マリオネット

1

 西園世那は、アイドルグループに所属している二十歳の青年だ。
 昨今人気が出始めて、歌はもちろんドラマ映画、CMと様々なもので視聴者の獲得に成功しトップアイドルになった。
 世那は初代のグループではなく、脱退した人の代わりに入ったばかりの人気はまだない青年だった。だからもちろんセンターで歌うことはなく、ソロ部分ももたない、その他大勢のガヤ部分で踊るだけの存在だ。
 人気投票で毎回センターやソロの部分が貰えるような立ち位置には立つことができず、けれどもグループを追い出されるほどの不人気でもなかった。
 しかしこの立ち位置が一番微妙で、どうすることもできなかった。
 最近、人気があったトップのセンターにいた人がアイドルを引退した。何やら家庭内事情があり、脱退をせざるを得なかったのだが、その後すぐにゲイAV堕ちをしたことで騒動になっていた。
「何か、家の人が借金を億単位抱えて、それを返すためにだって……」
 聞いた噂はそれだった。
 アイドルになった息子の金を宛てにした親が、あちこちから金を借りて使いまくったのだという。こういうのはよくあることなのだという。
 このグループは個人的なスポンサーも抱えており、応援してくれるスポンサーからは大金が振り込まれてくる。ここで金銭か感覚がおかしくなるのだという。
 そういう話を聞いていると世那はドキリとする。
 金銭感覚が狂っていく人を見たことがあり、そんな風になりたくなくて、世那は最小限に抑えた控えめを貫いているのだが、そのせいで有名なアプリのフォロワーを増やすことができる手段がなかった。
 スポンサーから貰った金で、個人的な写真を撮り、アプリに上げることでフォロワーを増やし、人気投票に繋げるのが、センターへの一番の近道だったのだが、どうしても世那はそれができなかった。
 ガヤのアイドルであっても、世那は世那らしさを出せていたし、控えめで大人しめで、派手ではないが要所要所で発言はできる立場だったので、世那は満足していた。
 そんな世那にソロの話が持ち上がった。
「うん、世那のスポンサーがね、そろそろ世那にソロ活動させてみればいいのではって、その全面バックアップをしてくれるっていうんだ。うちとしてはね、援助さえあれば、それはできるんだ。世那の大人しさは、まああんまり人気にはなってはいないけど、歌は上手いし、踊りもちゃんとしているし、舞台が生えると思うんだ。正直、アイドルで終わるよりは、舞台転向してそこで実力を付ければ、映画とかの話も入ってくるようになると思う。ほら、有名な俳優の柳川さんってまさにそんな感じの出世をしてるからね、どうだろう?」
 世那は呼び出された時は、てっきり解雇あたりかと驚いていたが、ソロの話になっていて、アイドル卒業も視野に入れた未来の話に安堵した。
 しかしそういう方面に少しだけ興味はあるが、確かにもう二十歳で、アイドルをやっていくには辛い。
 思いっきりの方向転換が上手くいくのか分からないが、スポンサーがそれを狙っているということは、世那にはそういう才能があるということなのだろう。
「ボクにそんなこと、できるでしょうか……?」
 不安でそう告げると、マネージャーや上層部幹部の人は大丈夫だと言った。
「絶対に人気が出る。過激さを売りにしていないから、奥ゆかしいのをいいと思っている人もいる。グループのカラーにはちょっと合ってないけれど、だからこそ、ソロがいいと思うんだ」
 このグループは派手さが売りで、女性の客をターゲットにしているのに、いろんなアイドルの女性と週刊誌騒ぎがよく起きている。ファンは、女ったらしなアイドルは元気でいいと寧ろ応援しているし、たまにファンを食う人もいるので、それ狙いなら歓迎らしい。
 過激な方法でとうとうトップに立つことになったセンターになった人は、まさにスキャンダルで名前を売って、批判されながらもファンに支えられたセンターである。
 外野が幾ら騒いでも、ファンがいればこの業界はトップに立てるのだ。
 しかし、そこから転落する人も多く、その人気も大体、二年くらいだった。
 トップから落ちた人の転落は、グループから卒業した後大成しないことでも有名だった。
 幸い世那にはそうなる前に、スポンサーが目を付けてくれたわけだ。
「その為の準備にお前は忙しくなるが、大丈夫だな?」
「は、はい、頑張ります!」
 世那はそう答えて、舞台に立つための準備と稽古、歌の訓練と、アイドル家業よりも忙しくなっていった。それでもアイドルの仕事は頑張ったし、精一杯いつもよりも頑張った。
 その結果、センターの近くに立つ、前列のよく映る場所に投票結果決まった。
 どうやらスポンサーが大量購入をした投票権を使ったらしいのだ。
 だから世那は余り嬉しくはなかった。
 そんな世那の様子に、マネージャーが言った。
「世那は舞台の方がよかったか?」
「……はい……僕、アイドルに向いてないのかも……」
 忙しさがそれこそ頂点に達していた世那はナーバスになっていた。
「悪いんだけど、世那にはお願いしたことがあるんだ。実は、この後、スポンサーと食事があるんだけど、そのスポンサーが世那と食事をしたいって言うんだ。ほら、舞台のこととか、色々あるだろう? もし舞台を頑張りたいなら、そうスポンサーにお願いしてみようか? そうすれば、ソロ計画も早く進むかもしれないよ?」
 そうマネージャーが言う。
