R18novel短編

専用ペット-1

 こんなことになるなんて、ここに来たときは思いもしなかった。
「はぁあっあっ、なかに、せーし中出しして……っあっあああんっ!」
 パンパンと音が鳴ると同時に、グチャグチャッとアナルに入るペニスの挿入もたびに大きな水音がした。
 激しく躰を揺さぶられ、快楽の絶頂へと追い上げられる。
「あ゛あああっいくっあぁっ、いっちゃうっあぁああんっ!」
「せんせっ……んふっせんせっ……いくっ」
 教えている生徒にレイプされ、絶頂を迎えて奥島は射精をした。
たっぷりと生徒の射精を奥で受けて、奥島は躰をくねられた。


 その日、塾の講師をしている奥島に、家庭教師の派遣の話が舞い込む。

「管轄が違うし、どうかなと思ったんだけど、講師のリストラに君が入っていて、それで、うちの系列の家庭教師部門なら、雇えるという話が上から回ってきてね」
「……はあ……」
 塾講師をしていた奥島は今、リストラ宣言をされたのだ。
 何が悪かったのか、理由は分からないが、リストラされることだけは決定的だった。多分、新しく入った講師の人気が高まり、奥島の授業から、その講師の授業へ鞍替えしていく生徒が増えたせいでもある。
 それには理由があった。
「あの生徒を隔離したいというのが、経営者の言い分で、君はその割を食ったという……本当に申し訳ないんだが……その、この話が受け入れられないなら、君は首ってことになってしまって……」
 今年に入って、奥島の授業に入った藤坂という生徒のことだ。
 藤坂は、経営者の親戚で、奥島の授業に入りたいと我が儘を言って入ってきたのだが、奥島の授業をことごとく邪魔をした。
 口説き文句や卑猥なことを席の一番前で言い、注意されてもやめなかった。それで奥島は校長に言ったところ、自分で対処するようにと聞き入れて貰えなかった。
 どうやら経営者から直々に頼まれていて、校長も何もできないというのが理由だったらしい。そうしたわけで、授業は真面にできず、生徒が講師を変えてしまい、奥島の授業には藤坂しかいなくなった。
 もちろん、そのことで他の講師からは同情されたが、誰も助けてはくれなかった。
 奥島も藤坂が何を考えているの理解できず、対処しきれないまま、一ヶ月が経ってしまった。
「藤坂くんのことは、自宅で家庭教師を付けて貰うことで納得はして貰えたのだが、講師は奥島くんじゃなきゃ、絶対に嫌だと言い張ってて……その成績も上がっていて、親御さんからもお願いされてしまってね。その、お給料の方は、経営者の方が、今の講師の倍を出すから……と」
「え……今の倍ですか?」
「とにかく、受験さえ越えてしまえば、こういう面倒もなくなるだろうし、君もその役目を終えたら、また塾の講師として戻ってきて構わないという。つまり受験までの一年半、藤坂くんの家庭教師をして貰うことが、この塾の仕事ということに……」
 胡散臭い話であるが、確かに藤坂の成績は段々と上がってきてはいる。特に奥島が教えている数学に関しては、塾内の成績トップである。
「……わかりました……」
「そうか、助かる!」
 受けるしかない仕事であったので、奥島は仕方なく受けた。
 藤坂の扱いには段々慣れていたというのもあって、そこまで困難ではないという判断だ。
「しかし……その他の授業は……?」
「それは君が気にすることはない。他のことは他の家庭教師に任せることになる」
 どうやら、各授業の講師を用意しているようだった。


