愛の始まる場所

1

 浦本は、自分が馬鹿なことをしていると自覚している。
 けれど、散々考えて決めたことだ。今更取り消しはできない。
 書き込んだ段階で削除は手間の掛かることで、一週間ほどかかると言われている。だから書く前に散々考えたはずだ。
 メモ帳に何を書くか散々考え、更に一日寝かせてから推敲もした。
 それでも気持ちが変わらなくて、コピーし張り付けた。それでも書き込みのボタンを押すのに半日かかった。
 ボタンを押したら、もう戻れない。
 そういう書き込みだった。
【誰か、僕の処女を貰ってくれませんか?
 優しくしてくれる方希望してます。
 初めてなので、もちろん期待できるような反応はできません。
 怖くないように、一対一でお願いします。
 ホテルはこちらで用意します。
 僕は男です、大学生です。ゲイでネコです。
 タチの方、募集します。
 こちらで判断できるように、webアプリを登録してください。
 一人一人直接お話させてください】
 そしてアプリの番号を書き込んだ。
 最近流行りのアプリではなく、少し前に廃れたアプリだ。
 それを書き込んだ瞬間から、書き込み対するレスがすぐにつき始めたが、本当に希望している人なのかは判断できなかった。
【俺が突いてやるよ。へへへ】
【二、三人じゃだめか? やさしくするよ?】
【ケツ掘ってやるから、金寄越せや】
 書き込みはその日の瞬間風速で一気に書き込まれて、二千番まで酷い言葉が並んだ。正直、ここで募集するの早まったかと思ったが、意外にアプリに連絡してくる人は、両手一杯程度だった。
いわゆる、ネット上だけでは粋がっている人が多く、ネタに面白半分に飛びついただけだ。
 処女なんて書いたせいで盛り上がったのだろうが、次の日には別の書き込みがされて、あっという間に浦本の書き込みは流された。
 ずっとこの掲示板を見ていたから、こうなるの分かっていたけれど、興味がある人が一人でも引っかかってくれればいいという感じだったので、上々だろう。
 その十人から二日で二人だけと別のアプリで連絡を取っている。
 八人はほぼ冷やかしで、エッチな画像が欲しかっただけの変態だった。画像だけ強請って、渡したら消えるのだろうなと予想ができたので、言葉を濁していたら、面倒になったのか連絡は来なくなったのだ。
 そのうち、二人は最初から丁寧だった。自己紹介、本名ではないが偽名を付けて貰った。その方が呼びやすいからだ。
 別アプリに映ってから四日経つと、一人はもういいだろ!と切れ始め、意訳すると「さっさとセックスさせろ」とせっつき始めた。次第に乱暴な言葉が増え始めたので、もう一人の人と交渉中であることや、今の言動から会うことができないことを丁寧に伝えると、暴言を吐いて消えた。
 残ったのは結局は一人だけだった。
 この人は酷く穏やかな人だった。
 朝は普通におはようと挨拶が入り、仕事が始まるとピタリと止まり、仕事が終わった辺りからポツポツと聞きたいことを聞いてくる。それも好きなものは?とか、セックスに直接結びついていない日常だったり、面白い写真や食べたものの写真など、友人のように接してくれた。
 一週間経っても、その様子は変わることはなく、急かすことは言わない。写真も要求はしなかったし、エッチな事も言わなかった。
 浦本はこの人は丁寧であるけれど、本当に浦本に興味があるのか不安になるほど普通だったのだ。
【水元(みずもと)さんって、いい人って言われない?】
 水元というのが、相手の借りの名前だ。どうやらオンラインゲームではそう名乗っているようで、知られて困ることはないらしい。
 水元の印象がこれなのだが、水元は。
【よく言われるから、慣れている。ただしweb上ではってことだけどね】