 確かにスポンサーのお陰で今の地位と、これからの仕事があるのだ。
 食事くらいならいいかと、世那は頷いた。
 スポンサーに会うのは初めてで、どこの企業なのかは分かっていない。表向きにスポンサーになっている企業はグループ全体をスポンサーをしているのであり、個人的なものは公表されてはいない。なので、援助を受けている人ですら誰から援助を受けているのか分かってないのが現状だ。
 売れてくると、スポンサーから接触があり、親しくなっていくのだという。
 そうした決まりがあり、世那にはやっとその機会が訪れたのだ。


 スポンサーに会う食事会に、世那は普段の格好をしてくるように言われた。有名店でも個室を使う場合、格好をそこまで気にしなくていいのだという。
 世那は少しだけいつもよりもいいものを買って着てきた。
 ラフすぎる格好はさすがに入り口で止められるだろうと思ったのもあった。
 タクシーで到着して、マネージャーが案内をしてくれた。
 ホテルの最上階のレストランであるけど、有名な日本食の店だった。
 個室は十人ほどが入ることができるところに、スポンサーの席と、世那の席しか用意されていなかった。
「うん、スポンサーの希望で、世那が来るなら二人がいいって言ってね。大丈夫、個室とはいえ、何かあれば騒げばいいんだから」
「は、はい……」
 マネージャーは店の方にいると言うので、世那は緊張しながらもスポンサーを待った。
 暫くすると、マネージャーがやってきて、スポンサーを案内してきた。
 部屋に入ってきたスポンサーは、若い人だった。
 下手すると、アイドルなんかよりも美形で俳優よりも格好良かった。
 彫刻のように整った顔に、鋭い視線が持ち味の細長い瞳がしっかりと世那を見つめている。手足をも長く、海外のモデルのように筋肉もしっかりある体格で、身長もそのモデルのように百九十センチ近いだろう。
「待たせて悪かった……」
「いえいえ、さきほど世那も着いたばかりですし、大丈夫ですよ。ささ席の方へ。世那、こちらが伊野(いの)様だ。お前のスポンサーで、お前だけ応援してくださっている方だ」
 マネージャーがそう言うと、伊野は世那に向かった微笑んだ。
「やあ、やっと顔合わせることができた。君のことは、オーディションから応援していたよ」
 そう伊野が言う。
「あ、ありがとうございます。西園世那です」
 世那がそう礼を言うと、伊野は照れたように頬を染めた。
 イケメンが自分を見て頬を染めるのを見た世那は、釣られて顔を赤くした。
「ほら、二人とも座って座って、楽しくお食事をしてください。私はそろそろ引き下がりますので、ごゆっくりー」
 マネージャーはそう言うと部屋から出ていった。
 世那の前の席にスポンサーの伊野が座ったので、世那も椅子に座った。
 世那はこの伊野という人は酷くいい人なんだなと思った。世那のことを好きだと言ってくれる人である。悪い人ではないことが分かってよかったと世那はホッとした。
 そのまま食事をして、二人で話をした。プライベートで何が好きかとか、普段は何をやっているのとか、休みの日に何処へいったとか、何をしたとか。
 大体は伊野と趣味が合っていて、世那が行ったことがあるところは伊野も行ったことがあり、話が盛り上がって、今度は星を見に山荘があるのでそこに誘われた。
 ここまで気が合うなら、それも楽しそうだと、休みがある日に行くことにしたほどだ。

 それから伊野と話し合いは盛り上がり、二人はお酒まで飲んだ。
 お酒は美味しかったし、二十歳を超えている世那は飲むことも咎められることもない。ただ食事をしているだけであるという気が楽な時間に、どんどん飲む量も増えた。
 伊野はワインをどんどん注いでくれた。美味しいからと次々に進められて、世那は勧められるまま飲んでしまった。そして酔っ払って、とうとう周りが回り始めた。
「あ、酔っちゃったんだね?」
「どうしよう、もう帰らなきゃ……」
 クラクラしながらそう言うと、伊野が言った。
「ホテルの部屋を取ろう。そんな状態では危ないよ……心配だ」
 そう言われて世那は頷いた。
 素早く伊野がホテルの部屋を予約してくれて、部屋まで運んでくれた。
「申し訳ありません……こんな無様な姿を……」
「構わないんですよ、はい。それじゃ悪酔いしないように薬を飲みましょう。これ、よく効くんですよ」
 そう言って伊野が薬を渡してきた。世那はそれを受け取って、水を貰い飲んだ。
 伊野は甲斐甲斐しく世話を焼いて、世那をベッドに寝かせた。この時には世那は意識はほぼ飛び掛けの状態で、もう真面な対応はできなかった。
「いいんですよ、それで。私の前ではそれでいいですよ」
 ニッコリと伊野は笑っている。まるでこうなった世那の世話ができることが嬉しいというような態度だ。
「そのまま寝てください。私は隣の部屋にいるから、何かあったら呼んで下さい」
 伊野はそう言うと、隣の部屋のドアを開けて、そっちに入っていった。どうやら、いい部屋を借りてくれたようで、二部屋ほどあるスイート系なのだろう。
 世那はそう思いながら眠った。

 世那が完全に眠ってしまうと、伊野が戻ってきた。
 すぐに世那のベッドに行き、世那が完全に眠っていることを確認した。
 スースーと寝息を立てている。頬を少し叩いても、世那は起きなかった。
 それもそのはずだ。世那には睡眠薬を飲ませたから。それも強力なもので、飲んだことがない人が飲むと、次に目覚めるまで九時間くらい寝てしまうものだ。
