R18novel短編

全ては君のため-3

 桜が十八になった年だった。
 なかなか上手くはいかないもので、あの夏から一年が過ぎていた。
 セックスがしたいと言い出せず、悶々としたものを抱えたまま、思春期の学生の思考回路など、エッチなことばかりだ。
 桜は、大学生になっていた。志良堂家に引き取られて三年。驍失望させてはいけないと、秘書を目指してしっかりと勉強をし、志良堂家を支えられるような人間になりたいと思う通りに、大学は経済学部に入っていた。
 志良堂の父は、まだ驍ニ桜がそういう関係ではないことを知っていたようだったが、桜の頑張りは認めてくれた。
 だが桜の鬱憤は、晴らされることはなかった。
 オナニーは既にアナニーでなければならなかったし、その為の道具もこっそり買い込んで使い込んだ。見つからないように隠し、風呂場に持ち込んで遊ぶ。そんなこともするようになった。
 だが、こんな躰になってしまった桜を驍ェ受け入れてくれるのか、という部分が最近は気になりだした。
 きっと、セックスなんて知らない、純粋な桜だと驍ヘ思い込んでいる。こんなにエッチで、道具まで買い込んでしまうような人間だと知られてたら、捨てられるかもしれない。そんな恐怖がわいてくるようになった。
 驍ヘ相変わらず、桜の知らないところで、誰かとセックスをしているのだろう。
 それを考えると、我慢しているのは自分だけなのではないかと思えてきた。
 けれど、驍フように他の誰かを変わりにしようなどという考えは浮かばなかった。だって、驍ノ犯して欲しかったから。


