アダルトメール

1

 大学からの帰宅途中に携帯がメールの着信を告げる音を鳴らした。
 糸永(いとなが)は、珍しい着信音に自分の懐を探る。駅から出たばかりの道の端で立ち止まり、そこで携帯を眺めた。
「メール? 珍しいな」
 昨今は、知り合いはメールはしてこない。何処にも登録はしていない携帯のメールアドレスから、妙なメールが届くことはあるが、迷惑メールは大概すぐに届かなくなって平和だった。
 友人知人は皆、携帯アプリのメッセージの方に移っていて、メールを送ってくることはない。会社もとうとうメールというものをやめアプリに連絡先が切り替わったほどだ。
 そんな糸永の携帯のメール着信は実に一週間ぶりで、この時間に届くのは、ダイレクトメール的なものではなかった。
 また迷惑メールがきたのかと思って開く。
 メールの題名は「楽しい一時をあなたに」と書いてある。
 覚えはないが、所謂詐欺メールかと思いながらも中身を見た。
 開いたところ、添付ファイルはついてはいなかった。だが、そこにはQRコードがあった。
「こんな詐欺、今時誰もやんないよな」
 そう糸永が呟くと、削除しようとしたのに、メールのQRコードを携帯のカメラ機能が読み取りを始め、それが完了すると、メールがまた着信した。
「げ、押し間違いした、やべぇ?」
 自分の誤作動で起動したカメラ起動に驚きを隠せず、糸永は焦ったが届いたメールは、また怪しげな誘い文句だ。
「「天国へお連れします」だあ? 何だこれ」
 そう言いながらも最近の詐欺メールを見たことはなかったので、思わず興味本位で開いてしまう。
 まず地図があった。その地図の場所を糸永は知っていた。
 つい三年前に、糸永が通っていたある恋人の自宅付近で人気のない倉庫街だ。持ち主が病気で入院しているが、相続関係で取り壊しが中断してしまい、放置されたところだという。
 早く土地を売って、新しい建物を建ててくれた方が治安も良くなると恋人は言っていた。
 それからすぐに恋人とは別れが来て、糸永はそこには訪れてはいないので、そこがどうなったのか知らない。でも明らかにそこの辺りだ。
 気になって地図を開いてみる。最近はストリートビューなどと言って、車道の近くであれば、実物の写真で周りを確認できる。それで確認すると、大きな建物が建っていることが分かった。
 キングという会社の建物で、三階くらいまで外回りに窓がない。四階上に上がると窓が所々で、十階以上からマンションのような窓が見えた。
「へえ、商業施設みたいになったのか」
 そんな建物の地下にある大ホールにて、夜更かしパーティーがあると書いてある。ブラウザで検索してみると、確かにキング大ホールにて夜更かしパーティーが開催と書いてある。
「へえ、真面か。スパムみたいにみせておいてこれとか」
 企業がランダムに選んだ何かでメールが来たのか。
 メールを読んでいくと、「あなただけにお知らせ」と書いてあった。
 ご友人からの招待と書かれていて、その名前が会社の同僚の名前だった。
「あいつ、人のメールなんだと思ってんだ」
 ムカついたので、すぐに友人に連絡をすると、どうやらそのパーティーに参加したことがあり、その時に招待者を一人選ぶと千円引きになったのだというから選んだと白状した。
「そこのパーティー、楽しいぞ。暇なら行ってみれば? 俺も別のヤツに招待されていったんだけど、そこで彼女できたし」
 といわれてしまい、糸永の心も少しだけ揺さぶられる。
 とにかく、パーティーは本物で、場所も確認して、企業もちゃんとしているところである。しかも友人の招待である。
 糸永はすっかり心を許してしまい、駅に戻ってその場所に向かって歩き出していた。

 このまま帰っても暇である。だからパーティーなら参加してみようと思ったのだ。
 荷物を駅のコインロッカーに預け、財布だけ懐に入れて身軽になってから電車で向かった。
 最寄り駅で降り、歩いて行く。懐かしい道のりであるが、少しだけもの悲しいものがある。恋人との日々が蘇ってくるので、当時の寂しさで胸が一杯になってしまった。
 別れたのは恋人の無茶な要求だった。それができないから別れてしまったという理不尽なことでもあったので、どうして恋人が急に、「他の男に犯される君をみたいんだ」と言い出したのか理解できなかった。