 叩いて起こしたところで、意識は朦朧とし、記憶には残らない混乱した状態にしかならない。
 伊野は布団を剥ぎ取り、世那の上にのし掛かる。
 顔を世那に近付けて、世那の匂いを嗅いだ。
 いい匂いがする。世那の匂いと香水の匂い。だが、香水も匂いが薄れてきていて、世那の匂いがする。
「世那……ああ世那……ずっと夢見ていたよ……こうして君に触れることができるなんて……」
 伊野はそう言いながら、伊野は世那の初めてを奪った。




 世那が次の日に目覚めた時は、体の異変が酷かった。
 何をしたら体中が痛いのか訳が分からなかった。しかし、それを伊野に言うのも違う気がして、平気な振りをして接した。
「それじゃ、また飲もうね」
「はい、連絡、お待ちしています」
 世那の休みは把握しているスポンサーなので、伊野に日程は任せたのだが、世那は少し不安だった。
 それから体調が良くなると伊野から連絡が来て、世那は伊野と飲むと眠るようになっていった。
 こんな醜態を晒しているのだが、伊野は世那の世話ができるのが楽しいから大丈夫だと、にっこりと笑って言うのだ。
 それに仕事で疲れているのだろうと、言われたらそうなのかもしれないという違和感しかなくなっていき、次第に眠った後に少し疲れているんだなと思う程度に変わっていった。
 体の痛みなどは一切しなくなり、その代わりに感じないはずだった乳首が擦れるだけで感じるようになっていた。さらには少しでもエッチだと思う環境になると、勃起をしてしまうのだ。
 乳首が擦れるだけで勃起をした時には、トイレで泣きながら抜いたのだが、その時に人が入ってきた気配でどきどきしながら射精をするという結果になった。
 とうとう一人で家に風呂に入っている時に、乳首を自分で弄り、勃起したペニスを扱いたりし始めてしまった。
「あっひぁっ、ちくびっ……かんじるっあっやぁっあぁんっ」
 もはや勃起したペニスを弄らなくても乳首を指でこね回しているだけで射精ができてしまった。
「ひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっ」
 それでも乳首を弄る指が止まらず、何度もこね回して勃起してしまう。止まらないから、何度もペニスを擦り、疼くアナルまで指を入れてしまった。
「あひっあんっあんあんあぁんっんっあぁーっ!」
入るわけがないと思っていた指がするりと入ってしまい、それを不思議に思わずに世那はアナルに入った指を動かすと、更に気持ちがいいことに気付いた。
「あーっ……あっあぁっ……んっやぁっあぁんっ……」
とにかく気持ちがいいところを擦り上げて、アナルと乳首を弄って世那は絶頂を迎えた。
「あっ、く、いくっ……!」
ペニスから精液がビュッと勢いよく吐き出され、世那は体を震わせてその絶頂感を味わった。
 今までオナニーをしたことはあっても、アナルを弄ったことはなかったので、どうしてそれをしようと思いついたのか分からなかったが、それでも気持ちが良くて絶頂をした事実から、世那は自分はもしかしたらホモなのかもしれないと思うようになった。
 そこからの世那は、アナルオナニーに夢中になった。
 仕事中は何とか仕事のことを考えられたが、自宅に戻るとオナニーをすることしか考えられなくなった。
 大人のおもちゃを幾つも購入しては、アナルで試し、吸盤付きのディルドを使って風呂場に入り浸り、オナニーを繰り返す。乳首にはニップルクリップを付けて好きなだけ楽しんだ。
「あぁんっ、おもちゃで、おま○こぐりぐりされてっああっきもちいっあんっあんっいいっ」
 そうしてディルドを入れて腰を振っているだけで、射精ができるようになった。ペニスは一切触らずに、乳首を弄らなくてもそれができるようになっていた。
 そうなったらもう変態の域に達していただろう。
 自宅では風呂場にいる時間の方が長いほどだ。
 講演で遠征をすると、それらを縮小しなければならないことが不満で、ぎりぎりの道具を持ち込んで、アナルを拡張し続けた。
「んっ……はぁっ、ん、んんぅ……」
 入っては抜けるディルドの圧迫感はもうたまらなく好きだった。
「んん~っ……、んっ、ふっん、んんっ」
 三十分以上も擦り上げて、一気に前立腺を突き上げる。
「ん~っ……! んっ、はぁっ、あぁん」
 誰かに知られるという恐怖を感じながら、必死に声を殺し、アナルを刺激し続けて射精をする。
「あ……は……んっ」
 少し大きめのディルドを咥えられるようになったのは、二ヶ月ほど経った頃で、自ら首輪を付け、乳首にニップルを付けてそれを引っ張りながらアナルオナニーをして、あそれだけで射精を何度もできるようになっていた。
毎回たっぷりと精液が出て、コップに貯めると一杯分、五回は平気で射精をしたほどだ。
 どうやら世那にはこっちの性癖が似合っていると言っていいほど、射精は五回は普通にできたし、精液もたっぷりと吐き出せた。変態が見たらそれこそ喜びそうな体にどんどんと変化している。
 さすがに痛いのは嫌だったので、尿道などは弄ったことはなかったし、興味もなかった。
 ただアナルを刺激して、乳首とペニスを扱くのが好きで、道具がない時は乳首を弄りながらペニスを擦ってあっという間に射精をしてしまうほど、敏感になっていった。