 水元はそう言う。たしかにいい人である。それだけは間違いないが、それでもあの掲示板。アングラと呼ばれる、もう一般の人が入り込まないようなネット上で、セックスフレンドを求めるような人である。そこを忘れてはいけなかった。
【僕とエッチしたい気持ちは、変わらない?】
 とうとう、浦本は本題に踏み切った。
 これを書き込むということは、会う気になったからだ。
 この人なら問題はないと思えたからだ。
【気持ちは最初から変わらないよ。でもトモくんはいいの? 大丈夫なら、話を進めてくれてもいいけど? 嫌ならやめておくって方法もあるよ】
 水元は意外なことを言い出した。
 このままでいてもいいし、話を元に戻して進めるのもいい。でも怖かったらやめていいんだよと言ってきた。
 その瞬間、決意が揺らぐ。
 この生温い環境にいたいと思ってしまう。
 けれど、ここでやめると言ってもきっと後であの時覚悟を決めていればと後悔するに決まっている。
 やっと決心して書き込んで、いい人に当たったのだ。これを無にして、また募集をしたら、今度は相手してもらえないだろう。
【するって決めたから、ちゃんとしたい】
 そう浦本が書き込むと、水元も分かったと返してきた。
【怖がることはしたくないけど、トモがいいなら、俺も目一杯頑張るよ。それで、どうする? 日程を決めるなら、今日の方がありがたい。そろそろ来月の休みをいれなきゃいけなくってね】
 そう水元が言ってきたので浦本は自分のことばかり優先させていたことを知った。相手は社会人で、時間に限りがある。大学生でバイトもしていない、親の援助で何とかしている浦本とは違うのだ。
【じゃあ、二週間後って大丈夫ですか?】
【土曜日でいいなら、大丈夫。こっち土日休みだから】
【じゃあ、二週間後の土曜日。○○駅に午後六時くらいに待ち合わせにしますか?】
 当初の予定通りに話を進めた。
【それくらいでいいね。あ、こっちは黒の背広で行くから、目印に白いバラ持って立ってるよ】
【別にバラじゃなくても……】
【いいから、その方が目立つし、もし遠目で見て好みじゃなかったり、気に入らなかったら、トモはその時に断ってくれてもいいんだよ。その為に目立つ格好をするんだから、観察してから声をかけてくれればいいよ。後はトモの予定通りに進めてくれて構わないから】
 水元は最初からそういうつもりだったようだ。
 外見でどんなにいい人だと分かっていても、駄目なこともあるかもしれない。水元は容姿に自信がないのか、そういう風に言ってきた。
【分かりました。水元さんの言う通りにします。水元さんももし、駄目だったら言ってください】
 容姿に自信がないのは浦本だってそうだ。綺麗な顔なんてしていないし、人並みには整えている風貌だって、目立つようなそれではない。
 だから出会いの場にいけなかったし、今でも水元の方がお断りしてくるかもしれないのだ。
【分かったよ。楽しみにしているよ】
 水元はそう言った。浦本も同じように返して、その後も会う直前までいつも通りにアプリによる会話を続けた。
 その間にも水元は変わらず浦本に付き合ってくれ、それこそ一番親しい人にまでになっていた。
 二週間後の土曜日の午後五時までアプリで会話をして、二人は待ち合わせに向かった。
 待ち合わせの場所は、○○ビルの入り口。ちょうどたくさんの人が待ち合わせに使う駅の反対側で、歩道橋からその場所がよく見えた。
 ここを待ち合わせに選んだのは歩道橋から相手を確認できるからだ。
 もちろん、水元も分かっているだろう。
 黒の背広で来ると水元が言ったので、浦本もジャケットを羽織ってスラックスできた。もっとラフな格好でもよかったかもしれないが、ここまできちんとしてくる相手に、失礼な格好は見せられなかった。
 橋の上を歩きながら待ち合わせの場所を眺めた。たくさんの人が行き交う中に、確かに黒の背広にネクタイ、そして手には白いバラの花束を持っている人が立っていた。