 別れはすんなりとできたが、恋人は謝りはしなかった。
 それだけがしこりとして残っている。
 その恋人の家とは反対方向へと歩き出し、糸永は気分を変えた。
 楽しいパーティーである。それだけのために来たのだ。
 そうして歩いて五分でそこに到着した。昔は錆びた鉄骨にトタン屋根の大きな工場跡地みたいなものだったが、それが一切合切なく、マンションが二棟と、商業施設の入ったマンションが一棟建っている。
 人通りも多くなり、活気のある場所なのだが、マンション内に入り一階に下りるエスカレーターには黒服の男が立っていた。
 下りようとしていた客は引き留められ、何か話しかけられてから、客の方が手を振って去って行くのを糸永は三回ほど見た。
 もしかして招待状のようなものが必要だったのかと思っていると、黒服の男の一人が近寄ってきて話しかけてきた。
「さっきからこちらをご覧のようですが、パーティーの招待客でしょうか?」
 そう言われて糸永は慌てて携帯を取り出した。
「あの、友人に。このメールが届いて、それで……」
 何を言ったらいいのか分からないままで、メールを見せた。すると黒服の男は頷いてから言った。
「どうぞ、ご案内させて頂きます」
「へ?」
 どうやらメールだけで通じた。
 やはりそのメールが招待状だったらしい。本人確認ができるものであるから、間違いないのだろう。
 糸永は黒服の男に案内されて地下にエスカレーターで下りた。
 地下街は間接照明しか付いておらず、上の華やかさは一切合切消えている。遠くから上の賑わいが聞こえてくるが、地下街の賑やかさは聞こえてこない。
「ここはコンサートホールに使ったりしますので、防音などの設備が強化してあるのです」
 不思議に思っていることを黒服の男はピタリと言い当ててきて、糸永は驚く。どうやら客はそれを気にする人が多いのだろう。
 廊下を進んでいくと、更に左に曲がる廊下に入った。その突き当たりにまた黒服の男が二人ほど立っていた。
「お客だ」
 糸永を連れてきた男がそう言うと、すぐにその室内に入るためのカードキーを通してドアのロックを開けている。
「どうぞ」
 そう言われて入ると、二重のドアがあり、一個目のドアが閉まると二個目のドアが開いた。
 すると、耳を突き刺すように大きな音楽が流れてきて、明るいライトが点滅している会場に到着した。
 ダンスミュージックが流れていて、大きな広場には人が溢れている。
 クラブのダンスみたいなもので、人は百人はいるだろうか。ダンスホールのところには舞台があり、そこではダンスの上手い人が踊り、DJが音楽を掻き鳴らしている。
 後ろの方にはバーカウンターがあり、そこでは飲み物が自由に飲まれている。軽い軽食あるようで、テーブルに座って食べている人がいた。
 随分と楽しそうだなとは思ったが、出会いを求めていた糸永には少し場違いな気がしてきた。
「こちらにどうぞ、個室にご案内します」
 騒ぎが大きい場所で困っていたら、黒服の男が糸永を別の場所に案内した。そこはホールを見下ろせるガラス窓があるVIP席というところであろう。
「あの……何で?」
 どうして自分がVIPなのか分からず尋ねると、そのメールの内容によって、当選者が違うのだという。
「あなた様のはVIPです。所謂一等賞ですね。ここで、飲み物や食べ物も自由にできますので。まずはウェルカムドリンクをどうぞ」
 黒服の男が部屋に置いてあるカクテルを取り出してきた。
 それはハワイアンブルーのカクテルで、糸永が昔から好きだったものだ。
 それをぐいっと飲み終わると、黒服の男は室内の簡単な説明をして去って行った。
 大きな音楽が鳴っているはずだが、それが遙か遠くから聞こえてくる感じで、踊っている人たちを見下ろしながら、糸永は二杯、三杯とカクテルを飲んだ。
 大きな皿にサンドイッチが載っていたのでそれをパクパクと平らげた。
 暫く踊っている人を眺めていたが、楽しくはない。
「帰るか……」
 一時間ほど好き勝手した後に、糸永は部屋を出た。さっき来た道を戻ろうとしたところ、隣のVIPのドアが開いた。
「馬鹿野郎! ふざけんな!」