 どうしてここまで敏感になったのか分からないが、毎回、スポンサーの伊野と会った後に泥酔して寝てしまっていたところから、エッチな気分が抜けず、伊野を会った次の日には休みを取ってまでして、自宅でオナニーに浸るほどだった。
 しかしある程度の大きさのディルドなどを試していった結果、世那はよからぬことを思い始めていた。
 大きなペニスを持つスタッフに興奮するようになっていたのだ。
 あの大きなペニスをアナルに突き入れられたら、きっと気持ちがいいのだろうと思うようになった。
 その妄想は酷くなっていく一方、世那のアイドルとしてのグループの人気が出始めた。
 色っぽさを持つ世那の雰囲気にファンが反応し始めたのだ。
 次の選挙をすれば、世那がセンターになるそんな噂が出始めていた頃だった。

 世那はスポンサーの伊野に呼ばれ、山荘で星を見る約束を果たすことになった。
 その時、伊野から貰ったプレゼントは、世那にとって驚愕するべきものであったが、驚いたのは一瞬で、それを手に取った時はそれを付けた自分が伊野と会う場面を想像して嬉しさで勃起したほどであった。

「良かったね、次の選挙ではきっとトップになれるよ」
 そう伊野にお祝いを言われたのだが、世那の心はそれどころではなかった。伊野に貰ったプレゼントを装着してきた。しかしこういうものを付けて歩いたことはなく、車に乗っているとはいえ、恥ずかしさがある。更に車の振動で中でそれが動くために常に興奮している状態だった。
「……僕はセンターは望んでません。早くソロになりたいです……」
 もうアイドルの仕事は向いていないと思うようになっていた。アイドルでいることが苦痛で、芝居をやっている方が気分がよかった。
 試しに出てみた舞台で、脇役だったが、やってみて初めて芝居の楽しさが分かってしまったのだ。脇役であろうが、ちゃんと台詞があり見せ場もある。そして失敗が許されない一発勝負を毎日続けるのが気分が良かった。
「なるほど、お芝居は楽しかったのかい? 確かにあの脇役ではあったけれど、君は輝きすぎて、主役を食っていた。君のように輝く人は主役でないと駄目だよって、監督から私が怒られてしまったくらいだよ」
どうやらスポンサーが取り付けたアイドル枠を宛がって貰ったらしいが、その監督は世那の実力を評価して、太鼓判を押したらしい。しかも次の舞台は是非自分にと打診してきたのだという。もちろん主役は世那だ。
「本当ですか……うれしい……あっ……ん」
 世那の顔が赤くなるのだが、それは嬉しいという感情以外のものがある。
「世那……」
 そう言って伊野が世那の頬に触った。
「んあっ」
 伊野に頬を触られただけで、世那は勃起してしまい、射精をしたくなるほど感じた。
「嬉しいよ、世那。本当に付けてきてくれたんだね。君を隅から隅まで舐め回すのが楽しみだよ……」
「はあっあぁっ……あっ、うぁ、あん……」
 伊野が世那に渡してきたのは、首輪にニップルクリップが付いたSM道具。世那も持っている同じ型のもの、バイブ付きのコックリングと散歩用と銘打っているアナルプラグと楕円形のローターが二つだった。ローターを入れて、アナルプラグを入れ、バイブ付きのコックリングを装着して、電源を入れておくことと言われた。
 そして下着や服は着ずに、入っていたコートを一枚で来るようにとも書かれていた。
 車での移動だから、服はいらないだろうと伊野は言ったのだ。
 普通なら、見た瞬間に拒否するところだが、世那はもう自分で開発してしまっていて、伊野はそれを知っていると言っているのだと思ったのだ。
 そして思い当たることがあり、納得したほどだ。
 世那が泥酔している時、伊野は世那の体に何かをしていたのだ。こういう道具を使って遊んでいたのか、挿入自体をして遊んでいたのかは分からないが、世那の体の異変は、伊野によるものだったのだ。
 しかし、その後の世那の行動は自発的なものであり、伊野は関係ない。けれど、伊野は世那の体中を見ているのだろうから、きっと世那がアナルで遊んでいることなんて見通しているだろう。
 世那はそれでふと肩の荷が下りた気がしたのだ。
 そして、新たなる世界への入り口がここにあるのだと思って、それをすべて装着してから来た。もちろん下着も服も着ていない、コート一枚である。
 伊野は世那がコックリングの振動に反応したことで、世那がすべてを受け入れたことを知った。
 そしてサービスエリアに近づくたびに、伊野は世那のバイブやローターに電源を入れ、世那を暴れさせた。バイブだけで追い上げられた世那が自分でペニスを触ろうとすると、伊野が言った。
「自分で触ったら意味ないよ、世那」
「そ、そんな……」
「どうして欲しいのか、私に言うんだ世那。ペニスをどうして欲しいんだ?」
 その言葉に世那はとうとう、伊野に懇願した。
「……伊野様……僕のペニスを……擦ってください。射精をしたいです……」
 自分で触って射精をしたいと言うと、伊野はにこりとしてもう一度言った。
「触るだけでいいの? ほら、こうやってあげることもできるのに……」
 そう言って伊野が舌を唇に這わせている。
 それを見た世那はごくりと唾を飲み込んでから言っていた。
「ペニスをその舌で舐めてください……お願いします!」
世那の願いに伊野は頷いた。
 サービスエリアの端に車を止めてから、誰にも見られないようにして、伊野は世那のペニスを啜っては射精を促した。
「いいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