 外見はきっとオタクチックな人だと思っていたが、想像を遙かに超えた人相をしていた。
 遠目でも明らかに強面の顔、一睨みでヤクザにでも絡まれているかと思えるようなほどに恐ろしい形相をしていた。
 常にしかめっ面で、眉間にしわが寄っている。細長い目が鋭く、視線を合わせただけでみんなが急いで目をそらしている。
 周りの人が怖がっているのか、近くに誰もいなかった。
 身長も百九十センチほどありそうなくらい、大きな体で更に躰を鍛えていると言っていたのだが、本当に鍛えているようで胸板も厚そうだった。
海外映画に出てくる傭兵などに普通にいそうな風貌と言えば納得される感じだ。
 あれが水元なのかと思うと、浦本は自然と口の端が上がってしまう。
 あんな強面なのに、あんなに優しい言葉をかけてくれていたのか。そう思うと笑みが沸いてくるのだ。
 会うことでやめてもいいと言ってくれたのも、水元の外見を気にする発言もこういうことだったのだ。
 浦本は俄然会う気になった。
 重かった足取りは急に軽くなった。
 歩道橋の階段を下りて、まっすぐ水元の立っている場所を目指した。
 そして浦本は水元の前に立った。
 水元は自分の目の前に来た青年を見て、一瞬だけキョトンとした顔をした。
 浦本は頬辺りに少しそばかすがある。幼さが抜けきれない顔で、童顔だと言われる。青年と少年の間にある躰付きで、これ以上育つことはなさそうだった。
 そんな幼さが残る躰にコンプレックスがあり、身長も男性の平均身長よりも低く、百六十五センチもなかったせいで、未だに高校生くらいに見られる。
 コンプレックスの塊である外見を晒して、誰かを探すのは難しく、今まで積極的には慣れなかったのだが、今日は違った。
 水元の前に立つと、浦本は言った。
「水元さんですね?」
 そう言うと、水元は驚いた顔からニコリと優しい顔になった。
「やっとトモに会えた。よかった来てくれて、それだけで嬉しい」
 強面の人が優しく笑い、自分を見ても気を変えることもなかったことが、浦本には嬉しいことだった。
「はい、これ。記念にどうぞ」
 目印に買った白のバラの花束を水元から渡された浦本は、それを受け取ってクスリと笑った。
「こんなに大きな花束にしなくても、高かったでしょ?」
「これくらいしないと、トモの初めてを貰うには足りないと思ってる」
 真顔でそう言われて、浦本は顔を赤らめた。
「それじゃ、いきましょうか……」
 真っ赤な顔をした浦本がそう言って、水元の服を引っ張った。
 それから二人は、近くのホテルに入った。
 ホテルに入ると、まず食事をしようと水元が誘った。浦本はそのまま部屋に行くつもりだったのだが、水元がお腹が空いたのでと言ったためだ。
「ごめんね、ご飯は俺が奢るよ。社会人なんだから、これくらいはさせてね」
 水元がそういい、浦本をレストランに連れて行く。レストランに入ってすぐに店員が声を掛けてきて、奥から支配人を呼んできた。
「いらっしゃいませ、水元様」
「いつもの席、用意出来るかな?」
「畏まりました。ご用意させて頂きます」
 簡単な挨拶をしただけで、支配人が水元を案内していく。
 浦本はキョトンとしていたが、水元が振り返って言うのだ。
「おいで、トモ。景色が綺麗だよ」
「あ、うん」
 水元が呼ぶので浦本は急いで水元の隣に並んだ。
 支配人に席まで案内されて座ると、そこは一面のガラスで夜景がよく見える席だった。しかも衝立があり、明らかに向こう側の席とは区切られている。VIP専用だと言われたら納得するような、他人との接触がしっかりと断たれているのだ。
「ご注文は、お薦めでよろしいでしょうか?」
「うーん、そうだな。トモは好き嫌いはあるかい? アレルギーの話はなかったように思うんだけど」
