R18novel短編

事故物件へようこそ-2

「だ……れっあうぅ……っ! あぐっ、嫌……っ嫌あっ! やめろ、やめて……っ」
やっと自由になる口で、拒否を始めたが、その口に何かが押し込まれてきた。
「んぶっ! んぐ、んっんんっ!」
 円状のものでヌルヌルとしている。それが口の中でモゴモゴと蠢く。
「んんんっ! んんーっ!!」
 そのモノは由木の口の中を蹂躙して、何かの液体を喉の奥に吐き出していった。
「んふ……っ、は、ぁむ……っ、ん、む……ぅ……っ」
吐き出そうとしても、半分くらい液体が口の中に残り、由木はそれを飲み込むしかなかった。
「んは……っ?! ぁふ、あ、ゃ、なに……?!」
 明らかに誰かがいるはずなのに、人がいない。けれど気配はする。
「ふぁあっ! やぁっ、らめっらめぇっ――ひぁっ、あぁああんっ!」
 アナルに入っている何かが、内壁を押し開いて犯してくる感覚が、段々と麻痺して気持ち良くなってきた。
「っあ……っゃ、ああっ……あっ、ぁはっ、や、ら、め……っらめぇ……っ」
 ゾクゾクと背筋に電気が走って、射精がしたくなってきた。
「ぁあっ、はっ、はぁっ! んぁっ、も、ぁ、あんっ、あんっ! あぐ、ぅ……っや、だぁ……っ!」
 由木の腕は床に縫い付けられたように動かない。どんな力を持ってすれば、ここまでできるのか分からないが、人の手のようなモノで押さえつけられていることだけは分かる。
「ああぁああ――っ! やぁあーっ!」
 由木は嬌声を上げた。
 さっきから躰が熱くなってきたのだ。それが乳首やアナルを段々と敏感にしていき、気持ちよさで腰が揺れた。
「はぁっ、はぁあんっ! ぁ、は、あっあっやっ、だめ……っ、も、あ、ああっ……っあぁああーっ!!」
【淫乱な男……アナルをペニスで突かれて、喘いで腰を振る……】
 急に人の声がした。
「ぅあっ! ぁはあっ! あっあっあっあっ、あ、あっ……だめっ……! ぅんっ――!」
【駄目なものか。おちんぽを掴んで放さないくせに……っ】
「ぁふっ……ぁ、あ、ああっ! そっそこっ! そこだめっ……嫌ぁあっ!」
 人の指が乳首を掴んで引っ張ってくる。コリコリと捏ねて回し、乳を出すかのように胸を揉み拉いてきた。
 その乳首をざらっとしたモノが舐めるように撫でている。
「あっ、はぁんっ、ちくびっあああっ! あぁっ……ああんっ! ゃ、ああ……っ」
【おちんぽ、大好きな変態淫乱……乳首を勃起させて、おちんぽ勃起させて先走りを飛び散らして……】
「ぅあ、あああ! やあぁあっ……! や、だっ……ごりごりっおちんぽっあ、んんぅう!」
 アナルを突かれて、由木のペニスははち切れんばかりに膨らんで、先走りが溢れている。それが腹に糸を引いて垂れ、ペニスは起ち上がっているから、振動でプルプルと震えながら揺れている。
 乳首を弄っていた手が、一人や二人ではないことが段々と分かってくるが、由木はそれを気にするどころではない。
「ぅあっ……! うぁあん……っ! やだっちくびっ……あっ……ぁ、あぁっ! あああ、あたまっヘんになるぅ……っ!」
【変になればいい、深々と犯してやる……知らないおちんぽで何度もイカせてやる】
【もう一本咥えればいい……ほら入っていく二本目のおちんぽだっ】
 そう言われると、アナルが無理矢理広げられ、そこに別の物体が入り込んでくるのが分かる。
「ぃぁああっ! あぁっやっあたまっ壊れっ……おちんぽっきたあっ!!」
 二本目が奥まで入り込んだ。明らかにペニスの形をしたモノが二本入っているのに、痛さを一切感じない。それどころか気持ちが良くて、由木は嬌声を上げた。
「ひぁあ……っ、あっ、あっ、ゃんっ……あ、ヘん……やだ、ちくびっヘんだよぉっ あっおちんぽっ感じるっ奥っおっあっんぁあっ」
【おちんぽ、二本入れて感じるなんて、なんて淫乱なネコなんだ……】
【いやらしい……恥ずかしくないのか……】
【雌犬になったかのように、四つん這いで尻尾を振っているぞ】
様々な声で恥ずかしいことをしていると罵倒される。
 それでも由木にはそんな羞恥はどうでもよかった。
「ひゃあぁっ! あぁっあぁっ! らめっあっあっおちんぽっきもちぃい……っ!」
 はっきりと大きな声で、そう主張した。
 だって本当に気持ちが良かった。アナルセックスがここまでいいだなんて、誰も教えてはくれなかった。
 こんなに気持ちがいいのなら、さっさと経験しておけばよかったとさえ由木は思った。
「あっ……、は、はっ、ぁ、ゃおちんぽっ……っやぁ……っ、ぁん、ちくびっあぁっ、ああ……きもちいいっ」
 自分のペニスを扱きたいと思うと、急に手が自由になった。
 由木はそれを逃げるために使わずに、自分のペニスを扱くために使った。
「気持ちいぃ……っぁ、あぁあ! や、ぁ、あ……っ あぁ、あん、いかせて……っ、も、いかせて下さいぃ……! はぁ、ヘん、なるぅ……! あぁっ……おちんぽっいいっ……!」
【勝手にいけばいい……ほら二本のおちんぽでイケっ】
「あ――っ! あっあっあっ、いくっ……ひぁああぁあ!!」
 乳首を捻り上げられ、自らのペニスを手で扱いてイカせ、更にはアナルに二本のペニスで由木は絶頂に達した。
「あああぁんっ、おちんぽっすごいっ……! あっ、ぁんっ、ふあぁっ、俺も、いってるのぉっ! せいえきでてるよぉっ!!」
【精液を注ぎ込まれながら、まだ突かれて、精液を飛び散らせながら、まだおちんぽが欲しいのか?】
「あぁっん! はぁっんもっと、奥ぅ……っ奥、あっ、おちんぽっごりごりとっもっと! おちんぽでっ突いて……くださぃ……っ!」
 まだ中に入っている二本のペニスが、また精力を持ち、交互に挿入を繰り返し始めた。
「あ゛っあんっおちんぽっきもちい、あんっちくびっ舐めながら、おちんぽっゴリゴリ気持ちいいっあっひあぁんっ」
【二本のおちんぽがいいなんて、淫乱な子。もう一人じゃ満足できやしない】
「もっと動いて、もっとおちんぽっでっ突いて……っ! 掻きまわしてえぇ……!あぁっ、もっ、おかしくなるぅ……!」
 ペニスの挿入が速くなり、快楽の余り由木の躰が上半身だけ、床に倒れた。 その時だった。初めて月の光で由木の視界がクリアになった。
自分がお尻を突き出した状態で、床に突っ伏しているのだが、その後ろにははっきりとした人間はいなかった。
 薄らとした透明の人間らしきものが、五人ほど由木の周りで蠢いている。
 その薄らしたモノは目には捕らえにくいものであるが、質感は人間のそれと同じだった。
 ああ、これが幽霊なのか。そう由木は薄らと考えた。
【正しくは怨霊であるが……恐ろしくはないだろう。気持ち良くさせているのだから……感謝してほしいくらいだ】
 由木の考えに答えるように、声がそう言った。
「お尻、いい……っ、いいいっ……!あぁっ……おちんぽっ気持ちよすぎて、おちんぽでっ気持ちよすぎて、いっちゃううぅっ……!!」
【おちんぽ大好きな、お前はこのおちんぽがないと、もう生きていけやしないだろう】「はぁんっ! あんっあんっいいよぉおっぁあうっおちんぽっ凄……あーっあぁあーっ!」
【雌犬ですと言え】
「あんっあんっあんっ雌犬、なのぉ! ふぅう……っ淫乱なっもっとぉおちんぽっいいっおちんぽっいいっんぁっ!」
【イキたいか? このおちんぽでイキたいか?】
「もう……あぁっ、おねがいします、いかせて……いかせて、ください……っ、おねがいですからぁ……!」
 すると二本のペニスが同時に挿入を開始した。ごりっと奥まで入り込み、普通のペニスでは届かない、腸の曲がった先まで入り込んで内壁を擦っていく。
「ひぃあ、あん……っ、いい、いいっ、きもちいいっ!」
 こんな感覚はきっと人間にはできないことだ。
 本当にこのペニスがないと、後の生活はつまらないモノになりそうだった。
「いかせて、やめないでぇ……! ずっとおちんぽっしてっくださっいっもういくから、ゆうれいのおちんぽでっいく、いくぅ――っ!!」
 由木は全身を痙攣させて絶頂をした。
「ぃあ、あん……っ、いい、いいっ、きもちいいっ、あ――……っ!」
幽霊が奥で精液を吐きだし、ペニスが抜けてくる途中でも何度も精液を吐き出しながら、やっと二本とも出ていった。
 すると大きく空いたアナルの中から、ドバッと精液が溢れ流れ出て、その感覚に由木はまた絶頂をした。
「はぁ……ぁ、あ……っく、んぅっ……」
ぐったりしながらも由木は言っていた。
「はぁっあっあっあっ……おちんぽっ好き……っすきっいいっ……」
 するとまだ去っていない幽霊が言った。
【ここに住めば、ずっと大好きなおちんぽで犯してあげるよ……】
「……ふふっ……分かった……またおちんぽ、して?」
 その由木の言葉に、幽霊は少し呆れたように笑ったような気がした。