 ペニスを人に咥えられるなんて、されてこともないから、世那は体を仰け反らせてフェラチオを喜んで受け入れた。望んだ通りの気持ちよさに世那は嬌声を上げる。
「んんんーっ、……んっ、んっ、んんっ」
可愛く啼く世那に、伊野はコックリングの振動を強くしてやり射精を促す。
「あ゛あああっ! いくっいくいっちゃうっ……あっあんっあひっあああーっ」
世那が伊野の中で達すると、伊野は世那の精液を綺麗に吸い取って飲み込む。
「ふふ、世那、可愛い世那……とても色っぽいよ」
「はぁっ、はぁっあぁん……」
 もはや伊野に対して、世那は何の抵抗もなくなってしまった。
 伊野はサービスエリアに寄るたびに何度もそれを続け、世那がトイレに行くには、それらを付けたままいく羽目になり、世那は個室に飛び込んでは尿を出しながら興奮で射精までしていた。
 狂ったように続けられる行為であったが、世那は全く拒否はしなかった。
 ただただ気持ちが良くて、絶頂を何度も他人の手によって与えられることが、こんなにも気持ちがいいことや、アイドルである自分がこうした状態で人前を歩いたり、車の中で変態行為をしていることを知られるかもしれないという状態が更に世那を変態行動へと誘っていたのだ。
 とうとう伊野も山荘までは我慢できなくなったのか、高速を途中で降り、山の中に入り、森の中で世那を全裸にさせて歩かせ、車道に車が走っているのが見える位置で、世那のアナルからプラグを抜き、ローターを吐き出させた。
「ぁあっん、んっんん~っ……」
 高速に上がる車道なので、止まる車は皆無であり、地元の人すら寒い日は登らない山の中で、世那は解き離れたように自由になった。
「淫乱で可愛い世那……世那のおま○こを舐めてもいいかい?」
「お願いします、僕のおま○こを舐めてください……」
 世那は自ら尻を広げてアナルを見せ、伊野に懇願した。
 伊野は世那の尻に縋り付き、世那のアナルを舌で舐めて吸っている。
「世那……私の世那……こんなに淫乱で美しいなんて、世那……」
「あっああっ……やっあっあっあんっんっああぁっ」
 ジュルジュルと音を立てて吸われて、世那は体をくねらせ、快楽に口から涎を垂らした。
 アナルの襞を舐め上げられるなんて、想像すらしていなかったことだ。舌はアナルの中にまで入り込んで内壁を刺激してくる。
 また青姦であり、人がどこで見ているのか分からない環境で、裸になっていることすら興奮する材料だった。アイドルである自分がこんな破廉恥なことをしているなんて、普段の貞淑さからは、きっと誰も想像すらしないだろう。
「あああっ! あひっあっあっあ゛っあ゛ああっ」
自然と腰が揺れて、自分で腰を振っていた世那はとうとう耐えられずに言っていた。
「はぁあんっ、伊野様……指挿れてぇ……おま○こハメハメしてっ……あ゛っひああっ!」
 皆まで言わなくても伊野は世那のアナルに指を突き入れた。
「あ゛ああっいいっいい、おま○こきもちいいっ……あんっあんっあんっ、あああっ!」
「世那、いいよ、おま○こがとろとろしてるよ。ずっと我慢していたんだね……ごめんね……でもこうして我慢をしたから、指がとても気持ちがいいはずだ……」
「いいっ気持ちいっあぁ……はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
「さあ、私の指でイキなさい、世那」
「あ゛あああっ! いくっいくっ……あっあああーっ!!」
世那は指でアナルを犯されて絶頂した。
 精液が噴き出して、目の前にある草を白く濡らす。粘った精液がボタボタと断続的に吐き出されて、倒れそうだった世那を伊野が抱きかかえた。
 そして伊野は世那の首筋に唇を埋め、そこを舐めながら言うのだ。
「世那、私の世那。淫乱でどうしようない世那、さあ本番は山荘に行ってからだよ……」
 そうは言っても、太ももに伊野の勃起した股間が当たっている。
 それを世那は手で手繰り寄せて、何度も撫でた。
「伊野様……これを僕で慰めてください……」
 そう言うと世那はしゃがみ込んで、伊野の股間に手を伸ばした。すぐさまファスナーを下ろして、下着からペニスを取り出した。
 既に半分勃起している伊野のペニスは、見たこともない凶器のような大きさであった。どす黒く、全体が太いのだが、中間などには瘤がある。真珠を入れてわざとそうしているのを聞いたことがあったので、世那はそれを撫でたあと、すぐに舌を這わせて伊野のペニスを舐めた。
「んんっ……、ん、ふ、ぅん……」
「おいしそうに舐めるね、世那。うん、まだ上手くはないけど、一生懸命だと分かってとても私は嬉しいよ……ん」
「んっ、ふぅ、ん、んっ……んっんっ」
丁寧に亀頭まで舐め上げ、筋に沿って丁寧に舐めた。その行為だけでは物足りず、世那はとうとうそれを口に含んで吸い上げた。
「んっ……ふっん、ん……」
 ジュルジュルと音を鳴らし、喉の奥まで自ら飲み込み、舌を這わせて舐め上げた。
「気持ちいいよ、世那……そう上手いね、そう、嬉しくもう出そうだよ……んっう、でるっ!」
「んんーっ……! んっふぁっ、んっんんっ」
 すると伊野は世那の喉までペニスを突き入れてから射精をした。
 喉に熱い精液を叩き付けられて、世那は一瞬苦しかったが、それでも精液をこぼさないように一生懸命全部を飲んだ。
「は、あっ……んんんっああっん……」