 その一週間後までの授業の引き継ぎをして、奥島は、藤坂の授業をするために藤坂の自宅を訪ねた。
 夜の八時。それが藤坂家が指定した時間だ。
 藤坂家は、高級住宅地の中でも敷地面積がとにかく広い。屋敷よりも庭が広く、旧華族の屋敷跡に建て直した近代の建物だ。
 門も大きく、通用口などもあるほどだ。
『先生、入って』
 チャイムを押してから一分ほどで、藤坂本人が応対にでた。
 そう言われたのと同時に、通用口の鍵が開く。そのまま入り、ドアを閉めるとオートロックがかかる。
「へえ……」
 思わず感心してしまう。
 そのまま歩いて五十メートルほど行くと、玄関が開いてて、藤坂が手を振って待っていてくれた。
「迷子にならなかった?」
 笑顔でそう言われて呆れる。
「なるわけないでしょ……」
「入って入って」
藤坂は上機嫌で奥島を招き入れた。
「ご両親に挨拶を……」
「いないからいいよ」
 両親に挨拶をしようとすると、そう言われ二階へと案内される。
「いらっしゃらない?」
「二人とも海外旅行中。俺のことは叔父さんに任せて放置してる。いつものことだから、気にしないでいいよ。先生は叔父さんの紹介だからね」
 どうやら経営者が叔父さんで、その面倒を見ている叔父さんが、塾に藤坂を入れたらしい。
 藤坂はそれまで塾に通ったことはなく、学校の授業で間に合っていると言っているのに、塾にいかないとお小遣いをなくすといわれて仕方なく通っていたようである。
(そりゃ……授業態度もああなるわな……)
 思わず納得してしまう理由が、藤坂にあって少しだけ藤坂に同情した。
 しかしその自宅は、変な家だった。
 二階には、大きな部屋が二つしかなく、一階も敷地面積にしては狭い。それに対しての藤坂の答えは簡単だった。
「ここ、俺だけの家だから。両親の家は向こう側の方にある古い屋敷。こっちは裏側の方にこの家を建てて、玄関も俺用にしてる。この年で両親と一緒に暮らしてもメリットないし、向こうは向こうでこっちのこと気にするのも面倒みたいで、高校に入ってから一人でここで暮らしているよ」
 他人の家の事情に口出しする気はないのだが、随分と個人主義の家族らしい。それって家族の意味があるのか分からないが、本人達がそれで納得して不満がないのなら、口出ししても価値観の違いから理解はされないだろう。
 そこで奥島はふっと思う。藤坂の甘えっぷりはもしかして、その愛情の薄さからくるものではないだろうかと。
「まあ、ちょっと準備するから、先生はコーヒーでも飲んでて」
 藤坂がそう言って、コーヒーを持ってきてテーブルに置くと、また部屋を出て行った。
 一人暮らしになるわけだから、やることがあるのだろうと思って、奥島はコーヒーを飲んだ。
 部屋を見回すと、綺麗な部屋である。本人が掃除をしているわけではないだろうが、壁にはカレンダーすらかかっていない。真っ白な壁、本棚がたくさんあり、難しい塾用の参考書なども入っている。
「ちゃんと勉強してんじゃん……」
 あんなにふざけて授業を受けている割には、参考書は使い込まれていた。
 数学の参考書は同じモノが二つある。片方は使い込まれていて、片方は新しい。その使い込まれた参考書を思わず勝手に見てしまった。
 本棚から取り出して、開こうとすると、ページに何かが挟まっていて勝手にそのページが開いた。しかし開いたと同時にそのページに挟まっていた紙のようなモノが、バラバラと床に散らばって落ちた。
「あ、やば……」
 何か重要なものを入れていたのだろうと、慌てて拾おうとした奥島だったが、落ちたモノが何なのか見た瞬間に、本まで落としてしまった。
「なんだ……これ……」
 それは奥島の写真だった。
 床に座ってそれを確認すると、その写真の全てが奥島がカメラを見ておらず、授業中だったり、道を歩いていたする写真であるが、隠し撮りだと一発で分かる写真だった。
 その隠し撮りは、探偵が撮ったようなもので、丸一日の奥島の行動が写真に撮られている。
 家で寛いでいるのを何処からか望遠で撮ったモノまである。
 挙げ句、隠しカメラのような写真。自宅の脱衣所で服を脱いでいるところまであるではないか。
「盗撮……?」
 まさかの事実に驚愕しているところに、藤坂が戻ってきた。