 さすがに水元は浦本との会話の中で浦本が何でも食べる方で、食べ物や飲み物のアレルギーがないことは知っていた。
「はい、大丈夫です」
 そう浦本が答えると、水元はそのままメニューを返して支配人に言う。
「今日のお薦めでお願いする。デザートはケーキセットで、食後はコーヒーを頼む」
「畏まりました」
 支配人はそうメニューを受けると下がっていく。
 それを見送った後に、浦本が驚きながら聞いた。
「水元さん、ここ行きつけなの?」
「たまに通りがかった時に来る感じだな。外の眺めがいいからね」
「確かに、凄いね。光りの渦だもん。こんな高いところから東京の空を見たの初めてかも」
「そうなの? タワーとかいかないのか?」
「だって入場料が高いでしょ。それに人が多いし、並んでる時間で近くの食堂入って食べて満足して帰ってこられると思ったら、勿体なくて」
 浦本が東京出身ではないことは、水元も知っているのでそう言うと、なるほどと水元は納得する。
 学生が一人で散策するために行く場所でもなく、興味もあまりないのでは東京に何年住んでいても、行かないときは行かないものである。
「そうか、バイト出来ないって言ってたよね」
「ほ、本当はバイトするくらいなら、ちゃんと大学を卒業しろって言われてたんだけど、春休みにホテル代稼ぐために、ちょっとだけバイトしたんだ」
「はは、なるほど。だからホテル代、トモ持ちなんだ?」
「さすがに親のお金は使えなくて……」
 色々と食事をしながら離していると、浦本は水元のことをどんどん知っていった。
 とてもいい人であることは分かったが、強面なのは生まれつきで顔で損をしたりもしたが、今ではこの顔のお陰で人に覚えて貰って仕事ができているという。
 そんな話をして食事を楽しげに終わると、二人は浦本が取ったホテルの部屋に向かった。


2

 部屋に入ってしまうと、緊張していた二人は絡まるように抱き合ってベッドに座った。 すると、水元が冷蔵庫からビールを取り出して、それを二つのコップに注いだ。片方を浦本に渡してから言った。
「本当はこんな酒の力を借りるのは失礼かと思うんだが、あまりの緊張で、酒の力を少しだけ借りたい。トモも飲めるって言っていたよね?」
「あ、は、はい……僕も緊張してて……」
「分かるよ……じゃ少し飲もうか? ちょっとでいいよ、一口だけ」
「はい……」
 そう水元が優しく言って、浦本はコップ半分のピールをゆっくりと飲んだ。
「……は……」
「大丈夫? トモ」
「はい……大丈夫です……」
 本当なら浦本が率先してやらなきゃいけないことを全部水元にやってもらっている形だ。
「すみません……」
 情けなくて、謝ると水元は浦本の手を握って撫でた。
「気にしないで、ゆっくりしよう。最初に怖い思いをしたら、トラウマになってしまうからね」
「は、はい」
 頷くと、水元が確認するように聞いた。
「それじゃ確認するけど、トモはディルドの経験はあるんだよね?」
「あります……い、今も実は、プラグを入れてきました……」
 顔を真っ赤にして言うと、水元が驚いた顔をしている。
 引いたのかと思ったら、そうではなかった。
「そうか……ずっと入れたままだったんだ……出会ってからずっと食事中も……すごい、言われないと意外に分からないものなんだな……」
 水元が少し興奮したように息が荒くなっている。明らかに引くよりも興奮したのだろう。
「拡張はどこまでしてる? ディルドでも直径何センチくらい?」
 そう言いながら水元が浦本の指をそっと口元へ持っていって、その指を舐めながら言った。
 ゆっくりと水元が緊張を興奮に変えてくる。
「……えっと、普通は四センチくらい……いいときは六センチくらいで……」
「そうか、大きいのが好きなんだね。でもそのサイズじゃ、ちょっと俺のはぎりぎりかな?」