 そんなある日のことだった。
 その日の飲み物にも睡眠薬が入っている日だった。
 大体、薬を入れる日は、月水金と決まっていた。そしてその飲み物はいつもココアであり、驍ェ持ってくる時だけだった。
 だからその日は飲まなかった。部屋に持ち帰って部屋の中の洗面所に捨てた。
 覚悟は決まっていたからだ。
 桜は、風呂で準備をしてしっかりと予習してから、布団で寝たふりをした。二時間ほど経って、驍ヘ現れた。
 いつものようにズボンや下着を脱いで桜に跨がり、顔の辺りにペニスを押しつけて、そこにタオルを敷いている。
「んっ……はっ」
 驍ェペニスを扱き出すと、桜は目を開けた。
 目の前には驍フペニスがあり、それがそそり立っている。
 この人は、自分の前で平然と勃起ができる人なのに、日常であんなにそれを察しさせないところが凄いと思った。
 暫く桜はそれを眺めていたが、驍ェ達しそうな瞬間に、いきなりペニスを口に咥えた。
「んっ――――――なっ……さくらっ!」
 さすがに射精する瞬間に止めることなどできるわけもなく、驍ヘ射精をしていた。桜の口の中で。
「んんっ、んっ、ふっん、んっ」
 いきなり吐き出された精液を喉の奥で受けてしまった桜は、噎せそうになりながらもそれを飲んだ。
「さ、さくら、やめなさい……っさくら、だめだっ」
「んんっ! んっんっぅ、んっふぅっ、んん〜っ」
 桜は駄目だと離れるように頭を抱えられたが、絶対にペニスを離さないとばかりに、逃げ腰の驍追いかけて布団から這い出た。
 驍ヘ桜のベッドに腰をついてしまい、その上から桜が襲いかかって、驍フベニスを咥えたまま扱き始めた。あの学生がやっていたように、今まで勉強したようにだ。
「さっ……うっあっ桜っ」
 不意打ちにまだ驚いている驍、翻弄していることに桜はいい気分になり、ペニスを飴のように舐めたり、銜え込んで扱いた。
 驚いていた驍セったが、桜の必死のフェラチオに、とうとう観念したように動くのを止め、桜の頭を撫でた。
「……いつから知ってた?」
 それがどの質問なのかといえば、全てへ質問である。睡眠薬のことや驍ェこんなことをしていること、桜がその気になったことや、やたらと上手いフェラチオのことでもある。
「んふっ……十五の時から……ん、驍ウんが……やってるのは知ってた……その時に、薬かもって疑ったよ……んふう……美味しぃ……」
 精液の味をもっとドロのように不味いと認識していたので、そこまで酷くはないことに美味しいと表現した。
「……それから……驍ウんが他の人とやってるの見た……それは去年……んうぅ……ふっんふ」
 一つ話すごとに、桜は驍フペニスを口に咥えて舐めた。
 絶対に離すものかという意志が見て取れて、驍ヘ苦笑している。
「……どうして、俺を襲ってくれないんだろうって……考えて……んふ、いろいろしたよ……オナニーも驍ウんの見て覚えて、調べて……ん、セックスもアナルでするの知ったから、アナニーも覚えたよ……おもちゃも買ったし……んふ」
 そう桜が言うと、驍ヘまさかと躰を動かし、桜のパジャマをはぐった。アナルの辺りを触ると、何かの突起がある。
「まさか、桜これは……ビーズかい?」
「うんっあはっ……それはちょっと、大変だったけど……いつもは、拡張のやつだし……ごめんね」
 さすがにアナルビーズは引いただろうかと、桜は驍フペニスから顔を上げた。
 ゆっくりと躰を起こし、パジャマを脱ぐ。
 桜は全裸になり、驍フ前に躰を晒してから、くねらせて言った。
「もう……あなたに犯されたくて仕方がないの……せめて、初めてはあなたがいい……お願い、僕を犯して?」
 驍フ前でお強請りをする桜。しかもセックス。それも犯してくれと言う。
 驍ヘ想像すらしていなかったらしく、ゴクリと喉を鳴らした。
「……さくら……ああ、さくら……なんて、なんて」
 乾いた声が桜の名前を呼ぶ。
「なんて、綺麗なんだ……桜」
 驍ヘそう言って、桜に抱きついた。
「驍ウん……?」
「なんて、なんて淫乱に育って……嬉しい誤算だ……ああ、桜、美しいよ、綺麗だよ……なんてなんて淫乱なんだ、犯してくれだなんて……オナニーもアナニーもする上に、アナルビーズまで入れて、私を待ちわびて、ペニスを咥えて、美味しいだなんて言って、精液を飲むだなんて……ああ、なんて素敵に育ったのだ」
 驍ヘ一気にそう言うと、桜をベッドに押し倒した。
 そうして桜の顔中にいつものようにキスをして、首筋からすぐさま乳首へを舌を落とした。
「ああっ……あんっ……んっあっ……ひっああっ……」
 乳首はたった一回舐められただけで、プクリと勃起し始め、数回舐められただけで、完全に硬くなってくる。
「ああっんっ、あっ、あっ、ふあっ、あんっはぁっ、んっああぁっ」
驍ヘ夢中で桜の乳首を吸った。
 ずっと待ち望んでいた。この乳首を舐めて転がして、指で捏ね上げることを夢見ていた。
 夢の中と同じように、桜は乳首を吸われて、躰を震わせて、気持ち良くて啼いている。
「あっあっ、らめっ、ちくびっんっああぁっ」
「はぁっ……乳首敏感だな……んちゅ……どれだけ開発してたんだ……んちゅっ」
「あっやっ乳首っへんっ……あっいあっあっぁんっ」
自分で開発をしたと桜は言った。
 たった三年で、ここまでいやらしくなれるものだろうかと思ったが、それでも桜は初めては驍ェいいと言った。だからそれは本当なのだろう。誰も触っていないのに、桜が自分で乳首を弄りながら、オナニーをしている姿が想像でき、ぞくっとするほど悩ましいことだと思った。
「あぁっんっ、変っ…あぁっおかしくなるっあっああっ」
 驍ヘ今はいいが、いつか桜が一人で乳首オナニーをしているところ、じっくり見させてほしいと思った。
「ああっあっあんっあんっあぁっ……あ゛っあっ」
 桜にとって他人に乳首を弄られることは初めてで、それが腰が抜けるほど気持ちがいいと思わなかった。
 しかも舌で舐められる感覚は、自分ではできないことだ。だから想像を絶するほどの快楽で腰が抜けるかと思ったほどだ。
「桜……乳首でイクの、見せて……ちゅーっ」
「あひっあんっあんあんあぁんっんっあぁーっ! ちくびでっいくのっいくっいくぅう――――――っ!」
 桜が驍ノ乳首を吸われながら、絶頂を迎えた。精液が吐き出され、それが驍フ腹も濡らしたが、驍ヘ気にした様子もない。