「世那、上手だったよ……うん、可愛い淫乱世那、精液の味はどうだった?」
「……あっお、おいしいです……」
 精液なんて美味しいわけもないのだが、その時は最高に美味しいものだと感じたのだ。だから世那はそう素直に答えた。それは伊野を喜ばせたようで、伊野は上機嫌になった。

 伊野はまた世那のアナルにアナルプラグではなく、エネマグラを入れ直して、世那にそこでいやらしい誘うポーズをするように言った。
「そう、誘うように……そういいよ」
 世那は言われた通りに、伊野が構えた携帯のカメラの前で伊野を誘うように、カメラを覗き込んで写真に写った。
 たくさんのポーズは撮ったが、さすがに冷えてきたので世那が震えると、伊野は世那にコートを着せると車に戻った。
 もうこの時には世那の中の羞恥心などは消えていたのか、堂々として車まで戻った。他社から見ればせいぜい、トレイに行っていたくらいにしか見えなかっただろう。
 高速は目隠しのパネルがしてあって、青姦をしているところは見えなかっただろうが、行き交う人の中で、裸になり、アナルを舐められたり指で達したり、人のペニスを咥えて射精をして貰ったり、最後には撮影会までした事実は世那をさらなる興奮に導いていた。
 車を運転している伊野のペニスをずっと咥えて離さないほどに、世那はすっかり伊野の虜になっていた。
「世那、がっつくんじゃないよ……もう仕方ないなぁ」
 早くこのペニスをアナルに突っ込んで、絶頂を見せて欲しいと世那は思った。
世那のアナルの中ではエネマグラが常に動いてて内壁を擦り上げ、ペニスにしているペニスリングは振動が続いている。そして口は伊野のペニスを咥えたままで、世那は二度も絶頂した。



山荘に到着したのはさんざん寄り道をして、五時間もかかった。
 東北の山の中で、周りには何もない。民家もなければ、街もない。
 ただ夜空が広がっている場所で、元々星を見るために作られた別荘だったらしい。それを伊野が買い取り、自分用に星を見る場所として周りを整備している。
 当然ご近所などおらず、燃料や食料などは事前にトラックで運び込んだらしい。
 世那は車の中で二度も絶頂してしまい、もう身動きが取れなかった。そんな世那を伊野が上機嫌で抱き上げて、まずは風呂に入れてくれた。
 そこでやっとエネマグラを外されて、コックリングも外して貰ったのだが、体を洗って出てくると、首輪にチェーンの付いたニップルクリップの新しいもの、アナルには新しいアナルプラグの卵形のものを入れられた。そして腰にベルトを着け、アナルプラグを固定した。
 これは伊野のペニスが大きいため、その準備の拡張なのだろうが、世那はそれすら感じてしまい、歩くごとに体を震わせていた。
 部屋の中は既に暖かく、暑いくらいに温度を保っている。それは世那が裸であることを気遣ったことなのだろうが、徹底して伊野は世那に服を着せる気がなかったようだ。

 それでも世那はもうそれを不思議と思わなくなっていた。
 だって、もう既にセックスがしたくて、仕方がなかったからだ。
 しかし伊野はすぐにはセックスをしてくれなかった。
「さあ、お腹がすいただろう? お昼も食べられなかったからね」
 そう言われればそうだったと世那もそれを思い出した。
 伊野が用意したケータリングを解凍し暖めたものを出されて、世那はそれをひたすら食べた。
「美味しいかい? 好きな物ばかり用意したんだ」
 伊野がにこりとそう言うと、世那は元気に返事をした。
「はい、美味しいです」
「うん、よかった」
 そのまま食事を三十分掛けて食べ、お腹がいっぱいになった頃に、伊野が片付けを始めた。のんびりとした伊野の様子に、世那はとうとう我慢しきれずに伊野の背中に縋り付いて懇願した。
「そんな、切なくしないでください……お願いします……」
 そういう世那ににこりとしたままで、伊野は言う。
「何がだい? 世那はどうして欲しいんだ?」
伊野は今日は世那がして欲しいことをしているだけだと言った。
 妙な格好は強制したわけではない。嫌ならしなきゃよかったし、来たくないなら来なければよかったのだ。
 伊野は提案してくるだけで、ただの一度も強制はしていない。
 せいぜいいやらしいポーズで写真を撮っただけのことだ。
 ここまで世那の欲望のまま、好きにしていたんだと言われて、世那はそうかと納得がいった。
「伊野様、僕のおま○こを、僕を伊野様専用のおま○こにしてください……」
 世那がそう言うと、伊野は世那を台所のテーブルに載せた。
 足を大きく広げ、入っているプラグを伊野が抜き取った。
「んはあっんっ!!」
 ぽっかりと開いたアナルは、今日一日掛けて拡張し維持してきたので、ぽっかりと開いている。
「世那、素晴らしい……ここがすべて私のものになるなんて……夢のようだよ」
 そう言うと、世那は言った。
「伊野様の、好きなようにしてください、世那は伊野様になら何をされても、嬉しいです……伊野様ぁ……」
「可愛いことを言うようになったね、世那……君の望み通りにしよう」
「んんっ……! んっふっ……ん、はぁっああんっ」
伊野はそう言うと世那のアナルに舌を這わせた。
 さんざん嬲ってやりたいと思っていたことで、伊野は満足するまで世那のアナルを舌で舐めほぐした。
「ああぁんっ! んっあっあ゛ひっあっ……あっあんっ」
 それだけで世那の体には火が付いた。