 由木は次の日に、さっそく不動産屋の田室(たむろ)がやってくると、満足したと言って部屋の契約をしようとした。
 けれど、田室(たむろ)がこう言ったのだ。
「それが、由木さん。あの殺人事件のあった部屋が、来週に空くんですけど、どうしますか?」
 というのである。
由木はすぐにぴんときた。
「じゃあ、そっちの部屋がいいです。あの、安くなりますよね?」
「もちろん! 昨日話した通りに五万円で! いやあ、よかった。出て行く人、まだ一ヶ月くらいしか住んでなくて……急に出て行くっていうから困っちゃっててね」
 さすがに近所中に噂がまだ残っている段階で、新しい人を正規の値段で住まわせるわけにもいかないのが、大家と不動産屋の言い分らしい。
「できれば、二年くらいは住んで貰いたいのですけど……大丈夫ですかね?」
 そう田室(たむろ)が言った。
「そう簡単には出て行けない事情もありますから、大丈夫ですよ。なんなら、契約書でも書きましょうか? 二年間借りますっていう」
「お、お願いします! それ書いてくれたら、引っ越し代金、こちらで持ちます!」
 どうやら、事故物件は相当な難儀なもののようだ。事情を受け入れた相手でないと、住まわせることができないほどの本物事故物件。
「わあ、ありがとうございますっ!」
 そう由木が嬉しそうに答えた時だった。
【ずっと一緒だよ】
 あの時の声が由木にだけ、囁いて聞こえた。
 この霊とは上手くやれそうだ。そう由木は上機嫌で引っ越してきて、案の定、霊とは性関係まで一致して、何の弊害もなく暮らし続けることになった。