「え?」
 水元が照れながらそう言うので、浦本は驚いた。
 たしかに体が大きいからペニスもそれに準じて大きいだろうとは思ったが、それ以上となると、ちょっとだけ怖いというよりも胸が高鳴ったのだ。
「勃起すると直径は五センチちょっと超えるし、長さは十七センチ」
「す、すごく、大きいですね……」
「そうだね、だからね……少し弄らないと入らないと思う」
 そう言いながら水元は浦本の口に手を持っていき、指を浦本の口に入れた。
 それを何の躊躇もなく、浦本は吸い付いて吸った。ペニスにするように優しく舌を絡めて舐め、チューッと音を出して吸い付いた。
「そう、いいね……そんな感じ」
 お互いに指を舐め合い、気分を盛り上げた。
 こんなことでもお互いに触れることで、気分はだんだんと盛り上がってくる。
お互いにスーツを脱いで、ワイシャツや下着姿になり、ベッドに寝転がった。
 緊張は少しの笑顔と一緒に変わっていき、キスをしながらお互いのペニスを触り合った。
 本当に水元のペニスは標準でも大きく、これが完全に勃起をしたら、とてもじゃないが咥えられるのか分からないと浦本は思ったが、それでもそれを舐めたくてたまらない気分になった。
「ああぁっ……んっ、あっやっ、あぁっ……」
「トモ……可愛いな……」
 お互いにペニスを擦り合っているうちに、自然とシックスナインになった。
「は……大きいおちんぽ……はんっんっ」
「そんなに待ちきれなかったのかい?」
「待てなかった……んふっ……あんっん」
 浦本は夢中で水元のペニスを舐めた。そして口一杯に?張ってみるのだが、大きくて口には入りきらない。亀頭を舐めて咥えて扱いてから、また竿を舐めてと繰り返して、すっかり涎まみれにしてしまう。
「んっ、ふぅ、ん、んっ……んっんっ」
「トモは積極的だね、おちんぽも完全に勃起しているし……アナルも、しっかり咥え込んでいるプラグが、いやらしいペニスの形のを選んでいるなんて……」
「んんーっ……! んっふぁっ、んっんんっ」
「そのまま咥えてて、ここをこうやってあげるから」
 水元はそう言うと、アナルプラグを引き抜いたり突っ込んだりを繰り返し始めた。どうやら持っていたローションをしっかりと垂らして、それで滑りをよくしている。
「ひあぁっ……あんっ、あん、いい、……っん」
「トモ咥えていないといけないよ……ほら」
「んっ、んっんっんっ……んぅっふぁっ」
「ん……いいね。トモの口もアナルもとても素敵だ……」
「んんっ……! んっふっ……ん、はぁっああんっんふっんんっ」
 アナルを他人に弄られながら、他人の勃起したペニスを舐め咥える。それが夢だっただけに浦本は興奮しまくった。
 気持ちがいいのは当然で、それよりももっと奥まで大きなこのペニスが欲しいと腰が揺らめいてしまうほどだ。
 水元は指でもアナルを抉じ開け、指分を増やしてからアナルプラグを挿入して、更にアナルを広げた。
 浦本の自己申告の通り、調子がいいと六センチは入る形に広がり、これなら水元のペニスも入りそうな大きさになった。
「んんっ……! んっふっ……ん、はぁっああんっ」
 水元は浦本を俯せにすると腰を高く上げて、前身は枕に掴まるように言った。
「あ……は……ああ……」
 とうとうペニスをアナルに入れて貰えると分かって浦本は、言われた通りに枕を掴んで腰を高くして維持した。
 水元は自分のペニスにもローションをたっぷりと付けて、浦本のアナルにペニスを挿入し始める。
「あ、……んんっ……ああっああ……ああっ」
「そう、トモ飲み込むの上手いね……息を吐いて……うん、いいよ、入ってくよ」
 圧倒的な圧迫感が浦本のアナルの内壁を押し開いて入ってくる。これは普段使っているディルドよりも大きく、飲み込むのは大変であったが、それでもその圧迫感が浦本には気持ちよかった。