 伊野の舌がいやらしい動きでアナルを舐め、襞を広げ、中に入ってくる。それがぞくぞくするほど気持ちがよく、世那はそれだけで絶頂に導かれた。
「あぁんっいくっ、いっちゃうっ……あっあぁっあんっあ゛あぁっもっらめっ……あっあひっあ゛んっ」
 勢いよく精液が飛び、世那の腹を自分の精液が汚す。
 伊野はやっと起き上がり、大きな勃起したペニスを取り出した。
 そしてそれで世那の足の間にペニスを挟み、世那のペニスに擦り付けるようにして素股をした。
「あぁっあっひっあぁんっんっあっそんなっいいっ、あぁん」
 絶対に覚えていないはずの記憶がよみがえってくる。伊野は世那をこうやって素股をするだけでずっと我慢をしていたのだ。おもちゃはさんざん突っ込んで開発はしたが、セックスと呼ばれる性交渉まではしてなかった。
「あぁっ あぁんっあっひっああんっあっああんっ」
「相変わらず、この股は素晴らしい……これで私も完全に勃起をした……」
そう言って伊野は世那の股を大きく開くと、腰を寄せてとうとうその凶悪はペニスを世那の中に突き入れた。
「あぁん……! あっ、あっあっ、んんっ、ああぁっ……!」
 内壁を押し開いて入ってくる伊野のペニスに世那は体を震わせながら喜んだ
 ディルドの経験があるが、そんなものとは比べものにならないほど大きい圧迫感が熱い熱と共に犯しにくる。
 自分でやるのや異物を入れるとはわけが違った。
「あああっんふっ、あっあんっあんっあんっ」
 内壁がペニスを逃がすかとばかりに絡みつき、伊野が顔をしかめる。
「すごい、世那。私のおちんぽがそんなに嬉しいのか? 世那のおま○こが締め付けてきて、すごく気持ちがいいよ……はあっ」
「あひっあっあんっ、んっふああっいいっ、あぁんっ」
さんざん慣らしてきたお陰か、痛みはほぼなく違和感があるだけだ。それもディルドでは開ききっていない奥が、伊野のペニスによって開かれたことによるものだ。
 しかも伊野のペニスには真珠で付けた瘤があり、それが前立腺を擦り上げていく形になってしまい、世那はあり得ないほどの快楽をそれだけで受けた。
「あひっ……まって、あっあ゛ああっ、死んじゃうっ……こんなのっしんじゃうっああっあっあっあっ!!」
 伊野は優しくはしてくれなかった。急にペニスを抜いたかと思うと、今度は一気にペニスを突き入れ、更に抜いて突いてと繰り返してくるのだ。
「あああっ……ひっあ゛っおっお゛おっ……あ゛ひっいっだめっあああっ」
想像していなかった快楽に世那は気持ちよくておかしくなると頭を抱えて振るのだが、伊野はそれを無視して世那を突き上げた。
「あっあんっ……あーっ……やっ、でちゃうっ……ひっあぁっいっちゃう、もっあぁああんっ!」
 世那はたった十回も突かれていないのに絶頂して達した。二度目の絶頂であった。
 ペニスからは精液が吹き出すように突かれるたびにピュッと吹き出している。
「あぁ、はああぁっ……やだっ、おま○こでいってるのっ、なんで……あっひっあぁあああんっ!」
「ああ、世那、気持ちがいい……やっと世那と繋がれた……世那、淫乱で可愛い世那。私のおちんぽをおま○こで美味しそうに咥えて、離さないね? どんどん突いてあげるよ。世那がそう望んだのだから……っ」
「ひぃああっだめっ、おちんぽっあひっ……おちんぽでっおかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
「一回出しておくね。記念の初めての種付けだよ……世那受け取って」
「あひっああっいくっやぁっ……あ゛っひっああぁんっ!」
 伊野はそう言うと、世那の中で大量の精液を出した。奥の奥まで擦りつけるように、テーブルの上に上がり、世那のアナルを押し広げて、根元いっぱいまで突き入れて更に射精をした。
「ああ……世那のおま○こに、種付けをできたっ本当に世那が孕めばいいのに……」
「あひぃっあっあっおちんぽからっせいえき出てるっ……ああっん、ふぁあっ」
 中で熱い精液が吐き出されるのがダイレクトに伝わって、世那は喜びのあまりに笑顔になっていた。
 伊野はそんな世那を見て興奮して、萎えたペニスが勃起していく。伊野は世那を見ているだけでも勃起できるほどであるが、今日は耐えに耐えていただけに、ずっと抜かずにいた精液のすべてを世那の中に注ぎ込むことにした。
「これじゃ終わらないよ、こんなものではないからね……世那、君の淫乱さにはもっとセックスが必要だから」
「あ゛あ゛あんっひっい゛ってるっ、いってうからっあ゛あっもっらめえっあっあんあんあ゛あーっ!」
パンパンと上から世那の体を押しつぶすようにして伊野が激しいピストンを繰り返す。あまりの強さに世那は脳天から快楽が突き抜けていくのを感じた。
「あひっあぁっやっ……あっやっあんっあんっあぁっんっ、変っ……あぁっおかしくなるっあっああっ」
「もっとおかしくなりなさい。世那、私のおちんぽなしでは生きていけないようになりなさい……」
「あひっああっいいっ、あぁんっおちんぽきもちいい、あっあんっあんっ」
 伊野は世那を自分のペニスで縛り付けることを望んでいた。世那はその通りに、伊野のペニスに翻弄され、次第にそれなしでは生きていけないとさえ思った。
 こんなセックスを知ったら、ディルドだけなんて耐えられない。常にペニスを入れられていないと我慢できなくなるに決まっている。
 世那はそう思ったし、そうして欲しいとも願った。
 伊野は世那の思う通りにしてくれると言った。ならば世那は望んだことを口にした。