 誰かが叫んで出てきた。
 その人は半裸で、ズボンを抱え込んでいるではないか。けれど、糸永とぶつかったせいで、後ろから追いかけてきた人に腕を捕まれた。
「離せ! 俺は帰るんだ!」
「いい加減にしろ、承知で付いてきたくせにっ!」
 百九十センチ、百キロほどの大きな男が、百七十ほどの痩せた青年を軽々と抱え上げ、部屋に戻ろうとしている。
 これはもしかして……無理矢理な現場なのかと思っていると、後ろから人がやってきた。
「下まで聞こえてる。少しは大人しくやれよ」
 そう言った声に糸永は聞き覚えがあった。
「そこの人……って、糸永?」
 相手も糸永に気付いた。だからその人物は糸永が知っている人物で間違いなかった。

「……神崎?」
 そう言って糸永が振り返ると、そこには金髪で青い目の身長は百八十、細マッチョと言えるくらいの筋肉を持っている昔の恋人、神崎が立っていた。


2

「はは、糸永だ。もう一人のVIPって糸永だったのか。ちょうどいい。白尾、手伝え」
 そう言われたのはさっき逃げ出した人を抱えていた男。すぐに仲間に捕まえた青年を渡すと、白尾は糸永を抱え上げた。
「ちょ……ちょっと、何?」
 そう糸永が叫ぶのだが、神崎は何も言わずにさっきまで糸永がいた部屋に糸永を運んだ。
「ああ、こっちの部屋の方がやっぱいいVIPだったな」
 神崎はそう言いながら、ガラス窓から下を見下ろす。
「神崎! 下ろせ!」
「ああ、悪かった。白尾、下ろしていい」
 そう神崎が言うと、白尾は糸永をゆっくりとソファに下ろした。
「どういうつもりだ?」
「まあまあ、懐かしさで一杯なんだから、いいだろ。そうだ、このVIPにベッドがあるの知ってるか?」
「へ?」
「ここで下を見下ろしながら、セックスする用にだよ。下からはこっちはガラスじゃなくて、鏡になってんだ。マジックミラーっていうやつ。向こうからはこっちは見えてないんだ」
 神崎がそう言って、部屋のスイッチを触っていると、ベッドが壁の方から出てきた。普段はベッドごと壁に収納しているらしい。
 ダブルベッドより大きなベッドで、上で寛いで遊ぶためのものらしい。
「それって違法なんじゃないのか?」
 こうした施設にそうしたものを置いてしまったら、規則的なもので営業許可は下りないのではないかと言うと、そうじゃないと神崎が言った。
「確かにここはVIPだけど、この空間。実はラブホテルの区切りなんだ。あっちの空間は別空間扱いにしてあるらしい。だから、ここでセックスしようがどうしようが自由」
 と、神崎は無茶苦茶なことを言い出した。
「というわけで、糸永、ちょうどいいから前の約束、叶えてよ」
「はあ?」
 神崎が暢気にそう言うので、糸永は馬鹿らしくなり席から立つのだが、その糸永を白尾が押さえつける。
「ちょっと神崎、ふざけるな!」
「いいじゃん、俺も交ざるし」
「そういう問題じゃな……って、このアホ、触るなっ!」
 神崎がそう言うのだが、了承できるわけもない。神崎が言っている約束は、あの最後に別れる原因になった一言だ。
「糸永が白尾に犯されてるところ、見たいんだ……とっても」
「ふざけるなっ! やめろっていってるだろ! この変態野郎!」
 白尾が遠慮なく糸永を触ってくる。上着を開けさせ、ワイシャツを引きちぎるようにして、白尾が乱暴に糸永を裸にしていく。
「やめっやめろ! イヤだ! やめろって!」
「無駄だよ。VIPは本人が呼ばなきゃ誰も来ないところだもの。パーティーが終わるのは朝だよ。夜通しパーティーだからね」
 そう神崎は言うと、神崎の手には糸永が飲んでいたブルーハワイのカクテルの瓶がある。
「白尾、こっちに尻を向けさせて押さえて。ちょっと五月蠅いから、黙らせる」
 神崎がそう言うと、白尾は糸永のズボンや下着を剥ぎ取って、生尻を神崎に見せる。
「なにするつもりっだ……っ……うあああっっ!」
 神崎はカクテルの瓶の飲み口を糸永のアナルに当てると、一気にそれを押し入れた。
「くはあっ……やめっやめろっうああっ! はいってくる! やだっやめっいやあああっ!」
「糸永、相変わらず美味しそうにここから酒を飲むな。あんまりアナル使ってなかった? 前見た時と色変わってないぞ?」
