳ねる。
「やあああっ! いやっ、あんっあっあんっ!」
 これは知らない。脳天を突き抜けるような快感を、杉内は初めて味わった。
「ここか、杉内のいいところは。俺の指マンで、いくところを見せてくれ」
 そう矢原が言うと、腰をビクビクと痙攣させながら、杉内が嬌声を上げた。
「ああっ、いくっ、指マんでっ、いっちゃう、あぁっ、いっちゃうっ! ああんっ」
何かがくる感覚に、それが絶頂であることを杉内は認識した。何となく来るのではなく、圧倒的な快楽を持ってしてくる絶頂。
 それがどれだけ気持ちがいいのか、杉内は知ってしまった。
「ああぁっ! あっあぁっ、んひぃっ、またでちゃうっ……あっあんっあんっ!」
 杉内は矢原の手で絶頂を迎えた。
 ビュッと出た精液は、止まることを知らない尿のように吹き出て、杉内が息をするたびに何度も吐き出された。
「潮を吹くか、さすがにここまでエロいと、ここじゃ勿体ないな」
 矢原がそう言い、杉内を精液が止まるのを待ってから、風呂の湯を抜いた。
 風呂は全員入って終わっていたらしく、散々矢原と杉内が盛り上がっている間も誰も入ってはこなかった。
 一応、部屋にも風呂は付いていて、できれば大浴場を使うようにと言われてはいたが、矢原が入っているという情報が出回ったのか、一時間ほど経っても誰も来なかった。