「あぁあんっいって、いってっあひっああっ……僕のおま○こで、いってっ……あっあんっあんっああぁんっきもちいいっああっん!」
「世那可愛いことをっ」
 伊野は世那を付きながらも指で乳首を弄り、さらには片方は舌で舐め吸った。
「あぁっいいっ……きもちいいのっ、ちくびも、おちんぽもぬるぬるで、擦れていいっ、いいっ……ああんっ、あっあっんんっ、ふああぁん!」
「気持ちいいんだね? 乳首舐めながら突かれるの好き?」
「あ゛っあんっちくびっきもちい、あんっもっとちくびっ舐めて噛んでっおま○こをおちんぽでゴリゴリして……んあっ気持ちいいっあっひあぁんっ」
「世那は淫乱だね……っ、もっと言って、私のおちんぽが気持ちいいって……っ」
「あっいいっ……おちんぽっきもちいっいっああっひっあっあっあ゛あああっ」
「ああ、素晴らしいよ、世那……やはり私が見込んだ通りの淫乱さだ。ずっと始めから世那をこうしたかったんだ……ああ、気持ちがいいっ」
「んっあっい゛いっ、よすぎてっだめになっちゃうっ……あっひっおっああっ」
「もっと馬鹿になりなさい……私のおちんぽで涎垂らすくらいに……もっと淫乱になりなさい」
「あ゛ああっ……あひっ、いっあっあんっぁうっ、いいっいいっあっあっああっ」
世那は狂ったように嬌声を上げ続ける。伊野の言うように伊野のペニスで完全に世那は狂っていた。
「あああ~っ……んっ、はぁっ……あっあんっいっあうっああんっ!」
絶頂に次ぐ絶頂で、オーガズムまで世那は覚えた。精液はでないが体が痙攣して脳天を突き抜ける快楽が何度もやってくる。それでも伊野が突き続けるので、世那は何度も何度も絶頂を迎えた。
「あっあぁんっ……もっとぐちゅぐちゅして……っ。おちんぽっちっ乳首も弄られていきたいっあ゛ひっ、おっ、そこっ、そこっいいとこ、ごりごりされてぅっ…あ゛ーっ…あ゛ああーっ」
「世那、私の世那……っ」
 二人が最後の絶頂を迎えた時、夜も明けかけていた。

 それから二人は一週間そこに滞在をした。
 今はインターネットでも仕事ができる伊野はそこから会社に指示を出し、無理矢理取らされた有休も使った。世那は元々夏休みの分の休養がそのまま一週間を当てていたので、伊野に付き合った。
 常に二人はセックスをしていたし、青姦の思い存分楽しんだ。
 人がいない道端でガードレールに寄りかかってセックスもしたし、雪が降っている中で寒さに震えながら抱き合ったりもした。
 世那は常に下着を履いておらず、アナルプラグを装着していつでもセックスができるようにしてあった。
「んっ、あ゛ぅっ……おちんぽで…っ、おま○こ、突かれないとおかしくなっちゃうからぁっああっ……あ゛っ、うあぁっ」
「世那、可愛いよ……淫乱で美しい世那……ああっ気持ちがいいよ」
 今日は晴れているから車のボンネットでセックスをしていた。もう既に三回目に突入しているから、車のボンネットは世那のアナルから垂れてきた精液で濡れている。
「あ゛ひっ、お゛っいってるからあっあっあ゛んっあんっあああああんっ」
 世那も絶倫の方に入るくらいに精液も何度も出る体質であるが、伊野はそれを上回っての絶倫だった。ペニスに真珠を入れるくらいである。セックスには自信があったのだろうが、世那の耐久力には本当に理想通りだと喜んだほどだ。
「あひっ、あんっあんっあんっあぁんっ…あ゛ーっあっ、あああっ」
 山中に響く世那の嬌声であるが、誰もいない山奥なので気にはしない。たとえ誰かがいてもわざわざ声がする方には近寄ってはこないものだ。
「あぁああっ……ふぁっ、おっ…んっ、あ゛ーっ…うごいてぅ、おま○こでっ、あ゛っ、おっんああっん……!! あ゛うっ、んっ、あっあっあーっ…あん゛っ、おま○こいいっ、ひぁあっ」
「世那、愛しているよ、どんな形でも私は世那をずっと愛している……」
 世那はそれには頷くだけである。
 どこまで伊野が本気なのか世那には分からない。
 ある日突然、伊野の気持ちが変わるかもしれない。その時に縋りたくなくて、世那は答えは言わないことにした。
 それでも伊野はうっすらと笑っているだけだ。
 きっと世那の心などお見通しなのだろう。

 世那がその旅行から帰ってきてから、世那のソロ活動が始まった。
 アイドル時代とは違い、芝居芝居の間に休みがちゃんとあり、アイドル時代とは打って変わって時間もゆとりもあったが、世那は希望通りに舞台役者の道に踏み出した。
 スポンサーだった伊野は今でもまだ世那のスポンサーで、世那の良き相談相手になっている。
 マネージャーは世那の変わりように少し驚いていたが、大人の色気が出て、美しくなっている世那に文句を言っても仕方ないと思ったのか口を閉ざしている。 
 きっと勘付いてはいるのだろうが、個人の趣味である。プライベートが表に出ない限り、きっと何も言わないのだろう。
 世那はそのまま舞台役者としてのキャリアを積み上げ、二十代の中盤には映画に起用されるようになり、二十八歳の時に主演のサスペンス映画で爆発的な人気俳優になった。
 伊野の見込み通りに世那は役者として一流になっていった。
 もちろん、スポンサーの伊野はその時もまだ世那のスポンサーで、その立場から世那を週に一回は呼んでは、世那の望むままに世那を抱いてくれ、変わらない愛情を伊野は世那に注ぎ続けた。

© 2019 2407 All rights reserved. ☘