「あ゛あああ……っい゛いっひっ、あっ……あぅっ……」
「俺のおちんぽにずーっとハメられていたいって、吸い付いてきてくる……すごい、初めてでこれは、トモ才能あるよ……はあっ」
「あ゛うっあひっいっああっ……やっあんっあんっああぁんっ」
まだ奥まで入っていないのに、圧迫感だけで絶頂をしそうだった。
「トモ、まだ根元まで入ってないけど、これで慣らそうね……」
 そう水元は言うと、我慢できなかったと言わんばかりに、腰を動かし始めた。
 しかし浦本を傷つけないようにゆっくりとである。
「ひあぁああーっ……! あひっ……あ゛っあぁあっ……ああっ……」
 大きなペニスが抜かれて、また押し張ってくる強引な動きが人に犯されているのだと分かって、浦本は更に興奮した。
 望んできた通りの大きなペニスをアナルに突き立てられるという夢が叶っている。
「あ゛ああぁんっ! あぁっ、あっあんっあんっ! はぁっあんっあぁああんっ……」
 だんだんと中が広がってくると水元も腰をだんだんと速く動かし始め、少しずつ中に押し入ってくる。
「あぁっ! あっあっあひぃっ……すごっあんっはぁっあぁんっ」
 浦本を押し潰すようにして水元が犯してくる。
 いつの間にかペニスは根元まで入り込み、未知の部分を押し開いている。
 さすがに長いと言っていただけあり、浦本は脳天を突き抜ける快楽を味わった。
 太くて長くて凶悪はペニスが、自分の中に埋まっているだけでも興奮するのに、それが自分を犯しているのだと実感するだけで、浦本は幸せだった。
「ああっ……やっうごいてぇ……っおま○こっごりごりして……っあああっ」
「どこでそんな淫乱なことを覚えたんだ……いけない子だ。それでおま○こはどう? 気持ちいい? どう感じる?」
「あああぁっ! あああぁっ、あんっあんっ、おちんぽっい゛いっあぁっおま○こすごいっいっぱい……ああんっああっ」
「そうか、相性がよかったみたいだね。トモに気に入って貰えて嬉しいよ……っ」  水元はそう言うとペースアップをした。奥までペニスを押し込んで、奥で素早く小刻みにペニスを動かし始めたのだ。 「ああああーっ! ひあっ、おま○こいいっあんっ、ああっ、おちんぽすきっあああんっ」
「そんな淫乱なこと、言っちゃうんだ?」
「おれ、淫乱なのぉっ……おちんぽで突かれるの、だいしゅきぃいっ……ああんっあん」
「目覚めちゃったんだね、いいよ、どうして欲しい?
「あぁっ……俺のっ……おま○こに、あふぅっん! おちんぽごりごりして、ひぁっあーっ……あっ、せいえきをそそい、でぇえっ……たくさっ……っふひっ……あっ、あっあぁっ……せいえきちょーだいぃ……!」
「なるほど、そうだよね。掲示板で相手求めるくらいにおちんぽに飢えていたんだっけ? そりゃ欲しいよね。本物精液をおま○この奥深くに……いいよっ出してあげる。そのためにゴムはつけなかったんだ……

「なまおちんぽ、いいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっせいえきだしてっあんっあんっあんっひああぁっ……んっあっあっあひっ……いっああぁっ……」
「エロいね……やっぱりすごく興奮する……っ。おま○こを奥までハメて突きまくって中にたくさん種付けしてあげる……っ」
「やっ、そんなこと、ああっいいっ……あひっ、んっあっああ~っ」
「もっと強く、おま○こぐりぐりするね」
「ああっ壊れるっおま○こ、ああっ~~っ、だめっおちんぽっ……んああぁっ……!!」
 ゴリゴリと中を擦り上げて、水元は遠慮もなくし、浦本のアナルを乱暴に犯した。ここまでできたなら、もうすっかり浦本のアナルは水元のサイズに合っている。
「出すよっうっんっ!」
「ぃあっ……ぁあああああんっ! ぁひっ……こわ、壊れるぅうう! あっあっあっ……っぁひぃいいい!!」