「ひあああっああああっ!」
 酒瓶を傾けられ、液体が内壁を伝って入ってくる。一本分を入れ終わると、一気に酒瓶を抜き取った。すると勢いよくアナルからカクテルが飛び出してくる。まるで浣腸をされたかのように勢いよく飛び出し、辺りを濡らす。
「あははははっ、糸永ってば、未だに中を自分で綺麗にしてるんだな。嬉しいよ、そう教えたからな」
「ひぃぃいあああっあああっ…………」
 液体が一気に出てしまうと、神崎はまた新しい酒瓶を用意して糸永の中に酒瓶ごと突っ込んだ。
「やめっああああっやめっろっいやああぁぁぁああっ!」
「そう? この飲み方好きだっただろ?」
 内部に酒が入っているまま、神崎が酒瓶を使ってピストンを始めた。
「いっ、やだぁっ、あんっ、あああっ……! あぁっ、あっあっあああんっ!」
「酒瓶でオナニーも気持ち良くなっちゃう変態だっただろ? 遠慮しない、どんどん啼いて。今日はパーティーだからな」
「ひああっらめっ、そこっあひっ……あっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
 腸からアルコールが吸収されだしたのか、躰が熱くなってきた。抵抗は要点を得ない抵抗になり、ろれつもおかしくなってきていた。
「効いていたな。じゃ、お水も飲んでおこうな」
 そう言って酒瓶を外すと、勢いよく液体が出ていく。
「だめっ……そんなの、挿れるなぁっ……あっあぁあーっ……」
 今度は酒瓶に水を入れ、それを糸永のアナルに突っ込んでから、酒瓶をディルドのように使って神崎は突いてくる。
「あひっ……あへっ、あっ、もうっ、らめぇっ……ああっ……」
糸永はもう完全に酔っていた。
 腸から吸収されるアルコールは死を招くこともあるのだが、神崎はやり慣れていて、糸永に対する配分も分かっていてわざとやってくる。糸永も酒には強い方なのだが、これをやられると、完全に酔っ払ってしまう。
「あっあんっ……もっ、そこやらぁっ! はぁっ、あっぅ、ぐりぐり、しないでっ、んっ、いぁっ、へんに……っ、へんになっちゃうっ……」
「変になるためにやってるんだ。へんになれ。糸永」
 神崎はそう言うと、前立腺を刺激するように瓶を動かして、糸永を絶頂へと導いた。
「あああぁんっ! らめっあっあぁあっ、やああっいくっいくっ……あああぁーっ……!」
 ガクンと糸永が達すると、神崎は一気に瓶をアナルから抜いた。すると勢いよく水がアナルから弧を描いて溢れ出ていく。
「ああぁーっ……はぁっ、ふぅっ、あっ、はぁっ、はぁっ……」
 床は水浸しであるが、土足であがっていいようにコンクリートなので、神崎は気にしてすらいなかった。
「……神崎……」
 やめてくれと言おうとするのだが、もう神崎の顔すら真面に捕らえられないほど酔っていた。 
 すると天地がひっくり返るように、白尾の肩に抱えられ、ベッドの方へと運ばれた。ドサリとベッドに投げられるようにされると、その上に明らかに神崎以外の大きな人間がのし掛かってきた。
「やら……らめ……やら……あっ」
 一生懸命逃げようするのだが、白尾が糸永の脚を大きく開いてしまうと、大きな白尾のペニスをさっきまで酒瓶が犯していた糸永のアナルの中に一気に突き入れてきた。
「あっひあっらって、ぁっ……らめっああぁあっ、ふあっぁっ! あんっ! あんっ!」
待ちきれなかったとばかりに、白尾は糸永の中に入り込むと、一気に腰を動かし始めた。
「っ……いっちゃっ……あっあっ、いっちゃうっ……デカいおちんぽで、んっはぁっ、お尻、ごりごり犯されてるっ……あっあんっ……あっあんっ! あぁああっ!」
「どうだ、白尾。糸永のおま○こは?」
「最高です……凄いです、吸い付いてきて、離さないのに、トロトロしてて……ああっすごいです。これ好きです」
「だろう? 糸永は凄いからな。一気に持っていかれるから、どんどん中出ししてやって。糸永、精液大好きな奴だから、喜ぶよ」
「はいっっ!! ううっ!!」
「あああぁんっ! らめっあっあぁあっ、やああっなかっ出してるっ……あああぁっ……なかっきてるっやあああっせいえきっきてるっ!!」
散々出しても白尾の腰は止まらない。吐き出した精液を掻き出しながら、どんどん糸永を犯していく。