 水元は一番奥まで突き入れてから、中で射精をした。
 届いてなかった部分まで亀頭が入り込んで、熱い精液を吐き出している。
 こんなことは自分ではできないし、一人でできることではなかった。
 人間相手でなければセックスはできないのだと、浦本はこのとき実感した。
 そして種付けされる感覚で絶頂をした。
 脳天を突き抜けるほどの快楽を、オナニーでは味わったことがなく、他人に絶頂に導かれる感覚に浦本はセックスが大好きになったほどだった。
「ひ、あ、あ、あっ……っ」
 驚くほどの絶頂感を味わい、浦本が快楽の余韻に浸っていると、水元が言った。
「トモ、これで終わりだなんて、ないよね?」
 射精をしたのに、まだ勃起してい水元のペニスが浦本のアナルの中で蠢いている。
「あひぃ……っ!だめ、こんな……っ、おかしくなるぅうっあぁああ!」
「おかしくなって、トモ。今日は時間までずっと抱いてあげる」
「あ゛ああぁっ……だめぇっ、セっクスっよすぎて……こわいっ、ひあっあ゛っあーっ、ああぁんっ……」
「大丈夫、俺の虜になって……トモ」
「あ゛あああっ……おちんぽっいいっはひっ、あっうああぁっ……」
 水元がそう言うのだが、浦本はペニスのことで頭がいっぱいだった。今はセックスのことしか頭になかった。余裕がなかったのだ。
「それでもいいよ。他にこんなおちんぽに出会うことないだろうから、おちんぽから好きになって……いくらでもしてあげるから」
 水元は苦笑して、余裕のない浦本のことは許してやることにした。
 セックスの虜にしてしまえば、心なんて後から付いてくる。そのために、今までちゃんといい人をやってきたのだ。これで傾かないなんてことはないはずだ。
 セックスはいわばトドメなのだ。これで必ず浦本は堕ちる。
「あ゛あああぁんっ! あひっあ゛っあ゛っああああっ! ひあぁあーっあーっ」
 浦本は自らも腰を振って水元のペニスを受け入れた。
 もうセックスのことしか考えられず、そのまま絶頂に追い上げられた。
「ひあ゛あっうあっあんあんあん、いくっあんあんあんあんっ!」
「イッて、トモ」
「ひっあ゛ああーっ……いぐっ、おま○こでっ……! ふあぁっあ゛っあああんっ!」
 浦本が体を痙攣させて達すると、水元も浦本の中で達した。
 二度目であるがそれでも多い精液を吐き出して、奥まで擦り入れてからペニスを抜いた。
「ふああぁっ……セっクス、すごいっ……あーっ……ひっ、あっんっ」
「トモ、素敵だったよ……想像した通りに。君を抱けてよかった」
 そう水元が言うと、浦本はゆっくりと体を起こし水元に抱きついた。
「あ、あの……よかったら、もっとしてくれませんか……? あの、水元さんのセックス、すごくよかったです……」
 その可愛らしい言い方に、水元はクラリとした。
 けれど確認することは確認した。
「もっとするってことは、この先もってこと? それとも今日だけ?」
 水元の言葉に浦本は一瞬だけ、キョトンとしたが水元が何を言いたいのかはすぐに理解した。
「……これから先もってことです……好きです、水元さんのことが好きです」
 浦本がそう言うと、水元はやっと欲しい言葉を浦本から引き出せたとにっこりとした。
「俺はトモを愛しているよ……ずっとそう思ってきた」
水元のその言葉を聞いて浦本は笑顔になった。

 けれど、そこから先は快楽という苦痛と闘うことになった。
 水元の絶倫に振り回され、セックス漬けにされる日々がやってきたのである。
 ある意味、願った通りの結末であったが、浦本の気持ちよりも水元の浦本を思う気持ちが強すぎて、浦本でさえ振り回されることになった。
 それでも愛はやっと始まったのだった。

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