「ふあっ……あっいっああっ……そこっだめっ……あんっんんっ……」
 糸永はそれに翻弄されながらも、嬌声を上げ続けた。
 酔ってからは完全に理性は飛んで、神崎のことなどどうでもよくなっていた。ただ今は犯してくるこのペニスのことだけを考えてしまうようになっていた。
 これが糸永の正体だ。神崎はそれを知っているから、わざと酒を腸内に入れて酔わせている。理性が切れた糸永はどんな男よりも綺麗で美しかった。それが神崎は未だに忘れられないのだ。
 この体が屈強な男たちに汚されていくのが、どうしても見たかったのだ。
「あ゛あ゛あんっひっい゛ってるっ、いってうからっあ゛あっもっらめえっあっあんあんあ゛あーっ!」
 糸永が達すると、それに引き摺られて白尾も達する。
「すげ……、またイク! 種付けしまくってやるからなっ……くっ、」
「あぁっせいえきっいいっ……きもちいっ、乳首も、おち○ぽもぬるぬる、感じるっ、いいっ……おま○こが気持ちいいっああんっ、あっあっんんっ、ふああぁっ!!」
 糸永は嬌声を上げながら、自ら腰を振り、白尾にもっとと強請った。白尾は煽られてまた腰を使い、抜かずにまたピストンを始めた。
「あ゛ひっ、おっ、そこっ、そこっだめなとこ、ごりごりされてぅっ…あ゛ーっ…あ゛ああーっ……あ゛ひっ、お゛ッらめっらめっイってるからあっあッおっうぉっ…あ゛んっあんっあああああんっ」
 絶頂しているのに、また白尾の腰使いにすっかり夢中になっている糸永を満足そうに神崎が見ている。神崎は自分でペニスを扱き、糸永の顔にそのペニスを擦りつけている。
「ああ、いいな、糸永。やっぱりお前は知らない男に犯されるのが似合っている。最高に美しいんだ」
「んっあっい゛いっ、よすぎてっだめになっちゃうっ……あっひっおっああっ」
パンパンと激しい音が鳴っているし、大きな嬌声も上がっているが、下の階のダンスフロアは何の変化もない。人は踊っているし、ミラーボールは回っている。
 こっちからは見えているのに、見られていると感じているのに、実のところ見えてないと分かっていても、見られていると感じてしまう。
「あひっ、あんっあんっあんっあぁんっ…あ゛ーっあっ、あああっんっ、あ゛ぅっ……おち〇ぽ…っ、中、おかしくなっちゃうからぁっお゛っ、あぁっ」
「はぁっ、出るっ、出すぞ……!」
「きてっきてぇせいえききてっ……ひあああっ! あ゛っあ゛っうっひぃっあっあんっあああっきたっきたあぁあっいくっいくっひゃあああっ……!」
 今度は糸永と白尾が同時に達して、開いた糸永の口の中に神崎は精液を吐き出した。
「はぁっ……はぁっ……」
しかしそれだけでは白尾も治まらなかった。
 すっかり糸永の魅力に取り憑かれ、セックスを止めることができない。ベッド以外でも散々犯し、ミラーに押しつけて、下からは見えないことをいいことに、ミラーに押しつけて何度も後ろから突いて射精をさせ、最後には尿まで漏らさせた。
「ああああ~っ……あひっ、いっ……あっ、んっ……はぁっはぁっ……」
 散々白尾に犯された糸永を、白尾がやっと離れた後に神崎が犯してくる。
 この時を待っていたかのように、白尾よりも大きなペニスでじっくりと糸永を犯した。
「あ゛ああっ……ひっ、お゛っ、らめっ……あ゛っうぁあっ、おおきすぎっ…あっああっ……あぁああっ……ふぁっ、おっ…んっ、あ゛ーっ…うごいてぅ、中でっ、あ゛っ、おっ……」
「ああ、糸永、愛しているよ……お前しか、いないんだ」
 犯しながら神崎はうわごとのようにそう繰り返す。しかし今の糸永はそれを認識できない。
「あ゛うっ、んっ、あっあっあーっ…あん゛っ、そこっ、おま○こしてっひぁあっ」
 ひたすら犯されることを望む化け物を神崎は作った。
 だから、それを閉じ込めて飼うことにした。
 ここはそのための檻。
 糸永を上手く呼び出して、偶然を装って、手に入れる計画だったのだ。
 糸永は友達に金で売られたわけだ。
 けれど、神崎からの永遠の愛は手に入った。
 それが幸せのかどうなのかは、正気に戻った糸永にしか分からないことだった。

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